2009/04/10

続デジタルカメラ22

 気温がどんどん上がり、紫外線も増え、空気も乾燥している。もう花見に行かれただろうか。今日は、我が家と深大寺を結ぶ「野川の川沿い」を紹介しよう。都心の桜は乾燥が進み元気が無いと言われているが、ここの桜は川沿いのため老木も元気である。写真の右側の散歩コースをすたすたと25分ぐらい歩き、小高い丘を越えると深大寺に至る。この季節は、朝から夕方まで、川沿いで桜を撮影する人や、花見に興じる人、子供達を遊ばせる人などでにぎわう。夜は、桜並木をライトアップして見せてくれるので、またもや人出が多く、川の緑地帯からこぼれて川で頭を冷やす人までいるくらいだ。昨日も、チラッと覗いたら近所の人が声をかけてくれたが、「はーい、はーい」と言いながらも、知らない人も一緒のようで遠慮した。このような遠慮は極めて常識的で、声をかける方としては、手ぶらで来てもらっても困るわけである。この道、平素はウオーキングやサイクリングを楽しむ人達が多いが、ここ1~2年、この道を通って「深大寺温泉」へ向かう年配の人が増えている。軽いウオーキングをした後「温泉」へ入って、深大寺門前で「蕎麦や天ぷら」を食べて、神代植物園で「植物鑑賞」して再びこの道をぶらぶら帰ると、ほぼ夕方で、毎日極楽、極楽。もちろん、家族にも迷惑をかけずに長生き出来るわけである。  

 近所に広大な桜の名所は多く、見慣れた場所だけでも3箇所ある。どうゆうわけか、どこも今年は、桜の花が白いのである。写真に撮ると空の雲に溶け込んでしまう。そこで、微妙な時間帯だが、朝早く(5時40分)から撮影に出かけ状況を見守った。なのに、朝早くから「じいちゃんばあちゃん」が散歩しているので挨拶にも忙しい。やはり、三脚を開いて撮影チャンスを待っている人も少なくない。この写真の撮影時間は6時20分である。向かって右側が東方向になり、日の出まじかの光は赤味を帯びているが、全体は朝特有の青味が強い。しかし、桜の花は太陽の光に反射し薄い桜色になってみえる時間帯である。 川のほとりは、当初「もや」がかかって空気が白濁していたが、気温が上がるにつれ消えた。

 このような情景での撮影は、いくつか注意する事がある。デジタルカメラは「色の解像力」が低いため、被写体から少し離れると「もこもこ、ぼーっ」と輪郭が無くなるので、被写体と適当な距離を確保する必要がある。また、手前の被写体をシャープに出さないと遠近感も出ない。しかし、背景をぼかし過ぎると臨場感に欠ける。そのために、異なる色彩を組合わせることも必要のようだ。ただ、場所によっては、黄色い「菜の花」が緑地帯を一面覆い隠すが、菜の花がフレームに入ると桜の花の微妙な色彩が霞んで見えるので避けた。今回は、川を挟んだ緑地帯と朝方の微妙な色バランスになっているが、 カメラのダイナミックレンジの狭さをカバーするには有効な手段になっている。いつも、このあたりは、清掃が行き届いて綺麗だが、今朝は、さしずめ昨夜のライトアップ夜桜鑑賞の「宴の後」といった感じで、ゴミのようなものがいくつか目立つ。風で木の幹は揺れているが、桜はまだまだ散る様子はない。
  
 前回は無責任にも「小安い弁当でも買って花見に出かけてはどうか?」と申し上げたが、どこへ行っても人が多く、ラジカセの音や叫び声がうるさくて落ち着いて物を考える気分にはならないに違いない。返ってストレスの溜まる時間になる可能性が高い。駄目である。少し反省してはいるものの、どうなっていくのだろう、年々、このような田舎も節度に欠ける行動が目立つようになってきたようだ。 ではこちら。
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