2008/06/28

デジタルカメラ3

 今日も電車の中でデジタル一眼を持っている人を見かけました。最近は私が行くところで、必ずといっていいほどそんな人を見かけます。大切そうにお腹の前で抱える姿は、新しいテレビゲームを買ってもらった子供のように、幸福感に満ち溢れています。カメラはC社の最新型のようでしたが、持ち主の製造年月日はかなり古そうでした。 このような情景は最近のものです。昔は、このような場合、所有のカメラはライカやローライフレックスでした。初老のアクセサリーは舶来だったのです。

  そんな格好のよい「ジジイ」に憧れた時代もあります。そして、古いものを大切に使うことは、紳士の条件でもありました。まさに「もったいない」の精神を継承するものです。撮影にもじっくり時間をかけて、1枚1枚丁寧に撮影していきます。「お父さんと行くと写真撮るのに時間がかかる」って家族から不満の声も上がります。そんな声には少しも耳を傾けず、ひたすらマイペース。「俺流」を貫くこと、これが紳士のプライドです。そして出来上がった写真は隅々までシャープそのもの、めがねを外してファインダーを覗く姿からは想像も出来ない出来栄えでした。

 そんな古いイメージに想いを寄せながら、自分には、そんな演出できるカメラはないって思っていたら、このカメラを知らない人がいることを知りました。私が編集屋の駆け出しだったころ、ひたすら使った(強制的に使わされた)カメラです。カメラの「カ」の字も知らなかった私が、電球1つと、このカメラで戦ったのです。勿論、露出計はありません。全て勘です。勘とは、積み重なる経験から生まれる、やや、あいまいな感覚です。最初は見様、見真似です。絞りを16~22まで絞り、シャッターを開いたまま、電球を左右に一定のタイミングで移動させ、被写体に影ができないようにするのです。込み入った部品が乗った基板があると、スイッチバックのように電球を移動させます。光の量がどのエリアでも均一になるように工夫を凝らしました。これらは、今となっては、とてもよい経験になりました。

 そのカメラを時たま持ち出すことがあります。勿論、露出計は必要ですが、太陽からの直接光を測定しておくだけなので、とても簡単です。そんな、忘れかけた「往年の名機」というか、暗箱にレンズをつけただけのカメラを被写体に選びました。撮影方法はデジタルカメラでも同じです。このカメラをご存知の方は、青春時代を懐かしく思い出しながらご覧ください。

前回と同じホルダです。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21622&app=WordPdf

2008/06/24

デジタルカメラ2

 最近は、夜中から朝までテレビを見て興奮することもしばしばです。意表を突くテクニックに予想外の展開、もうホワイトプランどころの騒ぎではありません。最初から、ボールのスピード、攻撃へ転じる速さに自分がついていけてません。後半のロスタイムなのに、なんでまだそんなに走れるの?こっちが息切れしてしまいそうです。まるで、テレビゲームを見ているみたいなスピード感です。動悸も高まり、うそ、うそ、はいった。なんで入るんだあ~。そんなあ。

  まいったな。と感嘆詞の連続です。いえ、私は布団の中でじっと見ているだけですが、こんなに興奮するのは久々です。でも、これから、まだしばらくこの興奮は続きそうです。地球の裏側から送られてくる映像も鮮明で色鮮やか、それでいて新しい試みもふんだんに投入され、比類のないゲーム進行の見易さ(ジーコが日本で提唱した選手の足回りとボールの動きを追っかけるカメラワークも面白いけれど、数段ゲーム進行が分かりやすいこちらも好き。この辺が個人技のブラジルと、チームのシステムに重点を置くサッカー文化の違いか?)。監督なんかより、はるかに見やすく臨場感溢れる映像には、もう降参です。映像文化の歴史と先進性を感じさせ、今、自分が布団の中にいることさえ忘れさせてくれます。

 そんなことより、ドイツのチームには改めて感心しました。物凄く分かりやすい単純なボールさばきなのに、チームがチームとして機能し、簡単に点を取るのです。だから、出来るはずないのに、俺にだって参加出来そうだって思えてしまうんです。そこが凄いんだな。基本的なことを何度も何度も繰り返し、精度を高めてシステムが高速で機能するようにすることは、やはり重要だと痛感する次第です。そう、基本的なこと、これが出来なければ、やっぱり、何も出来ないのと同じです。

