2014/12/30

People Tree チョコレート

  これは、世田谷区奥沢にあるフェアトレードカンパニー㈱が販売するチョコレートのことである。といっても、パッケージデザインに魅かれて初めて手に取ってみた。そのキャッチフレーズは「食べる人においしさを、つくる人にやさしさを」という。うーむ、今時そんなことに触れるとは 「いったい、どうゆこと?」なのか。そんな僅かなことに後ろ髪を引かれ、その場を立ち去るのに口惜しく、7枚ほど買ってきた。1枚350円で、なかなか上等な値付けがされている。パッケージ・デザインとキャッチフレーズの摩訶不思議な様相と、このフェアトレードという、あくまで公正取引を印象付ける言葉も気になって、きっと何かある筈だと、確信にも似た興味と、知りたいという願望が沸々とわき上がってきたのである。

 そのチョコレートには、きっと作る人と食べた人にしか分からないお値打ちが隠されているのだろう。その鍵が「食べる人においしさを、つくる人にやさしさを」の言葉の中にある。それには、人一倍選りすぐった素材を使い、時間とか、手間とかをじっくり掛けて、結果的にそのことが美味しさに繋がって、誰でも納得できる価格で提供されているということなのである。さらに、もう1つ、パッケージの上に印刷された、「People Tree 」とは何か。それは、「環境を重んじる」同社のブランドのようだ。これが意味することは、森を壊さない、水を汚さない、空気を汚さない、人と命を守る、という4つの「環境ポリシー」を定めているところだ。さらに、それは、あくまで途上国の生産者たちが、「コミュニティーの環境を守りながら生産したもの」をフェアトレードするという崇高な理念が織り込まれているらしい。

 もちろん、その会社は取引や貿易を展開するだけではない。結局、オーガニックな素材を大切に育て、生産、加工、保管、流通などの過程で、環境や社会の基準を満たす物作りにかかわり、それを通して、途上国の人たちが継続的に自らの力で自立発展できる仕組みを支援していく行動なのである。従って、取り扱う分野も、衣料品、雑貨、食品など様々にジャンルを広げており、それも世界的に支持されてきたようだ。話をチョコレート戻すと、カカオ豆はボリビアの小規模農家によって有機農法で生産されたもの。黒砂糖はフィリピンで作られたもの。それらをスイスの工場に送り、温度に敏感に反応するココアバターだけを使って作られる。その製造工程には、一般的な乳化剤(水分と油分を混合するために使う添加物)を一切使わずに「練り」だけで滑らかな口溶けを実現しているという、じっくり時間と手間が掛けられているようだ。したがって、今頃の寒い時期にしか販売できないチョコレートになる。

 調べているうちに、このフェアトレードカンパニー㈱の話は、何年か前にテレビ番組で紹介されたことを思い出した。チョコレートにまでその取り扱いを広げたことに、大いなる躍進を感じさせる。厳しい世界基準や環境機関の認証を得るなど、様々な拘りの中で生まれた商品だけのことはあり、口溶けが独特の食感のチョコレートで、味や香りがすぐに舌に伝わってくる。最初は、これって大昔(幼いころ)に食べたことがあると思わせる舌触りで、粘らずすーっと溶けていく様子を感じながら、同時に微妙な美味しさがすぐに伝わってくる。7種の組み合わせた素材の美味しさが、ストレートに伝わってくるのが、実に気分がよい。口に運ぶ回数に比例して、じんわりと自分がその美味しさの虜になっていくのがわかる。くどくど説明が無くても、寒くなると素直に食べたくなるチョコレートだとった。
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2014/12/26

ミニマルチ・ミキサー

 最近は、何かにつけて手間のかかる事は面倒だと感じることが多い。それでも、流行り物のセラミック製の臼の付いた家庭用「お茶粉末器」なる物には、好感が持てた(パナソニックとシャープ)。それは、高価なお茶っ葉を、2通りに使い分けることが出来る点である。抹茶を購入するにも結構なお値段だし、煎茶自体も高価な物といえる。それをほぼ1本化出来るのはありがたい(ほぼと言うのは、抹茶とはいえず粉茶に留まるからだ)。しかし、臼で粉にするなんて、余計面倒ではないかと首を傾げるかもしれないが、逆に簡単なら良いというものでもない。むしろ、拘りとか手間とか時間を掛けるところに価値がある筈だ。それは趣向品に共通する概念といえる。優れた茶葉を探し、時間を掛けて臼で粉茶にする。そのお茶を口にしながら、さらに美味しい茶葉を探し求めて旅に出るってのはどうか。

