最近の炊飯器には、「雑炊モード」と言うのがあるので、胃腸のことを考えて、時たま「今日は美味しい雑炊」を戴きたいと思うことがある。勿論、理屈は簡単なので、土鍋で 0からの自作も可能だ。例えば、和風なら鰹節の出汁、昆布出汁、細かくした人参、大根、椎茸、あと、塩とか醤油でベースのスープを作り、冷ご飯を加えて数分間煮立たせて仕上げる。更に、梅干しを乗せるとか、帆立を潰して加えるとか、蟹の缶詰を開けて上に乗せるとか、お好みの具材を入れれば、味としては、それなりにまとまるはずだ。
ただ、味には独自の好みってものがあったり、何度か味見をしながら作り込むなんて、朝からそんな面倒なことはしたくない、だから「大手メーカーの洋風雑炊の素」を使うとか、「お吸い物の素」を使って簡単に作るとか、人それぞれだとは思うが、もっと「簡単に和のテイストで美味しく」と言うのが本音だ。そんな要求にぴったりなのが、ホテルオークラの雑炊スープ。同和食堂「山里」ならではの伝統と技術が伝わり、日本情緒豊かな味わいを備えた雑炊が堪能できる。
この雑炊スープの使い方は、スープ(=250g)が袋詰めになってるので、まずそのスープを鍋に出し沸騰させる。そこに冷ご飯1杯(110g程度)入れて2~3分煮立たせる。一応これで完成である。この雑炊スープは、既に商品ごと帆立、蟹、梅など、好みを選べるので、その商品を選択した時点で味が決まっている。仕上げに何か追加するとすれば、定番過ぎるかもしれないが、とき卵を加えたり、みつば、塩昆布少々と言ったところ。
雑炊なんて「さらっとした、柔らかいご飯と、鰹スープと椎茸があれば」十分美味しく出来る・・・と自作に自信のある方は、雑炊ごときで、何故ホテル・オークラの商品なんだ?と思われるかもしれないが、「口にすれば、うーむ、なるほど!」と美味しさに納得されるに違いない。残念ながら雑炊で思い出すのは、幼い頃お腹を壊したとか、お酒の呑み過ぎの時とかで、苦し紛れの時にしか食べないこともあって、あまり、その出汁の味にまで拘わる人も少ないかもしれないが、やっぱり美味しいものは朝から戴いて元気を出したいものだ。
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