109の前でモデルを撮影しているのを覗いた。周りで携帯のカメラで撮影している若い女性もたくさんいる。みんなファッションには敏感なようだ。撮影しているのはプロのスタッフだ。前玉が飛び出した、美しい輝きを放つレンズを使っている。nikonのスーパーワイドだ。まず、これが僕の目に飛び込んできた。照明さんはレフ板抱えてモデルの傍にしゃがんでいる。左手でモデルに何か指示を与えながら、小気味よく撮影を進める若者は、当然遠慮がない。このあつかましさこそがプロの所以だ。
後ろで心配そうに見守るのは化粧道具を持ったメイクさん、時折モデルの前に出てきては僅かな乱れを直す。露出計を首から提げたスタッフの一人は、次のモデルに何か指示を与えているようだ。誰がタイミングを計っているかわからないが、1つの仕事に向かって時計仕掛けのように動いて、次から次へと撮影をこなしていく。このスピード感と余裕の間合いは、どこから生まれるのか。沿道で覗き込む人々も、このような息の合った仕事に憧れを感じているに違いない。
彼や彼女に任せておけば大丈夫。自分は自分の仕事に集中してちゃんとやれば、仕事は完成するはず。自分は、数字を聞いてセットし構図を決めてシャッターを切るだけ。それだけで良いのだ。彼等は自分がいい仕事をするために必要不可欠な役割を担ってくれている。だから、クライアントのどのような要求にもこたえられる。そんな姿は、もはやストリートパフォーマンスに匹敵する出来栄えだ。撮影は、僅か数分で終わった。
その露出計を首から提げたスタッフは、沿道で覗き込む我々に「ご協力ありがとうございました」と声をかけ、スタッフは無言のまま109の中へ消えていった。そんなスマートな仕事ぶりに対し、昔、新製品発表会で、あつかましくも「すんませーん、すんませーん」といつの間にか最前線に立ち、他誌の迷惑顧みず、ストロボをたいていた自分を恥ずかしく思い出すのであった。
と、全然デジタルカメラとは関係ない話になってしまった。なぜか!・・全く連携のない乗組員のUボートは、いとも簡単に幻の無敵艦隊に撃沈されたからだ。これに激怒している。
連携のない仕事ぶりは、いずれ命取りになる。・・・という戒め。そこで、システム管理という視点で、セルフテストをして自己反省に迫る。
前回と同じホルダです。
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