2014/02/28

北海道 えび塩ラーメン

 使われている食材とか、パッケージのデザインだとか、その商品に含まれる原産地であるとか、あるいは、目立つキャッチフレーズとか、そんな「美味しさ」を誘発する表現は、いったい何が効果を発揮するのだろうか。ちょっとしたことからも、購入意欲をそそられることがある。おおよそ、パッケージには、素材の姿や出来上がりの写真を載せる。それが、食欲をそそることもあれば、返って逆効果を生むこともある。しかし、イラストだと自らの勝手なイメージに作り変えて、都合の良い解釈をしてしまう。また、キャッチフレーズには原産地や特産品が挙げられ、「海老の旨みや薫りを存分に引き出す」というコピーは、味の想像力をかきたてている。

 麺好きがこのパッケージを見付けると、手に取ってみないわけにはいかない。このデザインには、マルちゃんや日清製粉にはない独創性が漂う。その要因は、個性溢れる手書き筆文字にありそうだ。これが、意外に新しいコンセプトの商品のように見えるからだ。裏を返すと、調理方法が田舎風イラストで描かれているが、それも、なかなか洒落ている。そうだ、これは「札幌丸山動物園ラーメン」の説明と似ていると思ったら、製造者が同じであった。そして、麺、スープ、使用材料などの「美味しさの秘訣」という欄もあり、既に「美味しい」ということを自慢し、その根拠が書かれている。こういう表記を眺めると、美味しい?「それを決めるのは俺だ!」と叫びたくなるが、既に「美味しそうだ」と想像している人にとっては、ダメ押しの説得力になるのである。

 それにしても、気になるのは「えび塩ラーメン」のえびのスープの味である。大量にえびが採れる北海道ならではの、えびの身を磨り潰したようなスープなのだろうか、とイメージしていると、おっと、その心配をよそに「残ったスープにご飯を入れて、えび雑炊としても美味しくいただけます」と書いてある。これもスープの味に自信のある証拠なのだろう。イメージがどんどん膨らんでしまうではないか。この商品の企画に携わった人たちは、実は、このラーメンの美味しさを知り尽くしているに違いない。この味を全国の人に知ってもらおうとする気持ちが、このパッケージにそこはかとなく滲み出たと感じられるのである。

  早速、パッケージを開けると、少々懐かしい感じを受ける姿の麺とスープが入っている。麺は透明のプラで梱包してある。「生麺をじっくり時間を掛けて熟成乾燥!小麦本来の風味と強いコシを再現」と書かれているが、コシの強さは、今となってはさほどでもなさそうだが、とにかく風味は良い。それを大切にするには、たっぷりのお湯で麺がゆったりと動き回るような鍋を使う。スープは、どんぶりにあらかじめ溶いておく。その中身はえびのすり身の入った塩味で、頭部のみそも使ってあり、旨みが際立っている。トッピングは少々大きめの乾燥海老を入れておくとスープと相まって、香ばしさが増して美味しい。いつもと少しだけ違った珍しいものを口にしたという気分で、しばらくすると、また食べたくなる。
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2014/02/25

シャンパンを使ったサブレ

  お酒は体に合わないし、まして発泡ワインなんて、お付き合い程度で、乾杯など少々なら戴くことはあるにしても、自ら楽しみとして嗜むはずはないのだが、周囲からは、「ラム酒に漬かったレーズン、洋酒付けのチェリー、あるいはブランデーなど酒類が入ったチョコレートなんかわざわざ専門店まで買いに行ったりして、結構、酒類のお菓子が好きだね」と言われる。一滴も呑まないのに、それを「美味しいと思っている変な奴」と思われているかもしれない。しかし、少しだから楽しめるということもあるし、時々は体に「毒を盛って」でも刺激を受け入れて、免疫力を高めるのである。体が受付けないものを、あえて投入し、それをどうやって楽しむか、自分にとっては、「魚船の上で獲りたてのふぐ料理を戴く」ような、一種勇気のいる行為なのである。

  以前に、ここで「タカナシ3.5サブレ」を紹介したことがある。最近は、そのバリエーションも豊富に揃っているようだ。バリエーションとは、フルーツ牛乳やコーヒー牛乳と練り合わせるような明確な風味の違いではない。地域ごとに採れる濃厚な牛乳と練り合わせ、それぞれの特徴を活かした商品に仕上げているのである。そのサブレを口にすると微妙に牛乳の違いがよく出ているのに驚く。そんな、サブレの味の違いに刺激を受けて、他には、どんなものと練り合わせれば美味しいんだろうと、焼き上げた菓子類全般を興味を持って探してきたが、生地にシャンパンを練りこんだ商品を見つけた。どんな味がするのか、やっぱり興味が沸いてしまったのである。

