いやー全く嘆かわしい、最近は、水出し珈琲に慣れてしまったせいか、「珈琲のまめを挽く」ことまで億劫になってしまった。さすがに、少しコクのある珈琲とか、いろいろ酸味とか苦みとかマニアックに楽しんでもよい季節になったと思う今日この頃なのだ。豆を挽くようになってから、まだ、ほんの40年ほどしか経過していないが、何度か電動、手動と交互に珈琲ミルを使ってきた。電動を使った頃は、やっぱり豆が熱くならない手動がいいんだなぁ、とか、手動を使っていると、力も必要だしまったく面倒だ、次こそ電動に戻そうとか、言い訳ばかりしながら交互に使い続けてきた。
そんな矢先、今のミルもそろそろ切れが悪く感じてきたので、新しいのを買おうと思っていたのだが、スーパーでまさに「今使って愛着のあるハリオのミル」を発見してしまった。他に良いのはないのか!少々高くても構わないから、よく挽けて粉砕サイズも適度に調節できれば、他に望むことはないなどと、今度こそ電動にしようと思っていたのだが、そのハリオの商品に寄り添うように書いてある宣伝文句の「さらに切れ味がよくなった」とか、色々細かい改良の能書きに、つい反応してしまったのである。それらは、まさに私が感じていたことなので、そ、そうか、改良したんだ。と思わず手が伸びたというわけである。
早速豆を入れて使ってみると、さすがに「もの凄く切れが良い」のに驚いた。豆がスムーズに刃に吸い込まれ、次々ときしむように粉砕されてゆく。あっと言う間に100gも挽いてしまっていた。この切れ味を背後から支えているものは何かと考えるに、1.ハンドルが少し長くなって負荷が軽い感じになった。2.粉砕された豆が落ちるガラスの容器に滑り止めのゴムのカバーがついて、手持ちで力が入りやすくなった。3.臼自体がセラミックになって切れが良くなった。結局、今までに比べて、はるかに軽快に挽けるようになったのである。
でも、いまだにメーカーは気がつかないのか、やはり、1つ足りないものがある。それが、臼の上にある豆をためておく容器の蓋である。今までも色々な珈琲ミルを探してきたけれど、確かに、高級電動のミル以外で上部にカバーの様な蓋のあるミルを見かけることはなかった。そんな絶望感から、私はその蓋「厚めのビニールの円形の板」を自作して装着している。これは、手が滑ったり、臼が硬い豆を食いこんだりした時に、容器に力が入りすぎて内部の豆が上部から飛び出すのを防ぐためである。過去の経験から、かつては豆をまき散らすことも度々で、自作せざるおえなかったのである。この蓋をすることで、ロックンロールで体を揺らしながら豆を挽いても、豆が外に飛び出すことはなくなったのである。手前味噌で恐縮だけど、この蓋を10年以上も使用している。こういうチョッとしたアクセサリーこそ同梱してほしいものである。
ではこちら
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