2014/03/28

MCC食品のハンバーグ

 今、チャンネルという名のついた番組が、快進撃を続けている。ヒストリーチャンネルは有料放送だが、さすがに鋭い視点で見応えのあるものだし、東京12チャンネル(現:テレビ東京)は、「YOUは何しに日本へ?」など、視点がユニークで他より面白い番組が多い。一方、ショップチャンネルは、朝早くから深夜まで、中高年のご婦人方の心を掴んで離さないようだ。インターネットにも右翼系?(いや、全然普通)の番組にチャンネル桜というのがあって、これもなかなか個性的で面白そうだ。これらのチャンネルという言葉は、今やテレビ受像機の前面に配置された切替え装置を指す訳ではない。一種の「繋がりとかパイプ」という意味で使われ、視聴者と直接結びついている様子を表したものと言える。

 視聴者が限定される分、内容も深くなるし、与える影響も大きい。またそれによって視聴者からの期待も膨らみ、相互に信頼関係も生まれている。今やそれぞれのチャンネルは確固たる地位を築いているのである。魅力は、番組の「専門的で深い内容」にあるようだ。そのニーズは、基本的に「知りたいという願望を満足させる」という共通点はあるものの、それが最大の威力を発揮するのは商品を購入する時である。そこで、今日はショップチャンネルの商品を取り上げたい。既に同社から購入した商品を幾つか紹介してきたが、どれも放送内容から受ける印象を、忠実に再現できる品質を確保しており、購入して満足できるものだが、その分価格もそれなりに上等といえる。つまり、少しだけ高級で、高価格を狙った商品を取り揃えている。

 インターネットのお店は、最初は地方の特産や珍しい商品が目を引き、遠方の新鮮な商品を入手できる便利さが魅力として、幅広く定着してきたが、結局、静止画や商品名を見て選ぶという単純なパターンでしか選択肢がないため、品物購入の確定には、価格だけが検索目的になってしまう。つまり、あらかじめ商品の情報を知っているのが前提になる。結局、品質を比較する要素は無く価格の安いお店を探すだけである。一方、ショップチャンネルは、メーカーと協業して独自の商品を開発しているので、むやみな価格競争に巻き込まれることもない。また、テレビというメディアを通しているので、高画質な映像、クローズアップ、詳細な説明で納得感はありそうだ。しかし、販売数量の目標達成が必須になる。そこに商品価値を高める企画が重要な要素になる。特に食材や惣菜において商品価値を高めるのは、「優れた品質と美味しく作る」技術しか無いわけで、そのような背景から、結構「品質やお味に期待できる」商品が多いのではないかと推測される。

 今日のPDF写真は、ショップチャンネルの販売するMCC食品の3種のハンバーグを用意した。MCC食品は神戸の調理食品専業メーカーで、かつては0系新幹線のカレーを提供した実績などでも有名である。おおよそ60年もの間、レトルトカレー、パスタソース、ボルシチなど広範囲の食品を扱い、どの食材を手がけても、同社として恥じない商品に仕上げてある。そのMCC食品がショップチャンネル専用に供給している商品が、この、牛肉を100%使用した「ふっくらジューシーなハンバーグ3種」で、煮込むと深みの出る「デミグラスソース」、甘みと酸味の効いた「トマトソース」、同社の最も得意とする分野の「カレーソース」の組み合わせになる。冷凍の形で届けられるので、18分程度湯せんに掛けて加熱する。そのままでも美味しいが、さらにフライパンで少し火を加え煮込んで味を濃くすることで、さらに美味しく戴ける。冷凍保存期間は10ヵ月あり、冷凍前に加熱してあるので保存食としても最適といえる。牛肉の臭みもなく、さっぱりしたハンバーグで、万人に好まれる作りになっている。やはり、デミグラソースが1番美味しい。
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2014/03/25