  その商品を手に取ってみると、そこには、発泡ワインをふんだんに使っているようで、そこそこ価格もお高いし、当然ながら原産がフランスで、輸入品である。お酒を呑める人にとっては、わざわざサブレに加工したものより、元のシャンパンの方が良いに決まっていそうなものだが、そういう人にとっても、意外に「美味しい」と言う言葉が素直に返ってくるのには驚く。誰が口にしても、自然の程よいシャンパンの薫りが顔の周囲に漂い、ちょっと欧州の著名なお菓子を思わせる豊かさが心地よい。サブレにこのようなシャンパンの薫りが秘められる由縁は、いったい何処にあるのか、そこに歴然とした文化の違いを感じさせられる。

  このサブレには、非常に贅沢な雰囲気が漂っている。薫り高いからといって、練りこまれた濃いシャンパンの風味で酔いしれるわけではないが、幾度と無くその薫りを楽しめる。どのサブレも同じだが、やはり何枚か平らげるとお茶がほしくなる。そこで、どのような紅茶とマッチするのだろうと考えたが、サブレを口にするたびに、シャンパンの薫りで「程よい恍惚感に浸りたい」と思うことから、それには、お茶の香りのリセット感も欲しいので、PDF写真のような「ローズヒップ&ハイビスカスフラワーのハーブティー」を組み合わせた。酸味が強すぎる場合は、蜂蜜などを加えることにしたい。これによって、ローズヒップの酸味がシャンパンの薫りをリフレッシュしてくれ、爽やかさがなかなか良好であった。
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2014/02/21

発芽米

    どんなことでも、少しずつ積み重ねていくことで、目標とした姿や形へ知らず知らずのうちに近づく。「継続は力なり」ともいわれるが、そんな大袈裟な話でもなく、何も考えずぼちぼちやるだけでも、いずれその成果に酔いしれる時がくるようだ。そんな、自己満足もしばらくすると充実感を伴った「とてつもない行動力」を引き起こし、益々色々な事を試してみたくなる筈である。そこで、どうせ良い結果になるなら、毎日食べる食事の一部に、「体によいとされる物」を加えることで、先行き、どのように体が変化するのか、試してみたい気持ちになる。取り立てて、10歳も20歳も若返る訳でもなく、かといってCMのように空が飛べるようになる訳でもないが、結局、そんな「つまらんこと」まで本気で考えるようになるのである。
  
  どこか「年寄り染みた視点」のように思えるが、そういうものを早くから評価しておくことで、自分に合う食材なのか、それとも適さないのか、あらかじめ判断できる優位性は無視できない。そこで、目を付けたのはお米である。最近どのお宅でも、お米の消費量は大きく減っているといわれるが、それでも、私は最低1日1回は口にするので、ここに手をつけることは、継続する意味というか、僅かでも低GI化に貢献できる価値もあると考えられる。古くは、ダイエットが目的で、玄米を戴くことに興味を持ったことはあったが、最近は、「侘び寂の食事」に目覚めているせいか、発芽米という1つも2つも癖のありそうな「お米」に気持ちが惹きつけられたのである。

     発芽米とは、玄米を少しだけ発芽させることによって栄養価を高めたお米のことで、その高めた栄養価とは、GAVA、食物繊維、ビタミンB1、マグネシウム、PSG などというもの。そこに、見慣れない言葉が2つもあり困惑してしまうが、調べて要約すると、GAVA(ギャバ=γ-アミノ酪酸)は、ストレスや血圧調整によい成分として注目されている。GABAは、白米の10倍、玄米の4倍レベルまでに達するという。ストレスでイライラしやすい人や、緊張が続く仕事をされる方に効果があるとされる。また、PSG(=㈱ファンケルの登録商標)とは、発芽米から発見されたとされる健康推進成分で、発芽米の「ステロール配糖体」という。中性脂肪や基礎代謝にかかわり、体脂肪のつきにくい体づくりに貢献し、血管の老化を予防。さらに、LDLコレステロールを低減するという優れもの。この「ステロール配糖体」は、白米に比べて7.5倍、玄米に対しても約2倍含まれている。「うーむ、どちらも、よくわからない」が何か良さそうな気分になってくるから不思議だ。これが健康志向の本質かもしれない。ま、騙されたと思って続けてみることにしたい。