 前置きが長くなりましたが、今日も「基本中の基本」、ライティングー(最近は伸ばすらしい)です。 この忙しいサッカー時期に、読んでもらえるとは思いませんが、とりあえず作ってみました。
PDFにまとめてありますので、ご覧ください。
前回と同じホルダです。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21621&app=WordPdf

2008/06/22

デジタルカメラ1

 今、デジタル一眼カメラが流行しています。若い人から年配の方まで、様々なカメラを首からぶら下げて歩き回る光景を目にします。観光地ならともかく、ウォーキング中であったり、川べりで鳥を撮影したり、富士見台では富士山を、などなど余った時間をシャッターとともに過ごす日々のようです。 もともとカメラの趣味は、写真を撮る目的だけに発達してきたものとは言い切れません。精巧なメカニズムを操作する楽しさから、またレンズの撮像効果であったり、最先端精密テクノロジーへの関与する楽しみであったりと、様々な形でユーザーを刺激します。
  
  映像撮影は総合的な力量を表す「感性」という、やや知的なベースの上に成立し、経験のなかで「こだわり」を形成し独自性を育んでいきます。この趣味の守備範囲は、我々傍観者から覗くと、とてつもなく幅広くみえます。あるときは撮影技術であったり、またあるときはハードウエアであったりと、なかなか話題の中にも入っていけません。といいながら、所詮基本は簡単で、シャッターを切れば、それなりの結果が得られます。あえて補足すれば、その結果は全て自分の能力を映し出しているということで、責任は全て自分にあるのです。

 一方、コンパクト型のデジタルカメラは、光学レンズから半導体技術まで幅広い技術を統括し、ある種の技術的な夢を身近に所有できる製品であるため、体の運動能力が低下してからも参加でき、一生を通じて楽しめるツールであるともいえます。まさに「口で撮る」とでも言うのでしょうか、要求レベルの高い能書きが先という人も少なくありません。そんな、老いも若きも一緒になって、わいわいがやがや出来る面白さは、使い方さえ間違えなければ、まさに健全そのものです。

 一時期不調であった業界も、携帯カメラに端を発し、マーケット底辺の拡大も著しいものがあります。また、デジタル化のみが実現できた「高感度」は比較にならないほど撮影領域を拡大し、忘れかけていたマニアまでも奮い立たせています。もちろん様々な新しいテクノロジーを投入してあるために、撮影者の必要としていた基本的な撮影知識さえも「全く無用」のものにしてしまいました。 それでも、わずかな画質の不満がハードウエアの進化を推進し、次から次へと新たな機能を開発して、再びユーザーを刺激する製品が生まれるのです。このような基礎代謝の高いマーケットは成長します。さらに、1度このルーチンに巻き込まれるとなかなか抜け出せない人も増えて、業界も活性化しているのです。

 そこで、「自分では余り興味はないけれど、この世界をどうしても知識ベースで理解しておきたい」そんなあなたのために、撮影の基本を私なりに考察してみました。数回に分けて紹介します。
PDFに紹介をまとめてありますので、ご覧ください。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21620&app=WordPdf

2008/06/16

牛肉弁当

 いまさら「弁当」か、と弁当を馬鹿にしてはいけません。出張の退屈な車内を、充息の時間に変えるにはこれが一番です。出張の多い人の為に、いくつか「お勧め弁当」はあるのですが、今日は、牛肉弁当でいきます。水準以上の美味いのを紹介します。

 だいたい、駅の弁当は視覚だけで選ばれています。ウインドウの中に見本が展示されていて、ちょっと小腹が空いたお客さんたちは、早く買いたいのにもかかわらず、迷ってしまいます(ここが、お店の狙いです)。「たくさん積んである弁当は、きっと美味くないんだろうし、前回買った弁当は美味くなかったから、今回は違うのにしよう」など、様々に考えを巡らして、また、同じように、さほど美味しくない弁当を手にすることになるのです。「今日はお茶が付いてきた」とか些細なサービスに喜んで、納得して改札を抜けていきます。席に座ったら、発車する前から食べ始め、仕事のことを考えながら、空腹を満たそうとします。「資料の続きをまとめておかないといけないし、質問されたときの回答も頭に叩き込んでおかないと、そして、・・・・弁当なんてこんなもんだ」と思いながら。お茶で流し込むように食べているのです。 こんなの体に良くないし、分かってはいるけど、車内をどのように過ごすか、ここが最大の山場と位置づけている人も少なくないと思います。

