今日は、牛肉ときのこを使ったカレーである。大脳を活性化するといわれているターメリックを食べるきっかけにするだけなので、牛肉は小安い切り落としでよい。しかし、食感と薫りを重視して、きのこ類は大量に使う。 今回のポイントは、牛肉よりもきのこを大量に組合わせるところにあり、想像しただけでも大変薫り高く、美味しそうに思えるが、これまた、実際のものは、想像以上に美味しい。これらの「風味」は、きのこ類を引き立てる牛肉と和だしにあるともいえる。
それでは、素材選びの根拠を説明しながら追ってみたい。手順の詳細は1例として添付のPDFにまとめてあるので、そちらを観ながら、独自の考えをまとめ工夫してほしい。 いつも申し上げるが、このPDFを忠実に再現して欲しい訳ではない。このブログを見ている人は、こだわり人間のはずだし、人の「真似なんかするような人でない」ことも十分承知している。自分なりの「独自性を出すための刺激材料」として観てほしいのだ。ふん、「こんなものより、俺が作った方が美味いに決まっている」と思いっきり心意気を高めてほしいのだ。
そういう時にこそ、大いに大脳を使い、手先は器用に動き、舌を通して、その味覚と評価が大脳にフィードバックされ、再び創作意欲を刺激する。そして「次は、もっと美味しくしたい」と思うようになる筈だ。ここにこそ、創造性を高める要因があり、常に、「より高い成果を求める続ける」習慣がつくようになる。これは、大脳にとてもよいことだ。特に、このプロセスの優れている点は、「言い訳ができない」ところにある。全ての責任が自分自身にあるという点である。いまどき、そんなものは余り無い。
ちょっと横道にそれてしまったが、まず、きのこは根っこの部分を切落とし、ほぐすようにして分解する。しいたけは、6分割に裁断し、エリンギは縦に裁断しても、裂いてもよい。にんじんと玉葱は従来どおりの処理だ。きのこ類は、バターと塩、胡椒で炒めるが、薫りが抜けてしまわないように手際よく短めに。次に、続けて購入した牛肉半分ぐらいを同じフライパンで炒めておく。残りは、トッピング用として確保する。これらの具材を鍋で合わせて日本酒で煮るが、この工程で素材の臭みがなくなり、少し甘くなるが素材本来の美味しさが引出せる。一方、カレー粉には、従来とは違う物を用意する。同じ味は、早く飽きが来るからである。今回は、アナン㈱の「日本風カレー辛口」セットを使用した。これは、デパート、スーパーなどで入手でき、古くからある一般的なもので、見開きパッケージでスパイスミックスA、B、カレーフレークとして個別に封印されている。これらを順次投入していくが、そのタイミングは説明書に記述がある。スパイスは良く考えられているが、カレーフレークを入れると「とろみ」が出るタイプで、多少好き嫌いがある。甘味、辛味、酸味、塩分などの調整は、既に前々回記述した通りだが、きのこの薫りを大切にするには、余計なものを大量に混入しない方がよい。味の「特に酸味と甘味」の調整は、必ず1度火を落とし、再び暖めた時に実行してほしい。そこで、まだ際立ちが残る場合でも、再び火を落とし、再度暖めて直してから確認されたい。酸味と甘味は、具材などがよく馴染んでから評価するのがポイントである。勿論、塩分は途中で絶対に加えないように。間違えると取返しがつかないからである。最後に、しょうがやスパイスを投入して、再び辛味と薫りを付け加える。カレーが出来上がったら、トッピングを製作する。牛肉とセロリ、あるいはピーマンとかを組合わせ、バターやスパイスを添加して仕上げる。
カレーは、「食べて美味しい」だけで終わりではない。「食べて美味しい」のは手段に過ぎないのである。食べ続けながら、ターメリックの効能を自ら確認する作業も重要で、インド人にも負けない大脳を養成することを忘れてはならない。彼らは、毎日カレーを食べている。子供は2桁の九九を暗記し、数学にも強く、優秀なコンピュータ・エンジニアを数多く排出している。それだけではない、経済界をはじめあらゆる専門分野でインド人の活躍が目立つ。また、インドはアメリカに比べ、認知症患者(対人口比)は圧倒的に少ない。これらの事を意識して、若い人ほど若いときからターメリックを食べてほしいのである。
食べた後の余暇は「記憶の確認」の為に使ってみてほしい。4日前の夕食や、昨日のお昼は何を食べたかとか、思い出すようにしてみてほしい。また、テレビのCMを上手に使って短期記憶の状態を評価してほしい。たとえば、「決断力の無い人のための携帯電話は、どこの会社か」とか、さらに、数字に強い人はストップウォッチを用意し、100から順に7を引き算しながら93、86、・・・・と0まで何秒かかるかなど、セルフテストするのも良い。特に、この引き算は「短期記憶」で、海馬をキャッシュメモリーのように使うため、海馬の性能を評価できる。ちなみに、認知症の初期は、この海馬の性能が低下している。
人を構成する細胞は3ヶ月で代謝するため、少々根気が必要であるが、腕や足の筋肉と同様に、やはり使わなければ退化するし、同じことばかりしていても退化する。人が人である事を認識できるのは、過去の経験を将来に生かすことである。だから、長期記憶、短期記憶を自覚して管理・制御できるように心がけたい。
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