  炊き方は、発芽米を白米と2:1で混合する。発芽米は無洗なので、白米も無洗で使えるものが便利である。炊飯前30分以上水に付け置きし(1時間ぐらいが望ましい)、炊き上がっても、蒸らし置き15分以上など、きっちり管理して炊き込む感じだが、食感としては、プチプチした感じに加えて、もちもちとした食感があり、意外に食感も良い。たかが一膳、されど白米より噛み応えがある分、食べた実感は十分に残る。ご飯は野菜だとする考えもあるが、それとなく分かる感じがして、何か固めの野菜とご飯を一緒に食べている印象もある。とにかく、美味しいとか、美味しくないとかよりも体が受け付けられるのかどうか、とりあえず続けてみないと何とも言えない。
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2014/02/18

どん兵衛 2種うどん自慢

   少し前に、マルちゃん正麺の「うどんとカレーうどん」を紹介した。その時に「この麺の食感と出汁の味で、どん兵衛の市場に撲り込みを掛けるのは、少々難しい」と感じたものだが、ま、発売してみないとわからないし、「商品に対する市場の反応」を知りたいのもある。また、認知度を得るためには時間が掛かるなど、そういう大枠的な狙いからすれば、何が何でも早く発売してみるというのが業界の常道のようだ。それから、じっくり分析や改良が進められるわけである。したがって、最終的に市場に根付くには、最低10年は必要かもしれない。そのバロメータになるのが麺の食感で、かつては、即席麺と本物は別物として扱われてきたが、その固定された概念を崩すかのように、最近は、しきりに目指す方向として「生」という言葉が使われるようになった。しかし、それは、あくまで目指す方向を示しているだけで、いまだ顧客の反応ではない。

  さて、今日はその市場をほぼ独占している日清食品の「どん兵衛」のうどん2種を用意してみた。「カップ麺から袋麺化された どん兵衛の= 1.関西風だし うどん」と、「生めんのような食感を得たという 2.生うどん食感」という商品になる。前者の関西風だし うどんの方は、従来の麺と、出汁は揚げやねぎの入った関西仕立てで、カップ麺の時よりもたっぷりのお湯と、時間を掛けてゆっくりと茹でることができる分、もっちりとした仕上がりになる。このあたりが、カップ麺では得られなかった優しい食感がもたらす美味しさといえる。出汁は、関西風でとても美味しく、洗練されている。他方の、「生うどん食感」は、前者と違った乾燥麺で、袋を開けるとまるでフィットチーネのような平べったい麺が現れる。「そうだ、この手も美味しそうだ」と直感する雰囲気を持っている。しかし、出汁は昆布系で全国仕様となっている。
 
  どん兵衛が「関西風だし」 と、「生うどん食感」という地域性と食感の違いの2種類を併売するのは、いかに関西地域でのうどんの消費量が高く、加えて「即席うどん市場」でも、同社の販売実績が高いかがわかる。それ程、うどん文化が成熟しているのである。昔を思い起こすと、確かにお昼には、今日のPDF写真のように、うどんにかき揚とか海老の天ぷら、そして九条ねぎまたは、わけぎをたっぷり乗せて頂く事が多かった。もともと歴史的にも古くから「関西はうどん、関東は蕎麦」といわれ、うどんが日清食品のお家芸となる由縁になっているが、こういう市場を意識した商品をきめ細かく市場投入することが食品業界の王道なのである。それこそ、時間を掛けてじっくり市場と向き合って改良を続けてきた「どん兵衛」の実績ということになる。

  カップ麺を含めた即席うどんに対する評価は、人それぞれで、麺の食感を重視する人もいれば、出汁が一番という人もいる。もちろん、お揚げの大きさが重要だという人もいたり、袋麺ならネギやお揚げぐらいは欲しいなど、さまざまである。そこで、すべての要素で、ある基準をクリアしていると想定して、何が最も重視されるかといえば、やはり、うどんには「出汁」が一番重要なのである。しかし、「生うどん食感」の麺の喉越しも素晴らしいので、そこは、関西風の出汁に、「生うどん食感」を組み合わせた商品が欲しくなるが、商売上は2種類あった方が市場的に売り上げが安定することから、熟慮を重ねた販売戦略といえる。やはり、袋麺のうどんを1種類常備するとしたら、圧倒的に「関西風だし うどん」の方が多いと思われる。
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2014/02/14

