ある日、ウォーキングの途中で、クルターを着たインドの人が私の前に手を伸ばしてきて、「おね、がいします」といいながら、お店のパンフレットを渡された。妙に人懐っこい顔で、微笑みかけている。インドの人は昔から「フレンドリー」なんだよなと思いながら、私も外人嫌いの日本のおっさんらしく「OK,OK!」と調子よく受け取った。新しいインドカレー屋さんのようで、稲田堤と中ノ島に出店したらしい。それには、ARIYANA(ARIYANNA)って書いてあり、意味の分からないまま、早速、物は試しということで、店に直行してみた。店内は予想通り、絵にかいたようにインド風で装飾されている。開店間もないというのに、意外にもメニューには多くの種類の料理が掲載されていた。その中に珍しく、ビーフカレーを見つけたので、それならいけそうだということで、再び「ビーフカレーOK?」ということでそれに決めた。テーブルに並ぶまでに約15分程度かかった。
色はどう見てもカレーである。しかし、口には馴染みのない味が飛び込んできた。少々甘い感じ。あれって思いながら再び口にする。辛味に勢いもなく、肉の質もよくなかった。こういう料理だといわれると、そうなのかもしれないが、本当にそうかなー。さらに、途中でやめたいぐらいの気持ちになったが、やっとの思いで食べた。何度も確認するようにカレーだけ口に運んだが、やはり、自分の持ち合わせた認識と大きく異なるものだった。そこで、しばらく迷ったが、自分の認識にも問題があるのではないかと思えてきた。それは、周りの席では、妙な顔1つせず食べているお客が多かったからだ。そういう時って、本当に困るんだなー。自分としては、「秋葉原ベンガル」のカレーに慣れてしまっていたし、「九段下アジャンタ」のカレーからは遠ざかっている。勿論、インドでは、地域によって食材や味付けが異なるらしい。その場では判断もつかず、それとなく消沈してしまったのだ。
心の中で、「ごめん、もう来れないわ」とつぶやきながらも、再び日本のおっさんらしく「ニコニコ」しながら、お勘定を済ませて外に出た。こういうときは、「パール判事に感謝の気持ち」を思い出すしかないと考えた。
この事がきっかけになり、おまけにカレー粉末を紹介したばかりだったので、再びあのアジャンタへ行ってみる必要性を感じたのだった。
それが、こちら
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