  通常のお茶の飲み方では、体にお茶の成分のほぼ40%しか採り込めていないと言われているが、粉茶にして100%採り込めば、食物繊維も大量に摂取できる。それは、食べ物の中では、おそらく食物繊維含有率はNo.1の筈だ。しかし、そんな気分で熱中出来ている間は良いが、私は、「いずれ飽きるに違いない」と思っている。それは、途中まで使いかけ、湿気を帯びた抹茶を何度か捨てた事があるからだ。しかし、家庭用「お茶粉末器」なるものの説明を聞きながら、何かそれに近い事を試してみたい衝動にかられてしまった。人は、他人のアイデアでも漠然としたモチベーションを引き起こす事がある。

  しかし、さほど深く考えなくても、直感的に「専用器は他への流用が逆に面倒」になる。使わなければ眼詰まりの原因にもなる。そして、薫りや臭いの異なる原材料を使う場合は、臼自体を分解して洗浄しなければならず、おまけに、洗浄の後に乾燥が必要だ。だったら、2,000円前後で売られている「お茶挽き香房(すり鉢とすり棒)」の組合わせを使う方がはるかに賢いと思える。そして、もう1つ気がかりなのは、お茶エスプレッソが作られる「お湯を沸かし、お茶と撹拌する部分」がプラスティック製だと、その臭いが、抽出した茶エスプレッソにまとわりついてしまうことだ。ま、結論から言えば、セラミックの石臼を使って電動で粉茶を作るより、「お茶挽き香房」を使う方が手早く、清潔で、洗浄も容易で、しかも、お求めやすい価格という結論に達してしまうのである。余った予算は、美味しいお茶を求めるために使った方が良い。20,000円も出せば結構なお茶が手に入る筈だ。

 そこで、茶エスプレッソの方は諦め、お茶挽き香房(すり鉢とすり棒)は、いつでも容易に入手できることから、勢いがついてしまった衝動は、何か買わないと落ち着かなくなってしまった。そこで、昔使っていたコーヒーミルと同じような、コーヒーやスムージーに使えるミニマルチ・ミキサーなるものも買ってきた。ミキサーは、既にジェネリック家電に属し、価格もそれなりに抑えられている(昔は25,000円程度していた)。現在本体は8,000円程度で入手できる。これで、粉茶オーレを作ったり、スムージーを作って楽しむ方が初期投資も少なく、原材料にコストを割り当てることが出来、精神衛生上も良い筈だ。スムージーの良さは、市販のジュースと違って加熱処理をしないので、酵素やビタミンが失われず体に採り込めるところにある。これで、好きな果物や野菜を使って、自分だけの好みの少量の「ジュース」が出来る。また、ミルを使ってコーヒーやお茶も粉砕できる筈だ。
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2014/12/23

ホワイトチーズ

  人は血液型によって大きく異なる体質を持ち、同じ食材を口にしても「体にとって毒になったり、薬になったり、太ったり、痩せたり」と異なる振る舞いをするという。その中で、血液型B型の人は、しっかり乳製品を採れば、体の調子が改善するらしい。そんな事が書いてある本があった。そこには、印象とは異なるがB型の「蕎麦は太る」ことについても触れてあった。確かに昔から、ヨーグルトやチーズがとても「身につく感じ」がしていたので、やっぱりそうだったか、などと思い返すことも少なくないが、蕎麦に関しては、かなりショックだった。それから、以前のようにむやみに蕎麦を食べることはなくなったが、やはり今でもその機会は多いかもしれない。確かに、神田で仕事をするようになるまでは、蕎麦を口にすることは殆どなかった。

