2014/09/30

対馬産 天然煮穴子

  少し前に、「目利きが選んだ三陸産煮焼きイラコ穴子」を紹介した。そう、そう、穴子丼にして食べる冷凍穴子だ。穴子丼が素早くサックと戴けて便利この上ない。冷凍庫に収納しても鰻に比べて厚みが半分以下なので2倍以上収容できる。ただ1つ、物足りなさもないわけではない。厚みのある穴子を食べたときの、あのきめの細かい身が持つ「ざらっ」とした優しい食感が少し懐かしく感じる。厚みのあるふっくらとした寿司屋の穴子、天ぷら屋の穴子で美味しいと感じる食感のことである。確かにイラコ穴子を煮たり焼いたものでは、そのような豊満な食感は若干影を潜めていると感じたのである。

  そこで、今回は別の「真穴子の冷凍品」を取り寄せようと思った。そこで気を引いていたのは、冷凍品の穴子として、どの様な物が流通しているのかという半ば興味本位である。ふっくらした穴子を戴くだけなら、寿司屋や、天ぷら屋で地物(江戸前)を口にすることはできるが、いずれのお店でも穴子だけを食べて帰るわけには行かず、おまけに時価って言われると結構な費用負担を強いられる。その点、人によっては評価は分かれるかもしれないが、本場で採れた冷凍穴子を解凍で戴くのは、決して贅沢でもなく、その割には産地で上等感も存在し、おまけに当たり外れもない安心感もある(ここが重要)。

  それにぴったりきたのが「長崎県対馬産 天然煮あなご 4パック:4,896円 」である。長崎県対馬は、全国でも屈指の真穴子の産地として有名である。しかも、加工される場所も対馬市の海に面した工場とある。そこで、活き締めにして、醤油で煮込んですぐに冷凍した物のようだ。これはもう、どうしても食べてみたいと思わせる情景といえそうだ。実物を取り寄せてみると、1パックに2尾入った物が4パックであった。「醤油で煮込んで」とあったが、薄味程度の味付けで、解凍してそのまま美味しく戴ける。

  恐らく一番美味しい戴き方は、オーブントースターで解凍することだ。穴子の皮面に熱が当たる様にして皮をパリッと仕上げるのが良い。お皿に取り出すときは、皮を下、身の方を上にする。好みによっては、添付のタレを塗っていただこう。そうすることで、少し厚みのあるふっくらとした穴子の身が口の中で解れながら、「ざらっ」とした食感が口の中に広がる。皮がヌルっとした感触が無くなりパリッとして香ばしく戴ける。1パックをペロッと戴いてしまうぐらいで、もう1パック戴いて2パックで2,450円、とくれば今日の夕ご飯は、穴子飯とおかずに穴子の煮つけって感じでどうだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211677&app=WordPdf
   

2014/09/26

ディスカバリー13

   この場の状況を漫画で描くと「シーン」という吹き出しが書けそうな雰囲気だった。7階のエレベータの前にある小さな応接室に通されて、今、座っている。この応接で待たされるのは、初めてだなーと、そのきっかけを思い出す。彼は、電話ではとても無愛想な感じで、「雑誌は知ってます」、「いつでも結構です」と言われた。こちらも余計な話もせず、無機質に「では、来週火曜日にお邪魔します」と返事をしただけであった。だから、今ここ、1986年の暮れの大崎工場に座っていたのである。こういう空白では、これから始める「打ち合わせの流れ」を想定する時間に割り当てることが多い。きっと、オーディオ事業部と同じように、測定方法はこうしてほしいとか、測定結果を事前に見せて欲しいとか、色々難癖を付けられるんだろう、いつものように「注文」を突きつけられると覚悟しておこうと考えていたのである。かといって、こんな企画でも、そんな「うるさい奴等に」声をかけないまま実行すると、後で広報部から悔しそうな話をされたこともある。天邪鬼な、なかなか難しい業界なのである。
  