 そんな仕事の仕方は、明日からは止めましょう。そういう「戦いの前」には、美味いものを食べて、余裕をかましてください。それでは、「浅草今半」の牛肉弁当を紹介します。

 出張のみならず、単身の方にもお勧めです。また、御年配の方にも満足していただけると思います。お店には、美味しそうな3種類の弁当が並んでいますが、迷ってはいけません。こんなところで意思決定が遅いようだと、「本当にできないやつ」と思われます。一言「牛肉弁当」と言えばよいのです。
 PDFに紹介をまとめてありますので、参考にしてください。
http://www.nextftp.com/suyama/lunch/%E4%BB%8A%E5%8D%8A%E5%BC%81%E5%BD%93.pdf

2008/06/14

北海道ラーメン

 少ないラーメン店の知識をこのタイミングで出してしまうのは、後がないといいますか、恐らく最初で最後だと思います。

 私も麺食いの端くれとして、他にラーメン屋さんを知らないわけではありません。お店を回って評価するだけなら一刀で、ずばっと切れます。可哀想なくらいノックダウンしてしまいます。歳を重ねる度に多少遠慮とか、思いやりとかは出てはきましたが、そんなことで妥協していたら、お店に入るときは、必ずお腹が空いているというタイミングが必要です。それでは、正しい評価になりません。それにしても、「すぐ飽きて箸を置いてしまう」店はたくさんあります。 

 お腹一杯でも、別腹が機能するぐらい「美味しく」ないと、人様に紹介出来るわけありません。ラーメンとはそういう物のようです。したがって、紹介するお店は厳選されていくのです。もちろん、人には人の好みがあることは分かっていますし、だから、ただ「美味しい」では、説明になりません。
 まず、麺は必ず、歯ごたえのある食感でなければなりません。まさに、「麺の品格は腰にあり」です。 これが大前提になります。

 そしてスープには、鮮明で洗練された主張が必要です。麺との絡みに優れているのは最低限度の条件です。

 また、たとえいくつかの厳選素材を使っていても、味にまとまりがあり、コクと旨みに溢れ、単独でも飲み干すのに適正な濃さが必要です [ とかく、使っている「素材」や「煮込んだ時間」を強調する傾向がありますが、ここは、職人の仕事ですから、言い訳ばかりではなくて、ちゃんと結果を出さないと駄目です ]。

 この二つが渾然一体となって「独自の美味しさ」を構成するのです。
 ・・・と、能書きはこれくらいにして、北海道ラーメンの店、渋谷「壱源」の紹介です。 もう、何年も通っているのですが、スナップを撮るのは初めてです。

 いくら美味しいと思っても、2杯は体に良くありません。時折、そんな若者達を見ることがあります。御年配の方は、よく噛んでお召し上がりください。
ご存知の方も多いと思いますがレポートにまとめましたのでダウンロードしてご覧ください。
http://www.nextftp.com/suyama/noodles/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3.pdf

2008/06/11

祖父の残した1冊

 「吾国魚雷の由来」と時代錯誤のタイトルですが、祖父である「須山 智」がまとめた魚雷の技術史です。 これをこの度私が現代風にリメイクし補足解説を加えて、技術者向けのレポートにまとめました。 「吾国魚雷の由来は」元々は祖父がまとめたものです。

 呉の海軍工廠に勤めていた祖父は、魚雷の開発を行っていました。初期には、輸入しか出来なかった魚雷ですが、国産化を進め、量産化・更なる高性能化のため(1917年)英国に渡り、技術を持ち帰りました。その後、海軍工廠で魚雷の主機関、加熱装置の研究・開発を極め、世界で最初に実戦で使用できる「特用空気魚雷」を完成させます(一般的には「九三式酸素魚雷」として広く知られています)。その開発経緯と実験結果を詳細にまとめてありました。

 この手の(兵器としての)歴史に興味をお持ちの方に、かつて、父が分かりやすく再構成した「我国魚雷の由来」(1字違い)として出版していたのですが、それは、それで歴史的には良い資料かもしれませんが、私は、それを若いとき眺め、読む前から漠然と何か欠かけている、何か隠蔽されているものがありそうだと思っていました。