  血液型B型の祖先を遡ると、その多くは大陸で馬に乗って駆け巡り、牛乳からできる保存食を食べて生きてきたとされる遊牧民にたどりつき、その影響が今なお強く残っているそうだ。そのような理屈を関連付けられると、影響も無視できなくなり、いつも口にする食材に関して、度々その本を参照するようになってしまった。それにもまして、広々とした緑草のコースと「競走馬を見るとわくわく」してしまったり、若いころは、四季にあわせて「引越しをしたくなった」のは、そのためかと妙に納得してしまうのである。「うーむ、な、な、なるほど」と首を縦に振りながら、チーズの項を再び参照すると、中でも唯一「ブルーチーズは太る」とあるので、実は嫌いではないけれど「片っ端から嫌い」と周囲に吹聴するようになったのである。

  そんな経緯から、妙に血液型で区別する理屈を文章に織り込んでしまうと、他の血液型の人からは、俺には関係ないと思われるに違いない。しかし、いきなり唐突感が漂うかもしれないが、今日はそういう人でも違和感なく、とても美味しく、さらに年配の人でも安心して食べられるチーズ2種類を紹介しておきたい。チーズの中には、舶来物には思った以上に癖のあるのもがあり、そういうのに限って、慣れるとその旨みに取り付かれてしまうとも言われるが、そんな最初から鼻をつまむチーズなんて、さして必要は無く「自然に一口目からそこそこ美味しい」と思うものが良いに決まっている。今日は、まさにそれにぴったりの品物である。いずれも、生乳、クリーム、食塩のみで作られているので、爽やかで少し固めのクリームといった食感である。

  例えば和食など、薄味な食材にも合わせ易いかもしれない。なのに、原産国はフランスで、さすがに農業製品を作らせると洗練していると関心してしまう。いずれも柔らかいタイプのチーズで、1つは、「サンタンドレ」と言う名称のホワイトチーズ。表面は真っ白な仕上がりで、少々固めだが内部は黄色くて柔らかい。表面に白かびを植えつけて熟成させているため、癖も無くそのまま美味しく戴けるが、固めの表面と柔らかい内部は、まるで別物で、人によっては好みが分かれるかもしれない。もう1つは、ピエダングロワという名の、外皮にワインやアルコールを定期的に拭きつけながら熟成させたウォッシュチーズになる。こちらは、さらに癖が無く、そのまま美味しく戴ける。ちびちび楽しんでも、外皮が硬くなる前に食べ終えてしまいたい。
ではこちら
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2014/12/19

あさりご飯

  以前、金沢の「浅田屋の栗ご飯の素」を紹介したことがある。一口々を噛み締めながら、その出汁の美味しさに、強く心が魅かれてしまった。さらに、ご飯を少なめにして炊き上げると、出汁とご飯の間に「おこげ」が出来るが、これがまた、とっても美味しかったという印象で、時々その記憶が呼び起こされる。こういう好印象は、必ず同じ会社の同系列の商品を試してみたくなるものである。そこで、今回は「あさりご飯の素」を用意してみた。あさりは、元々「美味しい出汁が出る食材」なので、炊き込みご飯の素材としては「最高峰」といえるが、しかし、あさりの旨みを引き立てるのは、それより薄味で質の高い出汁を用意しなければならないし、加える生姜も邪魔をしないように控え気味にしたい。このあたりは、素人の創作ではバランスが難しい。

  浅田屋の出汁の美味しさは、その水に秘密があると思われるかもしれない。それは、「薄めずに使う」という、商品としては、味に一切の妥協をせずに客に届けるという、レベルの高い「製造ポリシー」によって実現されているからである。お米に吸わせて、出汁の美味しさを引き立てるのは、やはり、それに使う水が一番重要な役割を果たすと考えられる。しかし、普通は、美味しい水なら、どこにでも売られているし、いつもご飯を炊くには「市販の美味しい水」を使うという人も少なくない。しかし、製造者は、その美味しい水を使っても、出汁の味を製造時の美味しさに復元するのは難しいことを知っているのである。そのような厳密ともいえる「製造技術」を取り扱うことで、その拘りの図り知れない奥深さを知り、益々美味しさに対する期待が膨らむのである。