ナジャプーとクリームバス

  人の体は、血液によって各臓器へ栄養素が送られている。頭部の髪も例外ではない。頭部の周囲に張り巡らされた毛細血管を通して髪の根元へ栄養素が送られている。とすると髪の成長・育成には、頭部の毛細血管への刺激は必要不可欠な作業といえる。もちろん、血液の中に髪に必要な栄養素が不足していたり、髪が抜け落ちるような物質が、残っている場合はその限りではない。つまり、日常は、最も根本的な処方に神経を使わなければならないようだ。やはり重要なのは、頭部の洗浄とマッサージなどによる刺激であって、決して高価な育毛剤を多用する事ではない。

  そんなことは百も承知だが、加齢とともに情けなくなった髪を眺めていれば、何かに頼りたくもなるし、「染髪をしてでも、夢を持って生きていきたい」ので、髪に良いとされるものなら何でも使ってみたくなる筈である。ところが、人の体は誰しも同じではないし、髪の性質も人さまざまで、効果のあるなし等、さほど安易に判定できるわけではない。さらに、優れた育毛剤だとしても、すぐに効果が出るわけでもないことから、継続投与にも根気が必要になる。それでも、今より少しでも頭皮に良いものを使いたいと誰しも願っている。

  崖っぷちまで来た髪が、勢力を盛り返すわけではないにしても、髪に良い効果があるとされる口コミやテレビで話題になった製品には関心が強い。そこで、今、苦しんでいるお金持ちの為に、最も手軽に効果を得られ、インドネシア・バリ島の伝統的なヘアーエステで使われている「ナジャプーとクリームバス」を紹介しておきたい。まず、「NADJAPOO(ナジャプー)」 という、いわゆるバリ流のシャンプーで頭皮の汚れや皮脂を取り除いておく。その後、「GINSENG(ヘアトリートメントクリーム)」でマッサージを行う。この 「GINSENG」 は、髪にハリやコシを与えてくれるもの。今日はこの2品を用意した。この他に 「KEMIRI」 という髪に潤い(つや、保湿)を与えるトリートメント製品もある。もちろん、いずれのトリートメントもノンシリコンのナチュラルタイプである。GINSENGとKEMIRI(ヘアトリートメントクリーム)でマッサージするのは、頭皮の肌や髪の代謝を活性化するためで、それが、頭皮に繋がっている顔のハリやリフトアップにも効果があるという。確かに、顔と頭は頭蓋のうえに乗った同じ皮である。

 これらは、日本に初めてバリ島伝統のヘアエステ技法を採用したスカルプマッサージ&ヘアエステサロンの「クリームバス エビス」がオリジナルで開発したというもの。確かに、誰しも高級な製品を使うと取扱説明書をしっかり読み、丁寧に、かつ時間を掛けて忠実に作業を進めるためか、「ぐぐっと効果があった」ような気がしてくる。このような作業によって、髪に対する価値観も大いに好転すると考えられる。そういうものらしい。また、その回数を重ねることで「徐々に今までとの違い」が感じ取れるようになる。結局、これをもっと以前から続けていれば大変効果があっただろうなとも思えるが、普段使いの洗髪剤等とは、「まるでまるでコストが違う」(PDFには1個の価格を掲載)のが苦しいところである。しかし、髪のエステサロンへ出かけるよりはお安いので、仕事に励む女性には時間の節約にもなるし、こちらの方がお得と言う考えのようだ。結局、人気のある理由はそこにある。もちろん、若い頃に頭を使い過ぎて薄くなった男性にも良いはずとのこと。
それがこちら
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2014/03/21

頂きラーメン味噌

 新しい商品は、入手に手こずることがある。有名人にCMで「美味しい、美味しい」と吹聴されても、すぐにスーパーに並ぶことはない。それは、倉庫に大量の旧製品があるからで、それが無くなるまでは、新商品が店頭に並ぶことはない。また、系列によっても営業方針は異なるが、大型量販店は、比較的利益の大きな商品を優先して扱う傾向があるため、新製品には対応が遅く、珍しい商品、あるいは高級品には興味がないとされる。一方、競争力を気にするスーパーでは、人気のある品とか、新製品に極めて敏感で、置き場がない時でも、特設コーナーや試食コーナーを設けて、あえて反応を見るという策を講じることがある。そんな新製品発売時期には、それぞれのスーパーの意気込みが表面化する。

