2011/09/26

常温保存食品1

 今、減災グッズが売れに売れていて、都内では約60%もの家庭が減災グッズを完備していると言われている。災害は、いつ何が起こるか分からないので、貴重品などは決められた場所にきちんと整備し、整理整頓にも時間を割くようになったとか、あるいは、必要のないものは早々に処分して、家の中を広く使う工夫をするようになったとか、そればかりではない、ガイガーカウンタまで常備する人が増えたという。どこまで役に立つかは別としても、マツモトキヨシなどでは2万円程度のものを販売している。今だに、いつ行っても品切れ状態である。
 
 一般的には貴重品(通帳や印鑑など)、懐中電灯、ライター、ロウソク、ナイフ、衣類、手袋、非常食・水、毛布、ラジオ、救急セット、予備電池、簡易トイレなどがリストアップされているようだが、非常食っていうものには、たいへん興味もあり、拘りたいものの1つである。誰でも、緊急時だから食べにくくても仕方ないと乾パン等を考えるようだが、災害時には恐らく体も興奮していて、食欲もないに違いない。まして、災害時に「食べ慣れないもの」を食べて、体調を崩してしまったなんて恥ずかしい。そこで、やはり、1.平素から食べ慣れているもの、2.省スペースで高カロリー、3.そこそこ美味しい、4.半年ぐらい常温で保存がきく物、等を準備し、賞味期限が来る前に入れ替える、つまり、非常食を日常食に組込んで、消費しながら補充するというのが合理的である。

 災害は、今こそ身近なものになっているが、やがて、「忘れたころにやってくる」と言われる様になるかもしれない。だから、忘れないように常に緊張感をもって生活したい。加えて、いつ自分が死んでも誰も困らないように準備しておく必要もある。それは、常日頃から身の回りを綺麗にし、権利書、株券、登記簿などを整備したり、その説明書類等の準備を怠ってはいけない。そうやって、死んでも、生き残っても、どっちへ転んでも良いようにしておきたいものだ。そして、生き残った時の事を考えて、どのような状況でも72時間は自力で頑張れるよう、食事だけは手の届く身近に蓄えておきたい。

 そこでまず今日は、崎陽軒の真空レトルトパックの「シウマイ」を紹介する。PDF写真の品物は、常温保存で賞味期限として12月31日となっている。中身の真空パックは、既に加圧加熱殺菌処理がされているので、そのままだと多少帆立貝柱等の臭いが強いが、なんとか食べられる。勿論平常時は、電子レンジか蒸し器等で温めなおすことで、崎陽軒の「シウマイ」になる。中身は小ぶりで、子供さんからお年寄りまで、年齢を問わず食べやすい工夫がなされているし、僅かな水で辛子になる粉辛子も付いている。

 もっとも、人は、先々もずーっと生き延びたいと漠然と考えているかもしれないが、ガイガーカウンターを準備するような人たちは、「死の間際に、人生最後の食べたいものは何か」ということも考えておいた方がよいかもしれない。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211005&app=WordPdf

補足:放射線の量を測定できるとして販売されている、市販のガイガーカウンタ数十機種を厚生労働省がテスト評価したところ、10万円以下の製品は、精度が全くあてにならない事が分かったという報告がなされた。1,500万円クラスだと高精度になっているらしい。