  彼は少し照れくさそうに笑みを浮かべながら現れた。それでも、やや緊張気味だった。私は名刺を出した後、初対面であることを忘れ、すぐさま今回の企画意図を話し始めた。しばらくすると、彼は、私の話をさえぎるように「シバソクさんも、3Qさんも出るんですね、いいですね~ぜひやりましょう、うちは、何をやっていただいても結構です」と軽く言い放ったのである。その唐突な言葉に私は耳を疑ってしまった。「えっ、そ、そうですか」と、「予想もしていなかった、まるで異なる反応に」戸惑いを隠せなかった。説明は、まだ終わっていなかったが、早々と彼はセットを用意してくれた。既に準備されていたのである。今まで、数多くのエンジニアと交渉してきたが、この会社で、話の途中で、ここまではっきりと言い切れる自信満々の設計課長は過去に一人としていなかった。「何をやっていただいても結構です」・・本当にそんなことを言って大丈夫か?帰りの車の中で、首をかしげながら、珍しく「凄いおっさんが」おったんや、と尊敬する気分で再び名刺を取り出して眺めてしまった。

  その時のモニターは、BVM-2000Aだったと思うが、その後継モデルの写真が出てきたので、彼の心意気を忘れないためにブログに残しておきたい。一般的に、放送局の調整室の中央に鎮座しているモニターをマスターモニターという。その場所取りをめぐって幾つかのメーカーが凌ぎを削る時代があった。池上通信機、中央無線、シバソク、そしてソニーである。本来、マスターモニターは計測器の扱いになるが、それに十分な性能を備えているものは無かった。例えば、マスターモニターに使用されるCRTは、周辺まで高い解像力が必要とか、IQ復調で無ければならないとか、面倒な要件を満たす必要がある。しかし、メーカー側は、製造コストに対して売り上げ的には、まったく魅力のない市場でもあり、全世界の放送局全てをシェアに収めても、たいした売り上げ金額でもなく、コストを無視したエンジニアの自己満足ともいわれる世界である。しかし、唯一最高の技術を顕示できる市場でもあり、採用されると誇りとなる。しかし、放送局としては優れた製品が出来たからといって、度々入れ替えるわけにも行かず、古くから製品を提供してきた会社の実績が評価されてきた。結局、それこそが「再び指名される理由」だったのである。その頃、後発のソニーとしては、何とかこの世界に入り込みたいと意気込んでいたのである。


    上の写真は、BVM-2012の前面の引き出しを手前に取り出して、取っ手の部分を下げた状態になる。同社は自社製CRTの強みを生かし、CRT内部まで積極的に手を加え、コンバージェンス調整まで自動化することに成功している。そして、これまで実装してきたカラー、コントラスト,、色温度調整等の数々の項目に加えコンバージェンスまで、一連の自動調整機構に組み込み、全てを1分少々で完了させることを実現している。CRT内部には、インデックス蛍光体とフォトセンサーを内蔵して、コンバージェンス調整の元となる図形ひずみを根本的に無くしたのである。まさに、自社製CRTの強みを生かし、最後の最後までトリニトロンという自ら開発した方式と製造技術に拘り続けた成果といえる。
  トリニトロンは、地磁気の影響を受けにくいと我々は刷り込まれてきた。それは、13インチの解像度340TV本時代の話で、高解像度化による課題は、加速度的に増えてきた。また、地球上どこでも最高の映像クオリティーを必要とする放送局仕様は、さらに本質に迫る技術を必要としている。それらの背景によって、900TV本という超高解像度ならではの課題としてオートコンバージェンスが浮き彫りになったと考えられる。つまり、世界中どこへ輸出しても、わずかな地磁気の影響でも、「いつでも、誰でも」簡単に図形ひずみ0、コンバージェンス・エラー0にできる「魔法のスイッチ」が必要だったのである。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211273&app=WordPdf

  話を戻すと、彼は、他社比較データーと出来上がった解説原稿を見てとても喜んでくれた。電話の向こうで、原稿の気に入った部分を、お経のように何度も何度も繰り返していたのを覚えている。しばらくして、原稿を英文に直して配布したい旨を聞き、快く承諾した。その後、事業部長になった彼は、席をはずす事が多いようだった。自ら世界の放送局を股にかけてデモンストレーションに、あるいは売り込みにと、情熱にも似た戦略の下、活動の幅を海外に拡大していったのである。