 そんな遠回しの言い訳をしながら、遅れ気味にラーメンの新製品を登場させたい。そこには背景がある。30年近く「あろう筈も無い」と断言ができるほど、諦めていた即席ラーメン市場に、つい数年前から次々と突然イノベーションが起こり、寝た子を起こされたように、「さあ、どうだどうだ食べて味噌?」と追い立てられ、意表を突く麺のコシの強さに驚きながら、浮足立った日々が続いているからだ。早く、一通り出揃って決着を見て落ち着きたい。細かな改良は、それからにしてほしい。このような切っ掛けを作ったのは、マルちゃん正麺だが、最後まで気になっていたのが、あの「サッポロ一番 味噌ラーメン」で一世を風びしたサンヨー食品である。同社は、この度「頂(いただき)」という業界最高峰を暗示するかのような商品を登場させた。

 この「頂」シリーズには、味噌味、醤油味と塩味の3種が用意されている。いずれも「麺もスープもうまさの頂へ」がキャッチフレーズだ。血圧の高い人は当然「塩」は遠慮されるとは思うが、やっぱり、サッポロ一番とくれば「味噌!」と大声を発する世代も少なくないことから、味噌味に期待をしたい。この「頂」に秘められた味噌味の特徴は、ここでも「生」という言葉がダブルで強調されていて「生仕立て麺」と「生味噌仕立てのスープ」にあるらしい。わずかに小麦の香りが残る「中太ちぢれ麺」は、このような即席めんとしては、珍しい太さに驚いた。スープは、4種の生味噌のブレンドと云うだけあって、「コクのある豊かな味わい」が特徴のようだ。確かに、これには口にする前からすごい期待できる。

 最近、どこの即席ラーメンも、「スープを麺を茹でたお湯で溶く」ことが、美味しい召し上がり方の手順に組み込まれている。ここまで全社揃って、そのように表記されるには、麺から出る何かに味を構成する成分が含まれていて、捨ててはいけないのではないかと不穏に感じてしまう。しかし、どのように試しても、やはり新たなお湯でスープを溶くべきという結論に達するのである。そこで、寸評としては、スープを180ml(スープの濃さも重要)のお湯で溶いた器に、3分(指定4分)ほど茹た麺のお湯切りをして投入してみる。麺に少し芯が残った感じだが、もちもち感がよく出ている(4分茹ると、こしがなくなって台無しになる)。スープは、こくがよく出ていて美味しいが、少々塩気が強い。この塩気を抑えるには、お好みの野菜を加えるなどしたい。一方で、「スープに麺を茹でたお湯で溶く」と丁度よい塩気に感じかもしれないが、折角の味噌味の風味が呆けてしまう。
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2014/03/18

春を呼ぶ桜えび

  テレビ番組では、美味しい料理のお店とか、格安で料理を提供するお店とか、地方の特産物を扱うお店とか、手を変え、品を変え、美味しそうなお店が紹介される。そんな料理に舌鼓を打ち、美味しい!美味しい!と連呼するレポータの姿を見て、「そんなん 嘘だ!」と思いながらも、俺も行ってみたいと心で呟くことがある。しかし、お店の外が写ると、そんな長い行列に並んで、さらに混み合う店内で、肩が触れ合う距離で「口に物を入れる」なんて考えるだけでも品がない。そこでガックリと意気消沈してしまうのである。もちろん、特別大盛りだとか、特別格安という程度では、さほど興味をそそる事はないが、名物とか季節物には、やはり独特な魅力を感じて、何とか少しでもいいから口にしてみたいし、想像は出来るものの、是非にでも味を確かめてみたいと思うことがある。一度試してみれば、それはそれで気が済んでしまうのである。