ベジフルチャージのスムージー

   誰でも美味しそうな写真や、薫りの漂うパッケージがあると興味を引く。これは、フルーティーな薫りがよかった。野菜や果物を粉末にし、栄養を強化した食品という。食べ方は、水と混ぜるだけらしいが「2種類のプランが提案」されている。そこで、その食べ方の1つの「ビューティー サポート プラン」とやらを作ってみることにした。 ビューティー サポートには、おっさんとして少々違和感があるのだが、付属の計量スプーンにスレスレ1杯分の粉末を取り、水を約100ccシェイカーに入れて攪拌する。こんなものかなと、よーく混ざり合ったところで口にしてみる。「とろっとした飲み口」に「ありゃあ~」と思いながらも、甘味と果物の薫りが爽やかで、一種の安堵感が広がり、色々考える間もなく、あっという間に喉を通り過ぎてしまった。そして、左手では緑のパッケージをひっくり返し、そこに書かれた文字を追いかけていた。

  しばらくすると、おなかが膨らんでくる。いわゆる豊満感に、いつもとは異なるバランス感覚がやってくる。お腹はいっぱいになったのだが、何か食事をした後の満足感とか充実感ではない。確かに、お腹は膨らんだけれど、膨らし粉で広げられたような印象である。気分的には、果たして「これで正常な反応なのだろうか、あるいは、自分の体に通用する」のであろうかと不安がよぎる。しかし、これは、いつもカロリーの高い食事を繰り返してきた者にありがちな反応と考えられる。平素から食事をある程度制限して、空腹感とそれよりもっと空腹の超空腹感の間を行き来出来る目的を持った人には、この豊満感は一種の落ち着きと言うか、安心感に繋がるのだろう。

  パッケージの裏には 「ダイエット サポート プラン と、ビューティー サポート プラン」の2つのプランが書かれている。それらを要約すれば、「ビューティー サポート プラン」を 1度に 2杯飲むと「ダイエット サポート プラン」ということになるらしい。なんじゃそれは?と思われるかもしれないが、100cc は日頃不足しやすいコラーゲンと食物繊維を補充するレベルに留まるのだが、それを2杯分飲むことで、ダイエット食品として必要不可欠な1/3日分の マルチビタミンやミネラルが摂取でき、1回の食事と代替できるらしい。この2杯分の中には、レタス約 3個分も食物繊維(レタス可食部 215g を1個とする)が採れると記されている。これなら、食物繊維が大量に含まれているので、きっとお通じが良くなる。2つめは、不足しがちな ビタミン、ミネラル不足を補える。そして、3つめとして、2杯分のダイエット サポート プラン で、1回分の食事に代替できれば、1食分のカロリーを96kcal に抑えることが出来る。つまり、自分の体調に合わせて、1~3までを工夫することが出来るのだ。

  このような、美くしくなる体質をサポートする粉末加工食品は、美を追求する女性のみならず、健康を意識した働き盛りの中年、糖尿病を心配する予備軍まで様々に活用できるものだ。心配なのは1つだけで、果たして「自分の体が受け入れられる」のであろうか、あるいは続けられるのかという印象だ。ここはひとつ、体のために粉末の量を減らすとか、水分を増やすとか、工夫しながら、ある程度続けてみるのがよい。いままでのこの手の商品は、決して美味しい食品という印象はなかったが、このスムージーシリーズは、果物の味が活かされ、昔のこの手の品物よりは美味く感じる作りになっていて、口にすること自体は違和感はない。後は、実際試しながら自分のペースを作り、健康的に使いこなすことである。でも、それが1番難しい。
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2014/02/11

柚子茶の素

  柚子は柑橘系果実で、表面が黄色くややでこぼこしていて、ポンカンより小ぶりな姿をしている。今日のPDF写真には、母の実家で育った天然物の柚子を用意したが、スーパーなどで売られている商品は、もう少し綺麗な黄色をしている。柚子は他の柑橘類と同様に酸味は強く、皮に含まれる薫りが象徴的で、どの柑橘より芳しい。柚子が少量でも幅広く愛されてきた背景はそこにある。老舗蕎麦屋などでは、天ぷら蕎麦に柚子の小片が入っていて、爽やかさを演出してくれる。もちろん、和食の椀物の薫り付けに使われたり、かぶの漬物などに挟んで薫りを放つなど、ほんの僅かな小片を使うだけで、お料理の品位を高めることができる。また、昔は祖母が柚子の皮を布袋に詰めて、お風呂に浮かべていたのを思い出す。これがまたいい薫りが広がって体にまとわりついて、風呂上りには安息剤の役割を果たしよく眠れたのである。