  彼は必ずしもエリートコースを歩んできた訳ではなかった。若い頃に、最終段階で不良になった家庭用テレビを別ラインで毎日手直しをしていたという下積みの話も聞いたことがある。言わばトリニトロンの叩上げだったようだ。

  時々、連絡を貰う事があった。北米でとてもいい評価を貰ったとか、ヨーロッパはやはり厳しいとか、少ない言葉の中にも、活動の様子が手に取る様に伝わってきた。一方、噂では、彼は当初から、かなり体に無理をしていたとも伝え聞かされていた。そんなことを、直接聴くのは失礼かとも思っていたが、とても気がかりだった。ある時、別件の打ち合わせで大崎テクノロジーセンターへ寄った時には、彼の入院と病状を知らされた。少なからず予想はしていたものの、何故かとても悔しい思いに浸ってしまった。

  「あえて、難しいことに挑戦するから生き甲斐ができる。反対していた奴らも驚く程の技術革新を見せつければ、みんな共に成長できる。だから、いつも「それは難しいことではない」と口癖のように説得してやり遂げる」。・・・そんな彼の声が今でも聞こえてきそうだ。


2014/09/23

まるもち屋のまるいもち

  伏見稲荷の名物にしたいという背景には、様々な思い入れがあった。お店の代表商品の1つのようだが、「まる」のコンセプトに将来の見通しを鮮明にすると言う気持ちを込めて、「名物」として自ら名乗っている。それが、この「まるもち」である。ただ、名物になるためには、少々時間がかかるかもしれない。粒餡やみたらしをお餅で丸く包み、タコ焼き器の様な振動するプレートの上で転がしながら、表面をカリッと焼き上げた餅菓子である。これからの時期、秋から冬にかけて、この稲荷神社の総本山伏見稲荷大社の千本鳥居の奥に「幻想的な世界」を覗きながら、このまるもちの焼きたてを戴くと、なるほど、凛とした空気にお狐様に話しかけられた様な響きが伝わってくるから不思議だ。

 お店は、京阪本線の伏見稲荷駅で降りて府道119号を伏見稲荷大社へ向かって歩くと左側にある。すると、奈良線の稲荷駅から大社を往復する足向きには、お店の前を通ることは出来ない。でも、まるもちは、様々な大型お土産店で時々見かけることが出来る。ところで、全国的に調べてみると、このような形状や構造と良く似た餅は多いが、外見の光沢を伴うまだらな模様は独自性が高く、この自然の模様柄は意外に印象深い。

 これは、たこ焼き風に作られた餡子焼きではなく、発展型の饅頭でもなく、あくまで丸い形をしたお餅である。やや表面に光沢感を伴った硬質感があり、カリッと焼かれていることが分かる。中に、粒餡子が封入された「茶のまだら」と、みたらしが封入された「赤のまだら」が用意されている。中に封入されている餡子は、さっぱりとした京都老舗仕上げであり、他方のみたらしは少し濃いめで美味しさを実感できる寒天仕上げと言えよう。

 初めて見た時は、形状や色彩の物珍しさが先に立ち「不可思議な想像」を掻き立てる。そして口に頬張ってみると、意外にもその洗練された美味しさに魅了される。外形寸法から来る印象よりも満腹感は早く来る。しかも、腹もちも良く、一度に何個も食べられない。しかし、時間が経つと餅である事を思わせる固さが出てくるので、オーブンなどで温め直す。この2度焼きとも言える作業で、表面の光沢部分は固さを増すが、内側は懲りが解れたような柔らかさが戻ってくる。この2種に薫る味わい深いお味には、年配の人が好む上品さが漂うが、せっかくの美味しさに、餅の表面の硬さが障壁になる可能性があるので、出来るだけ出来立てを早めに楽しんでもらいたい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211709&app=WordPdf