  毎年、春先になると新幹線の車窓から、桜えびを干す真っ赤な風景が広がるのを眺めることがある。また、お店では、「桜えびのかき揚げ」などを美味しそうに食べる姿がテレビで紹介される。桜えびは、珍しいえびで、静岡県の駿河湾だけでしか水揚げされることはない。それには、駿河湾へ流れ込む大井川、安倍川、富士川の3つの河川によって、「独特の漁場が構成されているから」だと地元では説明されている。したがって、新鮮な桜えびの色彩や食感は駿河湾近郊でしか口にできない。つまり、現地を尋ねて楽しむしかない逸品なのである。2012年の2月中旬までは、小田急線のロマンスカー「あさぎり号」が新宿から沼津まで直通運転していたので、東京から訪れるのに1本だったが、今は御殿場からJRへ乗り継がなければならない。

  名物は、基本的に食べに行くのが作法である。新鮮さが売りのなま物は全て同じである。しかし、加工を施すことで別の風味が活きてくる食材は、その限りではない。それらは、大漁に採れる時期には、火を通したり天日干などで、レトルトとか乾燥品などへ形を変える。そうすることで日持ちを改善したり、幅広く料理に応用できる食材に変貌を遂げる。それらは、食べ方を吟味して作られているので、意外に美味しい物が多い。今日は駿河湾で獲れたと明記されている「桜えびの炊き込みご飯の素」を買ってきた。これを食べて、少しだけ沼津へ行った気分になってみたいものだ。これで新たな発見とか、現地へ行きたい願望が湧きあがってくれば、流行りの路線バスを乗り継いででも、駿河湾一帯を食べ歩いてみたい。桜えびのお祭りは5月の連休に行われることから、早めに「桜えびの炊き込みご飯」を堪能しながら、違いの分かる男になっておくことにする。

  この「桜えびの炊き込みご飯の素」のパッケージの中には、乾燥桜えび、出汁(液体)、乾燥した野菜の3つの具材が入っている。これをお米2合と通常の目盛りの量だけ水を加えた状態にして、3袋の中身をすべて投入するよう指示されている。「桜えびと野菜は乾燥状態なので少し時間を掛けて、漬け置きするべきか」と知恵を出すが、説明書には「漬け置きをする場合は、本品を投入する前に行うように」と注意書きがある。つまり、必要なさそうである。炊き上げ途中は、香ばしい桜えびの香りが部屋中に広がって、久々にうれしい雰囲気になる。炊き上がるとその出汁で釜にお焦げができる。これがまた、すこぶる美味しいのである。駿河湾で獲れた桜えびだからといって、特別に美味しいと絶賛するとテレビと同じになってしまうので控えたいが、たまに戴くせいか、とても美味しく感じる。また、手軽に春を感じながら戴けることが美味しさに繋がっているようだ。
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2014/03/14

フライパンに使うアルミホイル

 フライパンは、洋食料理に欠かせない道具の1つである。日常的にも頻繁に使用し、1つの料理においても、フライパンは何度も洗って使うことがある。しかし、魚に火を通した場合など、洗剤とお湯で洗い流しても、多少フライパンに魚の油が残っているのか、次の食材に臭いが移ることがある。魚に限らず、肉も同じである。また、食材の油が洗剤に溶け出した水を、常時下水道を通して海に流すのも抵抗感がある。そこで、フライパンにアルミホイルを敷いて、その上に食材をのせて火を通すこともあった。しかし、食材によっては、アルミホイルにこびりついてしまい、思うようにいかずに「形において失敗」してしまうこともある。

 そんな時に、大いに役立つのが「フライパン用のアルミホイル」である。一般的なアルミホイルとは異なり、片面にシリコンの樹脂加工が施されていて、魚を焼いてもアルミホイルにこびりつくこともなく、表面温度によっては、滲み出た脂分は綺麗に拭き取れる。脂が滲み出る食材なら一切油を使う必要もない。それが、余計な油を加えないことや、食材から脂が滲み出て、健康的にも優れているという人も少なくない。表面にはエンボス加工の凹凸があり、平面性のあるお餅もこびりつくこともなく、テフロン加工の新品のフライパンを使うような感覚になれる。また、このアルミホイルは、フライパンだけでなく、オーブントースター、ホットプレートなど、平面で熱を加える調理器具にも使える。オーブントースターには、日常的に敷いておくと意外に便利である。

