2008/07/10

黒胡麻あずき

 夏こそ、冷たいものが恋しくなることがある。ミンミンと蝉時雨の中、とぼとぼと麦藁帽子と昆虫採集の網をもって、桃畑の中を「かぶと虫を」求めて、探し回った記憶がよみがえってくる。その帰り際には、氷と描かれた「のれん」を決まってくぐる。「おばちゃん、宇治金時、練乳がけもだよ」と、疲れ果てていても、テーブルに顎を載せて、「シャッ、シャッ」と削る音を見るのが楽しみだった。

  甘いあずきと鷲のマークの缶から出てくる練乳は、子供心に最高のご馳走だった。氷が解けて、あずきと練乳、そして抹茶色が渾然一体となった器をすする情景は、今でも懐かしい。頭の芯まで冷え、頭痛を抱えて帰る道のりは長い。だからさすがに、今は「かき氷」は食べられない。しかし、あずきと練乳は不滅のハーモニーだ。また、生クリームの入ったものは、抜けが悪いことを体が覚えている。これも無理なのだ。ということで、最近はまっているデザートの紹介。

  ここまで説明したら何が出てくるか、おおよそ推測がつくだろう。これから暑い夏と戦うために、ちょっと懐かしく、しかも、体にやさしく、しっかり冷える、そして後味が良い。その名も 「黒胡麻 あずき」 。これで今年の夏も乗り切れる。あなたの家の近所にもあるから是非試してほしい。もちろん体にエコ、お財布にも、凄くエコ。
 それは、こちら。
http://www.nextftp.com/suyama/mos/%E9%BB%92%E8%83%A1%E9%BA%BB%E3%81%82%E3%81%9A%E3%81%8D.pdf