  料理が得意で、炊き込みご飯ならちょこちょこ作るという人にとっては、この出汁の味とか、使われている素材とか、製造プロセス等は、かなり興味があるに違いない。しかし、残念なことに少々研究したところで、やはり、それは、何時まで経っても、何度食べても、購入しなければ手に入らない味であることを認識するだけのようだ。それは、表記によると[=素材ごとに味付けを変えた「料亭だし」創業萬治二年(1659年)金沢の料亭浅田屋が作った、こだわりの炊き込みご飯の素=]であるという、そんな背景によるものと思われる。

  栗ご飯も印象に残ったが、「松茸ご飯」も素晴らしいお味に仕上げられていた。これはもう小金を使って食べられる食事の領域を超えている。そして、今日の「あさりご飯」も、それに並んで「美味しい」炊き込みご飯が出来る。しかも、誰が作っても、同じ美味しさが引き出せるところが優れているのである。やはり、この美味しさは、「出汁を極めた味」と実感する。栗ご飯と比べると、あさりの方は、具と出汁が一緒にパッケージされているので、あさりの味が全て出汁に溶け出して、あさりは身がしおれている。そのあたりの食感を改善するには、炊飯前に「缶詰のあさり」を追加すると生々しさが増してよい。炊き込みご飯という、一種の食材大量収穫時の大量消費の手段の一つとして成長してきた歴史が、出汁によって蘇ってくるところが素晴らしいと思える。
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2014/12/16

タニタ食堂のみそ汁

 年配の人達は、お袋の味といえば、味噌汁を挙げることが多い。半世紀ほど前の食生活は、やはりご飯に味噌汁、煮魚や焼き魚、漬物、といった食材が膳の上に並ぶのが一般的であった。特に味噌汁は、そのお宅の歴史的背景によって味が継承されてきた。当時は、家という存在が中心で、お嫁さんは家に嫁ぐ概念で、姑は、その家のしきたりや味付けを「伝えて行く」仕事だったと言える。その中で、味噌汁の味はそのお宅の歴史を継承して来たといえそうだ。

 酒粕などを使った甘い味噌汁は別として、ご飯と共に戴く「当時の味噌汁」は、現在からすれば塩分はかなり多かった。それは、元々の味噌に塩が大量に使われてきたためだが、健康を保つ上でこの味噌汁の塩分量を減らす事が重要だと判って以来、味噌メーカーは盛んに塩分控えめの商品を提供し始めた。味噌汁作りには、理屈などはなく、経験によって「自らの舌で調理の最終確認」がなされる。ここに、塩分量が減少しない現実があるが、最近の目安としては、WHOで推奨している塩分量は 5g/1日以下というのが標準になっている。


 一般的に夕飯時には味噌汁を戴くことは多い。そこに塩分はどのくらい入っているかはわからないが、塩分の少ない味噌汁に慣れる必要があり、何か味的に基準になる物は無いのか、ただそう単純でもない事は分かっているが、興味を持って探してみた。その期待にピッタリ来たのが上の写真で、「塩分とカロリーの低い即席みそ汁」という健康を重視する人に向けた商品で、「タニタ食堂の味噌汁」という名称になる。商品は写真のとおり、2種類の味噌を使った4種類の味噌汁が提供されている。
 
 商品の内容は、写真右側の袋=きのこ(24kcal)の味噌汁3袋、野菜(28kcal)の味噌汁3袋で、味噌と出汁入りで6袋分共通。左側の袋=めかぶと小葱(25kcal)3袋、きんぴら風(30kcal)3袋で、こちらも味噌と出汁は6袋分共通。興味深いのは、単なる低カロリーだけではない。塩分がすべて「1.0g」で作られており、いずれも美味しい味噌汁が、熱湯160mlで出来上がる。しかも、1食あたり35円程度。