 だから、本気で読むのをずーっとためらっていたのです。それがいったい何なのか、今、私は改めて探ってみたくなり、読みながら取材と時代考証を進め、現代でも参考になるポイントを抽出してみました。もちろん、原書にはない「隠蔽されていた事実への模索を加えて」私自身が祖父の苦悩に迫ります。事実を機軸に、事実を積み重ねながら検証を進めていくことで、意外な真実も見えてきました。次の世代に何か1つ伝へるために、PDFとしてまとめてみました。

  あくまでも、私的な話なので興味があればご覧ください。
ファイルサイズが大きい(4.5MB)ため下記のSkyDriveに配置しました。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21208&app=WordPdf

2008/06/06

水出し珈琲

 夏はやはり「水出し珈琲」(ダッチ珈琲とも言います)の季節です。昔から、まるで化学の実験装置のような「ウォータードリップ」で抽出される珈琲は珍重されてきました。それは、熱を加えないため、芳醇な香りを逃がさず、珈琲本来の「こく」と「うまみ」が残り、良質な甘みや苦味を味わうことが出来ます。しかし、残念ながら、家庭では「ウォータードリップ」装置の置き場所や、豆の品質管理には手間と時間とさらにコストがかかり、それでいて、短時間で大量に作ることは出来ません。せいぜい、一晩(8時間)で2杯分程度でしょうか。もっとも、「だから、美味いんだ」と思えるのですが、せっかちな私は、年中フィルター付きの「水出し珈琲」を使用しています。

 用意するものは、
1.600ml程度のガラス容器(ピッチャー)、
2.KEY COFFEE水出し珈琲1袋、
3.アルカリイオン水500ml、
これだけです。

 作り方は簡単ですが、下記のPDFにまとめておきましたのでご覧ください。
 2は、様々な専用珈琲が販売されていますので、お店やインターネットで好みの商品を探す楽しみもあります。ただ、3のアルカリイオン水を使用するところが、今回、私の勧めるポイントです。数多くの試験結果の賜物といいますか、譲れない結論です。

 アルカリイオン水とは、 ph8~10 の弱アルカリ性の水のことです。

 少し余談になりますが、人体は、弱アルカリ性で最も活性化すると言われ、現代人にありがちな酸性に傾いた体を、飲用することで正しく修正します。効能は、慢性胃腸障害、消化不良、腸内異常発酵、胃酸過多のみならず、激しい運動をした後の肉体にも効果を発揮します。最近のサッカー日本代表の強さも、このような背景があるのかもしれません。

 お勧めは、「キリンのアルカリイオン水」です。余った「アルカリイオン水」は、料理にも活用できます。昆布やいりこからだしを採るとか、炊飯、煮物などにも色々使えます。浸透力に加えてエキスの抽出効果があるようです。したがって、「水出し珈琲」にも使え反応が早いのです。

 ということで、アルカリイオン水を使用した「水出し珈琲」は体にも優しそうだということをご理解いただき、ぜひお試しください。コンデンスミルクを加えると、「本格的なミルク珈琲」になります。
冬は電子レンジで加熱して、夏は冷蔵庫で冷やして楽しめます。加えて、珈琲は苦手とおっしゃる方は、ぜひ紅茶、日本茶(茶葉はそのまま沈みます)をアルカリイオン水でお試しください。夜寝る前セットして冷蔵庫へ、朝の冷茶は「凄く美味しい」のです。じわーっと体の隅々まで浸透し、みるみる活力が湧いてきます。もちろん、夏バテの防止にも効果ありです。

 ご注意) 美味しくて飲みやすいからといって、「必要以上に濃い抽出液」では、浸透力が早いことによる、身体への影響(カフェインが強過ぎる)も考えられますので、飲みすぎにはご注意ください。
この紹介は、 http://www.nextftp.com/suyama/water/%E6%B0%B4%E5%87%BA%E3%81%97%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC.pdf

2008/06/05

朱蒙〔チュモン〕

 テレビ番組の紹介です。折角、プラズマのフルハイビジョンテレビ(液晶かプラズマか?2月ご参照)を導入したのに「楽しめる番組がない」と思っていたのですが、紹介された番組が意表を突く面白さに、ついにはまりました。BSフジのハイビジョンで放送している壮大な連続歴史風ドラマ「朱蒙」です。