2014/09/19

昔ながらのカスタードプリン

 マーロウとは、フィリップ・マーロウ(Philip Marlowe)のことで、レイモンド・チャンドラーという小説家が生み出したハードボイルド小説に登場する探偵のこと。この探偵は当時圧倒的な支持を受け、20年間にわたってロサンゼルスで活躍していたらしい。 そんな小説にあこがれたレストランの店主は、フィリップ・マーロウが大好きだったと思われる、彼は、少々苦み走った「焼きプディング」を作って提供し始めた。これは、徹底的にプディングの原材料や伝統的な作り方にこだわって、昔ながらの美味しさを再現したものだ。また、その美味しさを200ccの耐熱ガラスの大型ビーカーへ閉じ込めて外販用として定着させた。ビーカーから中身を取り出すと、かなりのジャンボプリンになるが、食べ応えがあって嬉しい。特に伝統的な本格派プディングがお好きな方にはたまらない筈だ。

 カスタードのプディングの素材は、新鮮な牛乳と卵、あとは砂糖とバニラビーンズだけである。そこに日本人的な「素材の極め方」とも言える追求が日々なされていて、懐かしさの中に正統派の片鱗を覗かせ、確かな美味しさを再現している。小説に出てくるフィリップ・マーロウは、きっと「この伝統的な美味しさを愛していた」のかもしれないと錯覚するような気分だ。お店の.パンフレットにも、探偵らしいイラストが添えられていて、すぐにマーロウを印象付ける。ただ、それにしても、マーロウが1度に200ccも食べる程ではなかっただろう。その、耐熱ガラスの大型ビーカーは、品質を保つのに最適な容器といえそうだ。手にすると、そこには、テイクアウトに対するお店の手作り感と拘りが伝わってくる。

 レストランか、あるいはプディング専門店か、あるいはパウンドケーキ屋さんなのか、そういうカテゴリーで扱うようなお店ではない。逗子と言う地のりの持つブランド力と、美味しい物がそろっているお店で、本格的な作り方に拘り、変わらない味を大切にしてくれる。歳を重ねた者でもつい若い頃を懐かしく思える程の変わらない優しいお店なのである。確かに、昔に比べるとプディングの種類も豊富だし、個性的なケーキもあるし、退屈することはない。昔からある品もいいけれど、何か新しい品も魅力と言った、少々悩みそうになるほど品数が揃っている。

 今日は、マンゴーオレンジプディング、抹茶プディング、マーロウ・オリジナルコーヒーを用意した。どれも美味しい。それでも、気分はカスタードに惹かれるかもしれないが、抹茶の人気も高いらしい。そこには、多くの定番プディング、あるいは、期間限定プディングなども用意されて、店舗へ出かけて眺め回すのも楽しい。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211681&app=WordPdf 


 

2014/09/16

体組成計で体の本質を知る その2

  自ら「体重を減らすとか、腹周りを小さくしよう」と、夢中になっていても意外に効果は出ないものである。今日まで4ヶ月間の体組成計と格闘した感想をまとめた。自分の体の癖を知り、一体何がどのように影響しているのか、何度も自らの考えを修正しながら努力を続けることになった。体は、自分の「意思に関係のないところ」で、それまでの養分吸収量を確保しようとする、さらに、エネルギー効率を上げてでも、それを貪欲に蓄えようとしている。これはとりもなおさず、自分自身を防御しようとしていると考えられる。何を守るかは、何十年もかけて築き上げてきた体型なのか、あるいは、突如襲ってくる天変地異に備えて備蓄しているのかもしれない。それは、今までの生活や仕事のパターンを守ろうとする精神状態と良く似ている。

  ご飯を食べることが、「腹いっぱい感」を楽しみにしている人にとっては、腹7~8分目では、フラストレーションが溜る、また、今日から「酒類」禁止ということになれば、きっと激怒する。一方、夕食の最後にいつも「デザート」を食べていた人が、「今日から無しです」と言われたら、憤慨するに違いない。それらを好きな人にとって「食事をするな」と言われたようなものだ。しかし、頭では十分理解していても、体はそう簡単に納得出来るものではない。

  さて、改めてそんなことが分かっても、どうかと思うが、恐らくそれが誰にでも、努力の前に立ちはだかるのだと思う。しかも、体は、継続的に食べる食事量を減らせれば、出る量も減る。つまり、体内で一定が保たれようとする。さらに、食べる量を日々少しづつ減らしていくと、あるとき累積減量の大きさに体が気付き、沢山食べようとする。そんな時は、何を観ても美味そうに見えるようになっている。また、運動でカロリーを消費すると、余計に腹が減る。満腹感を早く得ようとして大量の野菜や肉を採ると、割合早めに腹が減る。こんなことは当たり前だが、それが身に浸みて堪える。