 実際1.0gの味噌汁が果たして本当に美味しいかどうかは、個人によって反応は異なるに違いない。個人的には全く塩気を感じさせない穏やかな味に魅かれている。もちろん、この塩分1gの味噌汁の味に慣れてしまうと、自ら味噌汁を作る時の最終確認の判断に役立つに違いない。ただ、これは、タニタとマルコメのコラボレーションで生まれた商品なので、かなり味覚や旨味について研究されていると思える。もちろん、簡単に同じような結果を自家製で出す事は出来ないに違いない。冷蔵庫にある幾つかの味噌全てを破棄したくなるくらいだ。この「タニタ食堂の味噌汁」の塩分控えめの案配を知ることは無駄ではないと思われる。

 








2014/12/12

オーガニック エッセンシャル オイル

  以前、といってもずいぶん前になるが、認知症に効果があるとされるアロマオイルを紹介した。これは、テレビの受け売りで、つまり、「たけしの家庭の医学」というTV番組を観て、鳥取大学の医学部の浦上克哉先生が10年も研究されて、更に臨床的にも成果も挙げておられるということから、「よし、これだ」ということで買い求めたもので、既に6ヶ月ほど毎日、午前中2時間、夜2時間程度実践してみた。効果としては、当初は、季節の変わり目にありがちな鼻水・鼻詰まりが解消されたとか、睡眠に深みが出てきて熟睡が出来るとか、最近は微妙な臭いに敏感になったり、とか、さらに頭の中もすっきりしてきたような印象がある。使っていると、いつか「スイッチが入る」というような、段違いの効果はなかったが、振り返ってみると、「実践してみて良かった」と感じられた。

  その背景にあるのが、浦上克哉先生が説明された=(海馬に繋がっている「嗅神経」が最初にダメージを受けている。つまりそれが、認知症初期段階であり、何年も掛けて徐々に海馬に影響を与えていくらしい。そこで、「嗅神経」を刺激し、機能を回復させることで、初期段階から認知症の改善を図ろうとするもの)ことに、少なくとも因果関係がありそうな感触を得たという実感なのである。それだけでもなく、「気分が良い日が続く」という点で。これなら、認知症改善効果のみならず、僅かにいい香りが漂うことで心がリラックスして、やや億劫だった目標意識とか、継続性、あるいは集中力とかが、改善されて快適な日々が過ごせていることに、一種独特の心地よさと喜びを感じるようになったのである。

  早い話が「ぶっちゃけ」心の中で、「エッセンシャル オイルこれは絶対体にええわ」と感じることが多くなってきた。そこでまだまだ継続すべく、専門筋の人にお願いをして、実績のある4種に加えて、今回は2種類ほど追加の商品を取り寄せてもらった。この専門筋の人とは、アロマテラピーインストラクタ等の資格保有者として、相談を受けて顧客に最適な品物を提供するという立場で、様々な商品を御自身で試されていることや、信頼できるメーカーから商品を取り寄せなど、安心安全を担保してくれる達人といえる。その達人のお話では、やはり重要なことは、その「正確な知識」と、「信頼できるオイル」を選ぶことの2点に尽きるようだ。

  今回の追加 2種類とは、マンダリンとベルガモットになる。両者ともに柑橘系で、マンダリンは甘酸っぱいフレッシュ感のある香りで、初級向けのアロマとして有名。体へは、特に夏場では、消化器系トラブル等を改善し、体のバランスを整え、疲れを取り除くなどの効能があるようだ。ただ、爽やかで甘味のある薫りで、嗅ぐたびに元気が出そうだ。また、ベルガモットは、同じ柑橘系でもフルーティな香りで、とてもすがすがしい気分にしてくれる。気持が落ち込んでいたり、やる気がない時などに、元気を取り戻せる気がする。これらは、個人によってイメージや感じ方が異なるかもしれない。注意点として共通するのは、いずれのアロマも「光に対する感作用」があると言われており、アロマを嗅いだ後に直射日光に当たらないようにすることである。夏場は特に注意したい。
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2014/12/09

アミノプロテイン

  歳を重ねてくると、どうしても運動後の筋肉痛が翌日、翌々日と先延ばしで圧し掛かってくる。昔と違って、なかなか効果的なケアは出来ず、ただ足を伸ばしたり縮めたりするだけになってしまうが、そう言えば、大昔、体育の先生に向かって、「先生!足が痛とーていかん、もう走れんわ」と言うと、先生は、「筋肉を使った後、筋肉の細胞が壊れて、次にもっと強い筋肉が出来るんよ」と説明してくれた。筋肉痛で傷む時は、条件反射のように、今でもそのことを思い出す。