 紀元前100年頃、漢の侵略により、朝鮮が崩壊し、その流民達を集め、漢に抵抗するタムル軍を率いる2代目英雄「朱蒙」のお話。古すぎて、映像による再現は難しいのではないか、日本では余り手をつけられていない時代ということもあって、最初はもちろん興味本位から始まりました。やや、批判的姿勢のままです。時代考証がどうの、身に着けているものが安っぽいとか、はたまたカメラワークがどうのこうの。いや、前回の格闘シーンと同じ場所で今回も撮影しているとか、挨拶の間の取り方が長いとか、わざとらしい演技の連続だとか、けちばかりつけていたのです。 でも、どういうわけか、回を重ねるうちに、そんなことはどうでも良い、文句なく「面白~い」。無条件で楽しくなっていったのです。

 「朱蒙」の成長を毎回リアルタイムで見ているように錯覚し、どんどん強く、逞しく、そして格好よくなっていく姿に、まさに「実寸大のリアリティー」がそこに映像化され、人はどうやって成長していけるのか、そこには綿密に計算された人間関係と「信念を貫く為の賢者の選択」が描かれているのです。製作者は従来の「歴史ドラマ」とは異なるライティングで、全く別次元のメッセージを伝えようとしているのです。 

  さらに、評価を大きく変えた理由は他にもあります。こんな非常識的な場所での空撮?すごいじゃないか。このバックのオーケストレーションのスケール感は圧巻、格闘シーンは理屈どおりの構図とすばやい動き、本物に見間違える程の刀さばきの連続、全く偽のない身のこなしなどは、某国営放送局の数十台にも及ぶカメラワークやみえみえ編集による創作画像とは一線を画し、鍛え抜かれた人達による格闘シーンは、よりストレートに迫力を増しているのです。 内容的にも、人間味あふれる展開には愛、嫉妬、親子、などの関係は想定外ともいえる展開に発展します。しかし、部下との結束をより強固にする信頼関係のあり方、そこには自分の成長過程で失いかけた、部下を思いやる優しい気持ちに満ちています。そして、その部下へ伝わった気持ちが再び、次の自分を支えてくれる力になるというロジックを、共感を呼ぶ豊かな映像で表現し、新しい国づくりの根幹こそ、ここにありというメッセージ性も組込んでいます。

 そして、運命に翻弄されながらも、強い信念を貫くため、若き「大将」としての課題を無謀ともいえる突破力で見事に解決するあたりは、生まれながらの「王」となるべき資質を表現し、痛快そのものです。こんな長編なのに自由奔放で、まさに、その荒削りな時代らしい物語として毎回提供してくれるのです。見るべき番組を渇望していたという背景もあるのでしょうが、半ば感動しています。というわけで、「24」や「プリズンブレイク」のない今こそ見るべき番組、毎週水曜日夜8時 BSフジのハイビジョンでその空白を埋めてください。[毎週水曜日はNO残業デーです。]
詳細はこちら、1度では面白さが分かりにくいと思います。3度続けてみてください。
http://www.bsfuji.tv/jumong/

2008/06/03

小型カイロプラクティック器具

 中山式快癒器という「カイロプラクティック療法の元祖」なるものが、我家にもありました。これは、祖母が所有していたもので、86歳で他界するまで枕元に置いて愛用していました。形状は木製で、指ぐらいの丸い突起を2つ備え、白く塗装されおり、使い方としては、これの上にねっころがって、丸い突起を脊椎の左右に当てて神経を外から刺激します。実物を見れば、何に使うかは簡単に分かるのですが、若いうちは、痛いだけで、逆効果でしたが、歳を重ねるうちに肩の凝りもなかなか取れにくくなり、「中国式整体」、「ほぐし屋」等に通うことが増えるようになってからは、この快癒器を離せなくなりました。最近は勿論、出張や温泉にも持って行きます。ちょっと無理をして頑張ると肩の凝りが増えて取れなくなるからです。

 現代人は、パソコン・ディスプレーの前で仕事をすることが増えて、偏頭痛や肩凝り、指の筋、の凝り、あるいは持病の腰痛などに苦しむ人が多いといわれています。学会では、長時間ディスプレーの前で仕事をすると、体温が上がっていないにもかかわらず、熱っぽく感じるとか、自律神経系にも様々な症状を訴える患者が増えているという報告もあります。そのような環境下で、とりあえず肩凝りぐらいは解消したいという方にお勧めしたいと思います。もちろん、腰痛などにもそれなりに効果を期待できます。2~3千円で手に入り、壊れずに一生使えます。この快癒器は昭和22年に発明(製造元の説明)されたそうです。父も愛用していて、私が上京するときに4個付きを鋸で半分に切って2個付きにして持たせてくれた。