  一方、「柚子茶」というのが嗜まれていることは承知していたのだが、まさか、商品として砂糖や蜂蜜を多用して、食パンやヨーグルトにも使える程の「甘い柑橘の薫り」の液体に仕上げられているとは思ってもみなかった。まるで「薄めのマーマーレードそのもの」といっても差し支えない。ただ、自分の中での印象として、柚子茶と言うぐらいだから、きっと、柚子の皮を乾燥させて細かくし、それをお茶代わりに使うとか、紅茶か半発酵のお茶等の中に入れて薫りを茶葉に移して、お茶に仕上げるとか、そんな風に柚子の薫りを楽しむのだろうと、漠然と想像をしていたのである。だから、デパートの食品売り場で探しても置き場が違っていて、見付けられない商品だったのである。それに気がつけば、紅茶の中に柚子風味と言うのが見当らない理由がわかったと思る。

  今日は、そんな大きな勘違いをしていた、マーマレード風で簡単に柚子の薫りが楽しめる瓶詰めの「柚子茶の素」を取り上げてみた。時には、生の柚子で本物を楽しむのもよいが、柚子の皮に甘味を加え、味を整えてある瓶詰めの「柚子茶の素」が重宝することもある。度々使うなら、価格面でも優位性が出てくる。その柚子茶だが、夏は冷やして、冬は暖めてと言った具合に、年中柚子の酸味と薫りを楽しむ事が出来る。通常は5倍ぐらい希釈して使うが、甘いのが苦手と言う人は10倍ぐらい希釈してから、さらに「本物の柚子やレモン、あるいはライム等」を加えることでクエン酸を強化してもいい感じになる。

  空気が乾燥するこの季節には、通勤電車の人ごみで喉を痛めてしまうこともある。そんな時こそ、帰宅後はすぐに「柚子茶の素」をお湯に溶かして、ゆっくり柚子の薫りを楽しみたいものだ。また、眠れない夜には、温かいミルクにスプーン1杯程度「柚子茶の素」を加えて楽しむのも案外よいものだ。成分としては、ビタミンC、カルシウム、ミネラル、鉄分などで、製品によって若干成分構成などが異なるかも知れないが、その微小な成分による効能よりも、やはり「柚子の薫りで気分が変わる」と言うのが最大の効果と言える。特に、風邪をひきそうだなと思ったら時にこそ、ぜひ所望して貰いたい。
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2014/02/07

黒烏龍茶とBOSS COFFEE

  くどくど理由も説明せずに「良薬は口に苦し」と言われることがある。これは、「良薬は口に苦いが病に効果あり」と受け取る場合と、「厳しい忠言は耳ざわりになるが、受け入れて行動することで自分のためになる」と解釈される場合がある。ほとんどの知識人は、後者の意味で使っているが、しかし、一般的には額面通り受け入れ、例えば、腹部を眺めながら健康維持のためには、「脂肪の吸収を抑える」とか、「体脂肪を減らそう」とか、それには、それ相応の努力が必要で、食事を人より減らしたり、お酒も控えるなど、それなりに我慢も必要だという意味で使われる。

  最近は、腹部とか体脂肪という言葉から連想されるのが「特定保健用食品(=トクホ食品)」という言葉である。これは、その食品に含まれる成分が、体に好影響を与えて、体の調子を整えるのに役立つ(保健機能成分を含有)効果があることが証明され、それを消費者庁から有効性や安全性の認証を得たものを指す。そして商品にその表記(人がのびをしている姿のマーク)ができるのである。最近は、従来の食品より「脂肪の吸収を抑えるとか、体脂肪を減らす」といった効能のある清涼飲料水が増え、血圧やコレステロールを正常に保つとか、お腹の調子を整えるなど、このマークが付いた食品が増えてきた。これは、健康を気にする人には好都合の食品といえる。

  ただし、トクホ食品は少々お値段が高めというのが実態で、マークが付いた値段の高い商品とマークなしの安い従来品が並んでいると、つい従来品を選択してしまうことも少なくないが、そこには「おっと、と思うような意外性」が潜んでいることがある。その1つが、なんと「美味しさ」なのである。以前、試しにと思ってペプシのトクホのコーラを買ったことがある。ペプシと言えば、それまでの印象として、炭酸は強いが、甘みや酸味、香料などが少し薄めで、軽くさっぱりとした喉越しと心得ていた。しかし、このトクホのコーラはZEROカロリーにもかかわらず、酸味と甘みに深みというか、コクのある美味しさで、口にした瞬間「ああ、これ美味しくなったわ」とボトルの表示を改めて見直したぐらいである。