  運動によるエネルギー消費という観点で振り返ってみると、かつては、週5時間ぐらいウォーキングをして「運動した気」になっていた。しかし、その程度では、適度に腹が減ってご飯が美味しくなるぐらいだということが分かってきた。大脳や内臓への血流改善としては適当だが、体組成計の数値を変えるほどの成果は出ず、更なる努力が必要になる。そこで、やや極端だが、病気予防との関連で具体的に調べてみると、どうも、万歩計で8000歩(動脈硬化予防)~10000歩(メタボ予防)/1日、加えて筋力トレーニング20~30分/1日(腹筋、背筋、大腿筋など強化)程度が必要とされているようだ。したがって、腹筋程度では駄目で、何か他の筋力トレーニングが必要だと分かる。これでは、運動のみで痩せていくことも、かなり難しい。ただ、ウォーキングの効果はかなり遅れて数値に反映してくる。


  食事、運動の両面から、試行錯誤しながら活路を見出したいと思って、冷酷な体組成計の数値を眺めてきたわけだが、改めてそれによって、効果があったと思われる食材を挙げてみると、1.顆粒の食物繊維を水に混ぜて1日12g程度飲む、2.水分を大量(1.5L/7~8月)に採る、3.揚げ物を完全に拒否する、4.甘い物を60%以上減らす等、である。もちろん、野菜を先に口にするとか、たんぱく質は多め、炭水化物は減らす等は日常的に努力してきた。一方、ウォーキングは、交通事情や天候、自己体力都合等の影響で、年々歩ける場所や時間帯が減っている。無理をして1日おきに15,000歩以上を続けていると、時々疲れが抜けなかったり、足を痛めたりして、やや限界が見えてしまうので、1日おきに10,000歩程度に抑え、土日にはいずれか15,000歩以上を目標にした。それらで、なんだそれだけ!と言われそうだが、1kg/月相当で4ヶ月で体重(青線)を4kg落とすことが出来た。(上記グラフ:5月18日~9月15日時点、棒グラフが月別歩数)

  結果、1.平素やはり食べすぎていたこと、2.カロリーの高い物を好んでいた、3.間食が多かった、等のことが反省材料である。まだ、理想的な体重まであと2kg下げる必要があるので、努力を続ける。それにしても、徐々に体にまとわりついた無駄が減ってきていることから、これからは、さらに苦しい状況が待っている。ただ、体組成計と格闘することで様々な自分の体の癖が分かったし、これによって客観的な評価も出来た。どの要素もそうだが、「自己流にて、この程度でよい」という判断は、結構誤りが多かった。しかし、それによって、自分の目標に対するアプローチ方法が少々洗練されてきたように思われる。


  その基本的な指針となったのが、タニタから出版されている KARADA BOOK (上:A4カラー66ページ)である。この本と体組成計を使うことで、あらゆる課題の糸口が見えてくる。また、実践するにあたっての心構えなども分かってくる。これは、自分にとって優れた「指導書」だった。恐らく1通り読むだけで、1kgは減ったのではないだろうか。最初は、1通りさらっと見通し、苦しい時に再びページを開いて、何度も何度も読み返した。1.健康管理の仕方、2.食べ方のコツ、3.体の動かし方、がまとめてあり、自分が注意しなければならないことを頭に叩き込むとで、効果を挙げてきたと思う。それによって、明らかに健康な人生観まで変わってきた。

2014/09/12

賢者の食卓

  「賢者の食卓」と聞くと、何か凄く体に良い食材を並べた食卓をイメージする。しかし、パッケージを開けてみると、スティックが大量に入っていた。そのスティックの中身は白い粉で、食物繊維だと言う。それを食卓に置いて、食事の度にお茶やお水に混ぜて口にする。そこに、のべつ幕無しに食物繊維を口にする姿が象徴的に見えてくる。食物繊維をたくさん採って、肥満や、血糖、血圧を低く抑えたいと考えている人にとっては、至極当然に食卓に並べる物のようだ。いくら野菜好きでも、毎日同じ野菜ばかり大量には食べられないし、新鮮で美味しい野菜は、やや高価で、今年のように天候不順と相まって、野菜の安定供給もままならない事もある。