 そういう、「良く分からない説明」が頭の片隅に残っていると、少なからず、その手の情報には耳を傾けることも少なくない。ただ、筋肉痛があっても、いつもの食事から修復させるには、時間がかかることも分かっている。逆に、運動量を減らして筋肉痛が最小になるように計画することも考えられるが、そうなると、お米、小麦等が主食である以上「体脂肪が増える一方」になる。


 そこで考えたいのが、たんぱく質の最小単位である「必須アミノ酸」を手軽に供給して、そのアミノ酸から強靭な筋肉を作ってもらうことだ。それが、可能な限り早く回復を促す事なのだろう。その代表商品としてはアミノバイタルがよいと勧められた。日々、それを使っている自分としては、更に、それに「プロテイン」を加えた商品(アミノプロテイン)が発売された事を知れば、是非にとも使ってみたくなる。パッケージには、室伏広治さんが写し込まれ、あたかも彼の様な「洗練されたアスリート体型を目指す」なら、こういうプロテインを飲むべきだと思わせる。うーむ、実に効果的だ。

 新しい物は、大好きなので、早々とレモン味の方を購入して現在飲んでいる。タニタの体組成計によると、僅かながら体脂肪が徐々に減って、筋肉が増えてきている気がする。まだ10数日しか使っていないので、この商品の成果かどうか確定は出来ないが、ま、いい感じだ。感触として、我々の様なコツコツ体重を落としたいと考えている人には、軽い運動と合わせて効果的に使いたい。

補足1:上の写真は、アミノバイタル アミノプロテイン レモン  4.3g*30本入(3,480円) と4.3g*10本入り(1,300円)いずれも、おおよその市場価格。(味の素株式会社 問い合わせ先 0120-16-0505 )

補足2:栄養成分:標準栄養成分 製品(4.3g)あたり エネルギー:16.8kcal、たんぱく質:4.0g、脂質:0.0g、炭水化物:0.18g、ナトリウム:3.65mg 遊離必須アミノ酸:3.3g

 

2014/12/05

Fragata の オリーブ

  缶詰には、こんなロゴが印刷されていた。Fragata と書いてフラガタと読んでしまいそうだが、フリゲートと読む。ロゴの上に描かれているのは帆船である。創設当時から、帆船によって世界を制覇するという意気込みが込められていたのだろう。スペインの会社が世界でビジネスをするのは、海上では無敵と言ったところなのかもしれない。現在では、フリゲート艦とは、米海軍では、多目的な小型軍艦のこと。海上自衛隊では小型高速で海上を哨戒、偵察するのみならず、火器やミサイルを装備し多目的な任務をこなすの巡洋艦を指す。ビジネスに置き換えてみると、他社にはないユニークな商品を世界的に展開し、安定した取引を継続するとともに、常にその市場で高い競争力を発揮すると言ったところだ。

  こういう会社に無防備に海上で戦いを挑むのは危険である。何せスペインなのだからと思ってしまうが、何と今日の商品は、オリーブ群である。オリーブと言うとピザやパスタ、地中海と言ったイタリアをイメージしてしまうが、オリーブ栽培では、スペインが世界一の生産量(年間150万トン)を誇る。種類も豊富で、現在では262種のオリーブが確認されている。また、栽培から生産工程、貯蔵にいたるまで、その生産技術の研究でも世界をリードしており、それらは多くの生産国で参考にされている。やはりフリゲートは無敵といった印象が残る。

