デパートの食品売り場は、この時期でも中高年の奥様方で賑わっている。何十年も夕食の準備をしてきた結果、ついにネタが尽きたのか、創作意欲がなくなったのか、あるいは、体がくたびれてしまったのか、ま、そんなことはどうでもよいのだが、相変わらずそこは、そのような奥様方御用達のお店が軒を連ねている。そんな喧騒の中で、まるで牧場主が、飼っている牛の健康を心配するように、ご主人の食が細くなって、「心配だわ」とか、そんな会話まで聞こえてくる。ご主人に、もっともっと働いてもらうために、食材には人一倍苦労されているようだが、そんな事より、緑の草原でのんびりと放牧するぐらいの心遣いが必要なのではないか。
今日は、ホテルオークラの3種の惣菜を用意してみた。この種の惣菜に限ったことではないのだが、中高年の奥様方は美味しいものをよく御存じなので、人だかりの多いところには、そこそこの値段にもかかわらず、そこには、美味しいものがあることになっている。ただ、1度でも食べた経験のあるものなら迷うこともないが、食べる前の選択ということもあって、目移りして仕方ないに違いない。それにしても、そうやって買い揃えた惣菜を、ご主人に食べさせて、「美味い、美味いと言いながら、たくさん食べて、翌日元気いっぱいで会社へ向かう姿を期待するのは、まるで、強豪相手に間接フリーキックでゴールするような難しさである。
そこで、まずは定番になってしまうが、肉と魚の両方を用意したい。そして、ちょっと珍しいものを加えて、意表を突く仕掛けも演出したいところだ。そこで、1.サーロインステーキ涼しげな和風ソース、2.スズキのスパイシーロティール オーロラソース、3.鰻のドリアでまとめたわけである。加えて、フランスパンを追加するとか、ホテルオークラへ行った気分でじっくり冷やしたスパークリングワインでも開けてもらえば完璧である。原材料はPDFに転記してみたが、若干気にしすぎかもしれないが、容器に牛肉はアメリカ産、スズキは台湾産と明記されていた。
この今日のPDFのスチェーションの良いところは、意外に小安いのにリッチな気分になれるところである。今時だから、神田きくかわへ鰻を食べに行っても、4,000~5,000円はかかってしまう。一方、こちらにも、ちょっとだけ鰻も付いているし、肉と魚のソースを楽しみながら、飽きるほど量がないところもうれしい。結局、無口なご主人も、口を開くと、珍しさも手伝って「やっぱ美味しいわ」ということになるに違いない。ただ、こういう食材は、比較する対象が記憶の中にあったりするもので、牛肉ならば、ついつい「今半の弁当が」・・・とか、考えてしまうこともある。そちらにも興味のある方は、ページ右上のブログ内検索のボックスへ下記に列挙した補足の「文言」を投入して比較してもらいたい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21999&app=WordPdf
補足1:きくかわの鰻は、文言「神田シリーズ1」で検索。
補足2.今半のステーキ弁当は、「ステーキ弁当」で検索。
案内:ページ右上のブログ内検索のボックスに興味のある「文言」を投入してもらうと、関連した過去の紹介ページがリストアップされます。余計なことですが、古い昔の写真は色があせています。