  そこで、新鮮で美味しい野菜が入手できない時にも、食物繊維を補いたいとか、あるいは、野菜好きでも食物繊維が十分でないと考える人に、この「賢者の食卓」がピッタリだ。私も、その1人かもしれない。これまで、食物繊維に関連する話題は、たくさん取り上げてきた。自らもかなり実践を積み上げてきた。それによって、効果も認めているし、無視できない栄養素であることも分かってきた。特に、体重の管理や腹部周りの制御には欠かせない。そして、もう1つ夏場特有の効果として、食物繊維が溶けている水分は吸収に時間がかかることもあって、腸内に水分を蓄積して、脱水症状を起こしにくい傾向がある。

  しかし、一般論としても、まだまだ我々は食物繊維が不足しているらしい。統計的には18g(/1日)程度採る必要があるとされ、若者や働き盛りの40歳代までは、絶対量として大きく不足している。また、50~60歳以上の野菜好きの人でも、まだ十分ではないという結果になっている。大塚製薬では、食べた野菜の食物繊維が体に十分な効果を上げているかを把握するために、OUTPUTの固さ、形や色を見てチェックするようにと、HP上に案内を出している。これは、非常に分かりやすい説明である(補足1)。すると、人それぞれだが、そのOUTPUTで毎日好成績を収めるには、経験的にみて、かなり食物繊維を摂取しないといけないことが分かる。 

  この「賢者の食卓」は、トウモロコシ由来の食物繊維(=難消化性デキストリン)である。他社の商品では、小麦のでん粉などを使っていて、原材料の違いで効果が違うとは思えないが、トウモロコシ由来は若干甘味が加わるところが特徴だ。1包は6gになっており、1日3包摂取が目安となっている。用量は、OUTPUTを眺めながら決定するとして、用法としては、1包づつプラ包装されているので、外出時でも携帯出来る。言わば、うどんやラーメン、あるいは味噌汁など、口にする水分に加えてかき混ぜて戴くという形だ。いつでもどこでも、流行の「消費者庁許可・特定保健用食品」を携帯して、「揚げ物好きサラリーマン」にも「賢者の食卓」にしてほしいようだ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211684&app=WordPdf

補足1:→ https://www.otsuka.co.jp/health_illness/fiber/for_body/stool/

2014/09/09

NATURENAヘアカラー

  歳を重ねて気になってくるのが頭髪である。40歳過ぎあたりからポツポツと白髪交じりになり、いずれ遠くから望むとグレー(灰色)になる。これは、必ずしも年齢に比例するわけでもないが、若づくりのためには、修正(つまり=染める)を加えるしかない。若づくりは、自分の若いころを思い起こさせるための美術創作で、ある時は、自分に緊張感を与え、やる気を起こすのに最適である。髪を染めたから、やる気が出るわけではない。毎朝、鏡に映った若い頃に戻った自分を眺めながら、元気な時のイメージを思い出し、徐々に体の中から若さを取り戻そうとするのである。それは、ブルースリーの映画を見て映画館から出てきた人達がみんなブルースリーの格好を真似るのと似ている。「アチョ~」

  また、後輩の人たちから、くたびれたオヤジになったと思われない先輩でありたい。いつも元気はつらつで「若くみえる先輩や上司」が良いに決まっている。外見が若いと考え方も進歩的に見え、提案や改善話を聞いてくれる先輩に思えるからである。しかし、逆に、疲れた先輩あるいは、老いた上司になってしまうと、発する言葉まで古臭く感じてしまうという悲惨な結果を招く。若者からしてみると、将来、こんな先輩や上司になりたくないし、「いつまでこの会社が続くか心配だ」と考えるようになる筈である。若者は何かにつけて敏感である。だから、既に髪のない人にはお勧めできないが、髪は染めてでも若さを強調するのが礼儀である。勿論、家族に対しても同じ影響がある。