 このアルミホイルを使うもう1つのメリットは、アルミホイルを適度に境界を盛り上げて、いくつかの境界を作ってからフライパンに乗せることで、一度に幾つかの食材に別々に火を通すことができる。目玉焼き、白身魚のオイル焼き、ベーコンのカリカリ焼き、きのこの炒めなど1つ1つが少量で一人前しか作らない場合などに便利である。それによって、熱量の節約、時間の節約、電気、またはガスの節約、水や洗剤の節約など、無駄類を一切出すことがない。使い終われば、細かく畳んで不燃物として地球に戻すので、流し台も綺麗なままで、おまけに河川の汚れもない。あえて欠点を言えば、アルミホイルがピタッとフライパンに密着しない部分があると、熱伝導にロスが生じてしまい、食材によっては思ったように焼けないことがある。

 既にお使いの方も少なくないと思うが、私のように、このような商品があることは知っていても、いまだに安価な普通のアルミホイルを「くしゃくしゃにするとか、折れ目を沢山作るなど」色々手を加えて使うという方も少なくない筈だ。そこで、一度試してみると、この便利さと同時に不便さも実感することができ、自分で納得してその価値を受け入れることができる。今日は、「フライパン用のアルミホイル」に、食材をいくつか一緒に並べてみた。仕上がりに同時性が必要なら、火の通りにくい食材から乗せていくのがポイントになるが、脂が浸潤しても良いものは、同じ場所を時間差で使うなど、2分割するだけでもかなりのバリエーションが考えられる。一人用として使いこなすのには、片付けに洗剤も水も使わず大変便利のようだ。
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2014/03/11

MEYERの包丁

  最近、自らの包丁の使いこなしに首を傾げる事が多い。ぺティーナイフでりんごの皮を剥くときに動きがよくないことに気が付いた。本来、皮を剥く行為は、ある程度切断部を目で追いかけるだけで、自動的に左右の腕、手、指先が相互に距離感を調整しながら動作する。つまり、目で得られた情報を元に、腕の部分がりんごをある範囲の動きに固定し、りんごを持った方の手首と、ナイフをもっている方の手首が互いに関係を保ちながら親指を動かし、切り取った皮が適当になるように回転させながら進む。ここでは、刃の角度やりんごの傾きなどをいちいち細かく指示する必要はない。それだけ、りんごの皮を剥く行為は、巧妙に制御されていると考えられる。そういう見立てが成り立つとすると、それが下手になることは、とても危ないことだと不安になったのである。

  2年ほど前にも同じ様な話をしたことがあるが、やはり、その懸念がきっかけで、刀船技研の牛刀包丁21cm(刃渡り)を購入した。それによって、まるで嘘の様に自信を回復することが出来たという経緯がある。新しい包丁の切れ味を自然に受け入れ、それに対応して従来と同じ成果を得ることが出来た。つまり包丁の能力が向上した分が、使いこなす能力を補うように介入したと考えられる。単なる気分的な現象だったとは思いたくはないが、包丁の切れ味というのは作業性に大きくかかわるという、きわめて当たり前のことを再認識するに至った訳で、それにしても、人は運動能力が低下しても、それなりに素晴らしい自動調整機能を持っていると感心したのである。

  そんなことで、どうだこうだと言うつもりは無いが、包丁も刃の長さや重さとか、取っ手の長さや太さの適正不適正というのがあり、それを把握する為に、やはり、自分の手でそれに触れて食品を裁断してみる、とか刀で言うところの試し切りをする必要がある。林檎の皮を剥く時期になってからぺティーナイフの切れ味に不満を持っていたので、ずっと気に掛けていたのだが、MEYERの包丁に触れてみて、握る取っ手の大きさや、取っ手から刃先までの距離などが、丁度自分の手の感触とそのイメージにフィットしたので、つい気に入って買ってしまった。それ以来、自分の能力を超える切れ味に興奮している。そして、価格も割安な事から、すぐに少し大き目の小三徳包丁までも追加してしまった。

