2009/04/07

弁当シリーズ2

 暖かい日が戻ってきた。気分も爽快で、何か新しい事が起こりそうな予感さえしてくる。いつもなら昇給も楽しみだろうし、新しいメンバーと一緒に仕事をするのも楽しいはずだが、今年ばかりは、そう悠長な事を言ってられない人も少なくない。仕事を一生懸命する几帳面な人は、仕事のことがストレスになり、人間関係を重視する人は、それでストレスが増える、将来の事をよく考える人は、上司や年配者の仕事ぶりでストレスが増える。花粉症の人は、最終の山場がまだ残っているし、想像するだけでストレスを受ける。 人は、そんなストレスを嫌うが、しかし、適度なストレスは、人に「新たな思考構造」を生む事がある。

 人のストレスは、性格から来る。ただ、幼い頃育んだ性格はなかなか変えられないが、思考構造は変えられる。思考が変われば対処も出来るし、ストレスも軽減される。そのため、まず、自分の受けるストレスを分析する必要があり、発生要因の傾向を知るのが重要だ。その中から、共通性や突発性を抽出することで、分析・対処できる筈だ。少し余談になるが、ブログを書いていると、時としてストレスになることもある。 一般的にストレスは、「1.タイトな時間で実行する、2.不本意の事をする。3.未経験の事をする」時に発生する事が多いが、1.は経験を重ねることで、おおむね改善できる。2.の不本意というのに該当するかどうか分からないが、元来、自分は昔から瞬間激怒症というか、過激なところもあり、おまけに、反逆精神が旺盛である。これを隠すように、いつも、大人にならなきゃいけない、大人、大人と口癖のように自分を諫めてきたので、ストレスが溜まるのである。だから、あえて「過激になりそうなテーマを避けている」のかもしれない。つまり、自分を引き出しの中にしまいこんで、それを忘れようにブログをまとめているような気がするのである。 ブログのような、ある意味「自己満足」でも許される文章は、下手を続けると、わがままな人格を助長させ、自分を駄目にしてしまうが、抑えすぎると自閉症のような性格になる。しかし、時系列で振り返りながら読み返すことによって、本意なことを巧妙に外してきており、本来の性格を巧みに隠し通してきている様にも思える。つまり、文章にまとめること自体で、自分の人格や考え方を修正・改造するのに大変効果的なのである。

 3.の未経験の事をする。これは、人生そのものである。得意なことばかり扱っていても進歩しない。「知っていること以外は、知らないこと」であることから、よく調べて何度かそれに挑戦し、いけそうだと思ったら、とにかくプロトタイプのようにブログを作ってみるのである。そこで、自分を「様々な視点に立たせ、その軸足に沿って物を見る習慣」をつけることで、「視界は良好になり、明らかに肉眼で見るより、大脳で観る解像力が上がる」のである。 たとえば、「天ぷらを作るとき、蓮根の厚みと揚げる時間の関係」みたいなものが、体で覚えられたりするわけである。さらに、蕎麦を茹でながら、同時に天ぷらを揚げる。そこには、蕎麦の茹具合というか、天ぷらと蕎麦の同時完成を確保するために、茹でる火力も調整するわけで、麺を1~2本つまんでみなくても微妙な麺の振る舞いや動きから状態を捕らえる事が可能になる。そのような感覚に近い。

 それは、単なる想像力によるものではなく、それ自身が内包する必然性や根拠、あるいは自然の節理のようなものが分かってくるのである。さらに気がつかなかった自分自身の重点的な価値観までも見えてくるのである。これは、会社のプロジェクトに参加し自分を追い詰めることに良く似ていて、短い時間で様々な思考を試すことが出来るようになるのと同じだ。アイデアは、出せば出すほど、益々出るようになるし、より洗練されたものへ進化し、本質を追求するようになる。そして、それこそが、今の自分を客観的に評価し、置かれている立場 を認識し、これから自分の成すべき事が鮮明に見えてくるのである。

 自分のストレスは、自分でしか解決できない辛さがあるが、逆に言えば、自分だから解決できるのである。 今週あたり、暖かい日には弁当をもって近くへ花見にでも出かけるのは、どうだろう。花見といっても、「御座の上で大酒をくらう」のではなく、美しい風景を目と大脳で眺め、自分がストレスを感じるケースについて客観的に分析してみよう。大概のストレス発生原因は、自分の能力に挑戦せず「安易に考えていた時に起こることが=50%を占める」ことに気づくはずだ。また、「同じようなパターンが=80%以上ヒットすることにも気づく」それを修正するために、平素から時間を効率よく使い、準備しておけば、約40%のストレスを解消する事が出来る筈だ。さらに、意図的に「自分のストレス解消法」を止めてみるのもよい。そうすると、程度の軽いストレスは消えてくるし、いったい何がストレスなのか分からなくなることもある。

 そんなことを、春の風景を楽しみながら、これまた美しく、美味しい弁当を食らいながら分析してみてはどうだろう。もちろん、それにふさわしい弁当が必要なので、小安い京都の弁当を紹介する。ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21141&app=WordPdf