  お洒落という領域とは全く違う思考かもしれないが、歳を重ねると、知らず知らずのうちに自分では意識しないところで崩壊が始まっていく。その置かれた環境によっても異なるが、頭の中は一番先に崩壊が始まると言われている。髪はその氷山の一角に例えられる。自分で気をつけて、それを補っていく必要もあり、その努力はその人の姿勢や意気込みを示すものである。周囲はそういう人に、いつまでも期待し、また、期待される者はそのことで、人生を豊かにする事が出来る。・・・という構図が成立のである。

  髪を染めるには、3つの方法がある。1番強力なのが、ヘアダイで、専門的に美容室で行われている。脱色した後に染色し、指定の色の髪にする(酸化染色剤)。この方法は、なかなか染めた色が落ちないのが特徴である。2番目が、酸性の染料を使って表面をコーティングするマニキュアになる。分類では化粧品である。3番目が同様に表面を染めるカラートリートメント、カラーリンスと呼ばれる商品で、手軽に染色できるが色落ちするのも早い。染色剤は、材料によって皮膚が被れたり、残り少ない髪も傷めることもあるので、相性は重要な要素といえる。よく確認してから作業を始めたい。髪は日々生えて休むことは無い、これに対しては、どうせ暇なので、こまめに手入れをするしかない。

  前置きが長くなったが、割と結構な感じで続けられるヘアカラーを紹介しておきたい。歳を重ねると分かることだけれど、髪の毛は細くなるし、傷みやすくもなる。そして、何をやっても黒く戻ることはない。また、いずれ染毛作業自体すら面倒に感じられるようになる。そういう想定される現実に対して、如何にして継続するかは大きな課題と言える。そのためには、やはり、髪を傷めず、空いた時間に少しづつ重ねながら染めていく方法が良い。少々色落ちが早くても継続使用で効果が出る筈である。これは、植物性の染毛剤で頭皮に与える影響は小さい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211225&app=WordPdf

2014/09/05

スリム アップ スリム

 今日の商品は「スリム アップ スリム」という名称で、実は同じ名称で2度目の登場になる。しかし、中身が少々異なっている。同じ名前で次々と「形を変えて発売」されている中で、これが一番親しみやすい商品になったと言えそうだ。それは、より美味しく感じるデザート風に作られているからだ。今、肥満から体を守りたいと考えている人は、若い女性や中高年のおっさんばかりではない。若い情報処理を専門とした人達も切実な状況のようである。若い女性は綺麗になるという目標があるし、それに努力する時間は惜しくない。また、中高年のおっさんは、それほど人生に先がある訳でもなく、肥満は自己責任だし、努力する時間は日常的にたっぷりある。

 しかし、朝早く出勤し帰宅は深夜。厳しい競争を強いられている情報処理技術者は、職場で調子のよい時は、ほとんど蒲鉾状態(机の板にくっついている)になる。そんな彼らも、周囲の声に耳を傾けて、健康を保つためダイエットをしたいと感じてはいるものの、深夜ジムへ通うのは時間の無駄にさえ思える。そうなると、自らの体に備わっている、基礎代謝に頼ってダイエットするしかない。しかし、すでに自然に腹周りがゆったりしてきたり、思った以上に体重が増えていたりして、気がついた時は遅かったと痛感するに違いない。だから、昼夜の食事はもとより、ディスプレーに向かって仕事をしている合間にでも、何かエネルギーを大量消費するものが欲しいと願ってきた。

 エネルギーの大量消費は無理でも、肥満に繋がる要素を極限まで抑えてある、この「スリム アップ スリム」は、そんな人達にもピッタリだ。果実ゼリーがレトルトパックに入っていて、新鮮な牛乳と混ぜ合わせる。すると、牛乳に含まれるカルシウムとたっぷりの果肉から出るペクチンの働きによって、ゆっくりと固まってくる。まるでフルーチェの美味しさそのものである。違いは170Kcalの低カロリー仕様なのに、ビタミン7種、ナイアシン、タンパク質、食物繊維、葉酸、CoQ10、コラーゲン、ヒアルロンサン、美体質乳酸菌などが含まれ、美容と健康に優れ、人が活動するのに必要な栄養素がすべて含まれている。とにかく食べやすいし、口当たりがよくデザート感覚で美味しい、しかも適度に満腹感が広がってくる。