  10年ぐらい前から、様々な食材を裁断するようになって、改めて道具の重要性を感じたわけで、この期間で、おおむね日常的に自分専用として「4種類の包丁」が必要なことがわかったし、それらを適材適所で使いこなすことで、作業に無理な力も必要なく、余計に注意が払えるようになり、接触事故などを未然に防げる。もちろん、裁断面が綺麗になるというのも、何かにつけて気持ちがよいが、それだけに留まらず、よく切れるということは、さらに間隔の狭い裁断が出来るということでもあり、それによって、野菜や果物は食感までも大きく変わることに気が付く。あとは、如何に切れ味を保つかということでもあり、刃に使われている金属の材料なども重要だが、実は、まな板の表面の柔らかさも大きく貢献していることがわかってきた。
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2014/03/07

ブルックサイド

  丸いチョコレートには、古くから親しみを持っている。その中には、ピーナッツ、キャラメル、アーモンドなどが入っていて、幼い頃、と言っても半世紀程前の話だが、はっきり覚えているエピソードがある。当時小学校4~5年だったと思うが、広電(広島電鉄)の電車の中で、紙屋町あたりに差し掛かった時のことである。ドアの前で、いとこと二人並んでチョコボールを頬張り、外を眺めながら、たわいもない話をしていた。彼がふと「ピーナッツの方が旨いんでぇ、お前、知らんかったんかぁ?」と呟いた。私は、「ええっ」と彼の方を向いた。今、手にしているこのチョコボールにはキャラメル入りしかないと思っていたからである。その時、彼は既にピーナッツの入ったチョコボールを頬張っていたのである。外箱パッケージのデザインが良く似ていて、彼の手をこじ開けながら確認したのを覚えている。その時、やっぱり呉は田舎だと痛感したのである。

  今でも、丸いチョコレートを見掛けるたびに、そんな思い出が蘇ってくる。自然と、まだ未確認の「美味しい種類のチョコボール」が他にあるのではないかと、探求する気持ちが沸いて来るのである。そんな、大して食べもしないのに、いろいろと食べ比べをしたい衝動に駆られてしまうことがある。「他にはどんな種類があるの?」。その言葉は、自身の幼少期のトラウマかと、周囲から勘付かれないように下隠しにしてきたのだが、意外にも、それがチョコレート好きの人達に共通する気持ちだったことが、最近になって分かってきたのである。

  同じことを、お客からよく聞かれるとのことで、お店の人は、同じ種類の製品をよく把握している。「今はお店にありませんが、ザクロも美味しいですよ」とアドバイスまでしてくれるのである。それもこれも、やはり厳選した美味しさが、この「ブルックサイドのラインナップ」には揃っているからだろう。店員さんは、自分で口にしたことが無くても、安心して薦められるのである。どこから始めても満足できるからこそ、次も口にしてみたい。次はもっと美味しいかもしれないと、一口で、誰でも手ごたえを感じてくれるのである。その美味しさの極意を把握していれば、異なる種類でも次々と手放しで売れていく。種類が多ければ多いほど、飽きも来ず、息の長い商品となるのである。今日は、そんな6種類の商品ラインナップから、好みの3種類を買い求めてきた。どの種類も、国内のメーカーにはないので、珍しい風味や薫りを楽しむことが出来る。

  一般的に、シリーズ商品と言うのは、それらラインナップ全てが満遍なく好評を得ることは難しいとされる。最初の2割ぐらいの商品企画では、常識的な感覚でニーズを汲み上げて整理するだけで誰でも成功できる。しかし、それに味をしめ続けて安易な企画に走るとか、営業的な要望から無理をしてラインナップを増やそうとすると、開発コストの割には、良い結果に繋がらない傾向がある。販売店や輸入代理店も、そのあたりの状況をよく心得ていて、商品ラインナップを全て店頭に並べるよりも、売れ筋になる幾つかの商品だけを扱えるよう、スペースの関係上は種類を収束させたいと願っている。しかし、この「ブルックサイド」は、全て満遍なく売れ行きが好調のようである。話を聞くと「ほー」とため息が出るほどだ。確かに、その特殊な風味や味わい、デザイン、パッケージング、などどれも魅力的だが、それ以上に原材料から滲み出ている豊かさではないだろうか。
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2014/03/04