 使い方のポイントは、首から腰まである背骨の左右を快癒器にある2つの突起で刺激しながら移動させます。凝りの酷い時はその周りを含めて刺激します。刺激方法は、その上に自分の体を乗せて、自分で背中に当てる力で調整します。できれば、整骨院でやっているように、背中を暖めてから行うと良いと思います。注意するポイントは、1.使用中に眠らないこと、2.同じ場所を継続的に押圧しないこと、3.絶対に強く刺激しないこと、です。

 購入する時は、出張にも持っていける2球式の一番安いものを選びます。使用前の基礎知識として、説明書などをよく読み、凝りのメカニズムや原因を調べておくと効果的です。単純な足の筋が張っている場合などは、どこの脊椎から神経が出ているかを知っておきましょう。また、胃や腸などの内臓から凝りがくる場合もあり、そのような場合は、むやみに刺激をせず、専門医と相談した方が良いと思います。くれぐれも、ご注意ください。

 私は時々、体全体の調整のために、五反田にある中国整体にも出掛けますが、1.今日は緊張して胃がもたれているな、というような場合。2.立ち仕事(説明員)が長くて足が張っている時。3.パソコンの前で長時間仕事をした時。4.天気が悪くて、腰が痛む時、など軽症の調整にはこの快癒器に頼っています。私の場合、元々腰痛のために色々なところに様々な症状が出ます。 いずれにしても、体の一部で凝りが酷くならないうちに、簡単に調整するために使用してくだい。
商品は、こちら
http://www.nakayama-shiki.co.jp/shopping/cat_kaiyuki/1400.html

2008/06/01

システム管理

  仕事でSUNを触らなきゃいけなくなったとか、設置サーバーの特殊性からサービス期間が過ぎたけれどリプレースできない、とか、SUNの仕事を押し付けられてしまった方に、紹介したい本があります。
  
  そもそもUNIX関係の本自体が少ないうえ、Linux系が流行なので Solaris の本はとても少なくなっています。少し前では 「サーバー構築」 というと Solaris に決まっていたのですが、現在では数冊しか残っていないのが現状です。まして、そのサーバーのハードを触るなんて、「面倒でしょうがない」と思うものです。物理的には簡単でも、ソフトウエアを再調整しなければならず、正確な手順を要求します。[本来、SUN の保守管理はSUNのサービスエンジニアに依頼するのが一般的です。それでも、その壊れている状況を示すシステムログをネット上のサービスリクエスト専用サイトに送付しなければなりません。

  たとえば、ミラーディスクの障害の場合では、DiskSuite か Volume Manager のツールを使ったログを明示しなければならないのです。そうです、最初からディスク管理に詳しくないと駄目なのです] 最近は、SUNエクスプローラを使って、システム全ての情報を一括収集するように指示されますが、障害が発生しているところで、ハングしてしまったり、レスポンスを返さなかったりと、困ることも多々あります。

  知らないままそれを使うと、どんどん深みにはまるのです。まして、サービス期間を過ぎてしまった場合、ほとんどの場合お手上げです。簡単そうに見えるRAIDディスクの交換ぐらいはしたいけれど、それも、RAID Manager 等を実践操作して熟知しておかなければならず、案外苦労するものです。ということで、ここで紹介するこの3冊を読むと、「システム障害や保守の概念」が理屈で良く分かり、それぞれの最新の詳細はSUNのサイトから情報を得ることができるようになります。

① Solaris システム管理 ISBN4-7561-3568-4 発行所:㈱アスキー
② Solaris 9 システム管理ハンドブック ISBN4-7561-4324-5 発行所:㈱アスキー
③ Solaris 10 教科書 ISBN4-7981-1178-3 発行所:㈱翔泳社

  どの書店からもISBNコード(上記)で取り寄せが可能です。神田の大型書店等には在庫も残されており、探される方のために写真を添付しておきます。
この写真とコンテンツは、 http://www.nextftp.com/suyama/books/Solaris%E7%AE%A1%E7%90%863%E5%86%8A.pdf