 1箱の中には6食分が用意されているが、その都度別途牛乳を100ml用意する必要がある。250ml程度入るカップにスリム アップ スリム1袋と牛乳を100ml投入し良く撹拌する。とろみがでたら出来上がりになる。低脂肪の牛乳を使用することで、よりヘルシーに仕上げることもできる。また、「あらかじめスリム アップ スリム1袋を製氷器に入れて凍らせておき、深いグラスに取り出してから牛乳を加えて撹拌し、とろみがでたら戴くことにすれば、冷たくて美味しいデザートになる」と書いてある。とにかく果実がたくさん入っていて、フルーツの香りに包まれる。これなら、情報処理技術者や秋葉原系のオタクにも体よいデザートになる。「甘いもの好き」のダイエット食品の決定打になりそうだ。あとは我慢だ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211544&app=WordPdf

2014/09/02

牛丼の具

  帰り路、駅の傍に牛丼のお店がある。時間帯によっては、混んでいるようで、美味しそうな空気が路上まで広がってくる。店に入って食べたいのはやまやまだが、残さず全部食べる自信もないので、具だけを器に包んでもらい、持って帰ることがある。しかし、お店で食べるのと違って、何故か今1つ物足りなさを感じることがある。やはり、牛丼老舗店では、お店に染みついた出汁や醤油の香りの中で、あちこち目を配りながら待つのが良い。その雰囲気によって、胃袋がにわかに興奮して、より美味しく戴くことができるからだ。もちろん、器も綺麗だし、ご飯の硬さとか、添えられた奈良漬けとか、赤汁など、お店ならでは特徴が「とびきりの美味しさを演出」してくれる。しみじみと、老舗は違うなと実感するわけである。

  おおよそ、トンカツ、カツ丼等も同じだが、じいちゃんとばあちゃんがやってる古くからのお店は、比較的にお肉に対する品質も高い。じいちゃんが目利きで、いいお肉を仕入れている。商売の基本が信頼されることにあることを熟知して、お肉も「飛び切り美味しくなくっちゃいけねえ」と信念を持っているようだ。それでいて押しつけがましくない、さり気無さが心地よい。そんな、少々頑な人情というか、昔の職人肌が染み付いているのだ。客はその拘りを自らの舌で幾度となく確かめ、その端正な味の虜になって通い詰めることになる。店主も客も「違いの分かる、他とは一線を画する誇り」が店内に漂っているのも好きだ。そんなお店をいっぱい馴染みにしたいと思うことがある。まだ、あと10年ぐらいは、そんなお店に遭遇できるかもしれない。

  どのようなお店でも、開店当初から十分な利益を出せる訳はない。数年は初期投資の回収に苦しむようだ。それでも、「とびきりの味」を提供しなければ、その地域のお客から評価を得られず、徐々に沈んでしまう。その経営の難しさを何年もじっと我慢して乗り切ったお店は、余裕が出来始めると「益々美味しさに拘り」を持つようになる。じいちゃんとばあちゃんのお店には、そのような空気感が存在する。そこに、「少し高いがやっぱり美味しい」という、昔ながらの商売の健全性が残されている。食事処に限ったことではないが、これからは、原材料の選択肢が増えることにより、その「美味しさや食の安全に対する格差」が益々広がっていくに違いない。また、現代社会の抱えている「偽装問題や輸入物への不信」に対して、看板や広告を替えても払拭されることはない。

  世の中、何が起こっても、「牛肉は国産でなくっちゃいけねえとか、やっぱり黒毛和牛だよね」と拘る人にお勧めしたいのが、今日の「牛丼の具」になる。じいちゃんとばあちゃんのお店のような老舗を探さなくても美味しい物はある。そこで、最近は「美味しい牛丼がないとお嘆きの方」にもお勧めなのが、黒毛和牛の冷凍「牛丼の素140g 10個入り」である。140gというのは、通常の商品より40g程度少ないが、ちょっと大きめの茶碗で一人前として丁度よい量になる。もちろん、丼で大盛りが好きな若者は2個使うとよい。出汁が甘めに作られていて田舎づくりを思わせるが、少し濃い目の本醤油を数滴加えると「関東風になる」。さらに、じゃがいもを使って肉じゃがにも応用できるぞ。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211663&app=WordPdf