目の疲れをとる

 人の目は、被写体までの距離に応じて、眼球の前面に配置された水晶体(一種のレンズ)の厚みを変えて背面にある網膜にピントを合わせる。そのために、水晶体を支える周囲の筋肉は緊張(縮んだり)や弛緩(伸びたり)するが、この筋肉が硬くなると、ある範囲しかピントが合わなくなる。いつも近くしか観ていなければ、近くはピントが合うのに、遠くはピントが合いにくくなる。そこで、時々、水晶体を支える周囲の筋肉の凝りをほぐす必要がある。凝りをほぐすためには、常に水晶体に気を配り、より近くを見たり、さらに、より遠くを見たりするなどの動作を繰り返す必要がある。とはいうものの、年齢とともに水晶体自体も硬くなり、ピント調節力は益々低下する傾向が強い。それは、癖のように肩を回しながら、肩こりが取れなくなったという人の姿に似ているかもしれない。

 それでも、癖のように「意識して肩や腰を回したり、適度にビタミン剤を投与」していると、体が知らず知らずのうちに、肩凝りや腰の痛みが減って、体が軽くなったりすることがある。極めて根気の要る動作なので、それはいつも意識して施す必要がある。ただ、そこは自分の動作に対して「必ず良くなると思う信頼感」がなければならない。さらに、1度でも「効果が顕著であった」、あるいは「効果がありそうだった」という実感を得た体験が必要なのである。その実感こそが動作を裏づけ、いずれ少しづつ効果が現れ、いつか知らず知らずのうちに癖になってしまうのである。

 すでに水晶体自体が硬くなってしまっている年齢の高い人にはお勧めできないが、まだ水晶体やそれを支える筋肉が柔らかい人向けに、その眼精疲労の回復トレーニングになるムック本「マジカルアイ」を紹介しておきたい。1日数分間(3~5分程度)、この本の中に用意された64枚の内、幾つかの「3Dの絵」を見るだけで眼精疲労が回復し、近眼、老眼が改善されるというもの(もちろん個人差がある)。2003年にこの「マジカルアイ」に遭遇してから、目に疲れを感じる度に使用しており、すでに10年以上経過しているので、少なからず効果はあったと考えられる。1年や2年では、効果は確認しにくいが、視力は、今でも使う前と同じ状態で、老眼には至らず近眼のままである。同じ目的の書籍は、他にもいくつか存在しているが、「マジカルアイ」が一番分かり易く有効だったと思われる。

 3Dの絵の見方として、絵面より先にピントを合わせるように「ぼんやり見る平行法」と絵面より手前にピントを合わせる「より目気味に見る交差法」の2通りあり、それらの見方を少しづつトレーニングしながら、慣れるまで無理せず続ける。効果は個人差があるにしても、平行法はすぐにできるので、それによって64枚すべての絵を3Dで閲覧できることになるが、交差法では、難しい絵があるようで数枚しか確認できなかった。また、平行法でも5分も閲覧すれば結構目に疲労感が出てくるので、休み休み閲覧するのがコツといえる。足腰で言うところの、運動の後のストレッチ体操のようなもので、余り強くすると返って疲れるので適度にしなければならない。
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補足:ムック本なので、すでに市場にないと思われるが、平行法や交差法はこれらの絵がなくてもトレーニングできる。先の風景が白壁とか無地になっている状態で、両手の人差し指を左右6cm程度離して、目の前から30cmのところに立てる。その時、指先より数十センチ先にピントを合わせ、指が4本に見えるようにする。次に、指先より手前数センチにピントを合わせ、指が3本に見えるようにする。これを繰り返す。これらの動作は、本の中にある3Dの絵を立体で見るようにするのと同じである。