  今日は、その中からいくつか商品を紹介する。それは、かなり親しみやすいコンセプトを持っていた。まず、セレクション:アンチョビ・オリーブ→厳選した大粒のマンサニージャ オリーブの種を抜き、そこにアンチョビのペーストを詰めたもの(大粒15~16粒の缶詰 現在税込180円)。スペインでは、前菜として出される一般的な食材だが、お酒のお摘み用途のみならず、パスタはもちろん、サラダやチーズのお共にも最適といえる。これは、昨年スペインとイギリスの食品コンテストで入賞をするなど、低価格ながら市場で高い評価を得た実績を持つ。そして、ハーブやスパイスを使って、風味を付けたオリーブをアルミのスナック風パック詰めた3種類。それぞれ約20粒入り、70gこちらも現在税込180円。名称は、ガーリックとハーブで風味を付けた「アンダルシア」、完熟カラマタオリーブにタイム風味の「ギリシャ」風、クラッシュレモンで爽やかな風味の「レモン」。これには、更にもう3種類の商品があるようだ。

  いずれも、内容量を抑えることで低価格を実現し、いくつかの風味(スナック風パックは6種類)で提供するという、飽き来ない正攻法のビジネススタイルに「真似のできない底力」を見せ付けられたような気分で、かなり満足出来る商品となっている。わずかな塩分と風味付けによってオリーブの美味しさを損なわない良さがあり、パック詰めでも賞味期限も1年程度と、保存食としても便利である。オリーブ食材のバリエーションは全てFragata が賄うという強気なスタイルも、長期保存でも品質低下が無いアルミ箔を使ったスナック風パックによるところが多い。販売店では棚に並べる意外にも、フックに吊るすスタイルも可能になっている。消費者は、チャックによる密閉可能で携帯にも適しているようだ。
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2014/12/02

フューリー / サボタージュ

    監督の意向と演者の感性が、高い次元で融合したとき映画作りの喜びは最高潮に達し、現場は心地よい緊張感に包まれる。そして、それがそのままスクリーンに反映する。視聴者に伝えたい事をどう映像化するか、限られた予算、撮影期間、キャスティング等の資源の中で、監督の価値観に興味が集中する。もちろん監督には、それぞれ得意分野があったり、作品ごと思い入れがあるに違いない。今日は、デビッド・ エアー監督の2作品を連続で観てきた。

  フューリー(FURY=激しい怒り)とペイントされた76mm砲を備えたシャーマン戦車(当時の米軍戦車)とその乗組員5人の活躍を描いた実話。観る者は、ヨーロッパの第二次世界大戦末期のドイツとの棲ざまじい戦場にタイムトラベルさせられる。5人の中には、新兵として副操縦士が加入してくるが、彼に話しかけることで観る者に「闘う男の誇りとその意義」を伝えている。ここが、監督の考えを色濃く反映した信念と言えよう。5人の乗組員達は、リーダーの「冷静な激しい怒り」に共感し、それを原動力にした「捨て身の作戦」に挑み、辛うじて勝利を物にする。そこでは、「戦士の洗練された哲学」が脈々と伝わってくる。内容も申し分なく痺れるくらい素晴らしいが、さすが軍隊で経験のある監督ならではの演出。カメラワークも従来にないアングルを創出し、格好良いシーンを次々と繰り出してくる。よくぞこんな「素晴らしい作品を作ってくれた」と尊敬の念を抱いだいてしまう作品だった。


   「フューリー」の公式ホームページはこちら http://fury-movie.jp/

    デビッド・ エアー監督よりアーノルド・シュワルツェネッガーが色濃くスクリーンに反映したと思わせるほど、監督の影が薄くなってしまった気がする。「ミステリアスなアクション映画」だがストーリーはシンプルで分かりやすい。たとえ優れた才能のある監督でも、縦続けに素晴らしい映画を量産するのは難しいかもしれない。もうここは、「シュワちゃんを観に行きたい」と思っている人達のために、彼自身が「俺、少し体が全体にゆるんだけど、まだまだやれるよ、期待してほしい」と宣伝しているような映画になっている。したがって、あまり「深いことを考えるような人」には、少々がっかりさせられるかもしれない。ただ、戦闘シーンは棲ざまじい破壊力を競うシーンばかりで、スカッとしたい人には最高といえそうだ。デビッド・ エアー監督の経験がプロフェッショナルな火器の使い方に活かされているようだ。


   「サボタージュ」の公式ホームページはこちら  http://www.sabotage-movie.jp/