  そこで、今日の「黒烏龍茶とBOSS COFFEE」の話になるわけだが、そうそう、あの金融庁の黒崎検査官が今度は病院の院長になって、事あるごとに飲み干す CM のBOSS COFFEEである。片岡愛之助さんのファンとしては、とりあえず飲まずにはいられないわけだが、缶コーヒーには若い時に少々懲りていて、かなりの抵抗感があったのだが、口にしてみると「おっと、すっきりしていて美味しいじゃないか」と思えたのである。それに味をしめて、同じサントリーの黒烏龍茶にも興味を持った。これもまた、渋みや刺激的な嫌みがなく、すっーと飲める喉越しで、香高くかつてない優しい美味しさを感じた。これだけ美味しく感じる食品が増えると、もはや価格が高いからと言って、選択肢から外す訳にはいかない。むしろトクホを選ぼうと思うようになってしまった。まさに、特定保健用食品という「良薬は美味しい」といえる時代を迎えようとしているのかもしれない。お勧めである。
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2014/02/04

凄い乳酸菌L-92

  アレルギー症状を、強い薬を使った対症療法で改善しようとしても、体へのダメージが強いので長くは続かない。だから、生活環境や体質改善によって何とか緩和を試みようとする人が増えている。しかし、何を試みても一向に改善されないと、それは生まれつきの体質として、諦めている人もいる。また、ある日突然発症してしまった花粉症などは、居住地域や通勤コースなどの影響をそのまま受けるため、その場所を離れるしか改善方法はない。そして、年々症状が深刻になると、このまま深みにはまって抜け出せなくなるのではないかと、不安になることもあるようだ。そんな、アレルギー人口は増加の一途をたどり、今や何らかのアレルギーで苦しんでいる人は4000万人とも言われている。

  そんな人たちの約30万人が利用しているとされるサプリメントがある。通信販売限定商品なので一般には馴染みは薄いが、カルピス社の「アレルケア」という L-92乳酸菌を配合した、タブレット形の錠剤で、1日2錠で1カ月分4,200円。このL-92乳酸菌によってアレルギー症状が緩和したという症例が学会などで発表されている(同社のホームページにて紹介)。アトピー性皮膚炎患者の90%が有効性を認め、通年性アレルギー性鼻炎の患者では、鼻水、鼻づまりが4週目あたりから緩和の兆候がみられ、花粉症では、一定期間L-92を摂取することで、試験的に室内でスギ花粉を散布された花粉症患者の、症状の緩和が用量に比例して認められたという(ただし、上記いずれも限られた被験者のデーターに留まる)。

  体内の免疫システムにおけるバランスの崩れで発症するというアレルギーが、このL-92乳酸菌で完治するわけではないが、生活環境や体質改善による努力と併用することで、苦しさからは解放され、許容できるくらい改善したとするならば、それは社会的貢献度は大きなもので、国内総生産までも改善される可能性が高い。そこで、一般の薬局やスーパーで販売されるような身近な商品として提供されるならば、30万人と言うちっぽけな市場に留まらず、まさに巨大市場で爆発的なヒット商品にもなる可能性すら考えられる。そのために、乳酸菌量を増やすなどで、その緩和効果の即効性を高めたり、簡単で手に入れやすい商品にすることで、より多くの人にその効果を確認してもらえるはずである。

  それを具体化した商品が「守る働く乳酸菌L-92」と称した乳酸菌飲料(分類は清涼飲料水)である。人はそれぞれ体質に違いがあり、「凄く効果があるという人も、そこそこ効果が表れたという人」もいて、その緩和の度合いは様々だけれど、ただ、漠然と「緩和した様な気がする」というのではなく、症状によってどのくらいの用量、あるいは期間で摂取すれば良いかなど、具体的なデーターとして積み重ねてほしいものである。ただ、そんな何年もかかるような悠長なことを言ってられないという人も少なくないだろう。もうすぐ花粉症の季節がやってくるし、その準備として今からそんな効き目のある乳酸菌があるなら、さっそく免疫力を高めておきたい筈である。他の乳酸菌飲料から乗り換えてでも、しばらく様子を見ながら続け、自分にも緩和の効果があるかどうか調べてみたい筈である。
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