今年の初めに、浅草今半の牛肉とすき焼き用のタレということで、「牛肉と割下」の話を紹介したが、今日は、胡麻風味でたいへん美味しい「人形町今半の金胡麻ドレッシング」を紹介したい。金胡麻とは、胡麻の皮の色によって分けられた胡麻の1種である。胡麻の皮の色が白ければ白胡麻、黒ければ黒胡麻、そして黄色や茶系色の皮の色を金胡麻と称している。特に、このドレシングは、高級料亭のお味とでもいえるような、上品で高級感のある美味しさになっているので、若者から年配の方まで、かなり、御気に召してもらえるに違いない。
もともと胡麻自体は、体に良い事が古くから知られており、不老長寿の薬とも言い伝えられてきた。胡麻には、微量にセサミンという物質が含まれていて、それを上手に取り出し、効率よく体に吸収させるために、ウイスキー・メーカーが研究を重ね、体に良いビタミンEと組み合わせて、健康食品にすることに成功している。その、セサミンとビタミンEとの関係 を見ると、ビタミンは肝臓に届くと活性酸素によって酸化してしまうが、セサミンと一緒に入るとセサミンが先に酸化されるのでビタミンは酸化されずに、全身に行き渡り抗酸化物質として機能するようになる、ということらしい。そのセサミンとビタミンEを組み合わせたセサミンEに、さらに最近では、DHAやEPA、ロイヤルゼリー、Q10、プロポリス等とも組み合わせた商品等も豊富に用意されている。
ゴマに含まれる特有の抗酸化成分は、総称として「ゴマリグナン」といわれ、それには、セサミン、セサモール、セサミノール、セサモリノール、セサモリン、ピノレジノールが含まれている。ゴマリグナンは、煎ることで抗酸化力が増加するらしい。ゴマリグナンの中の1つセサモリンが、一部煎ることで分解し、より強いセサモールという抗酸化物質を生成するようだ。胡麻の効能としては、老化防止、ガン予防、肝機能改善、二日酔い防止、滋養強壮、動脈硬化予防、高血圧防止、ストレス抑制、貧血防止、眼精疲労、そのほか、近年、育毛にも効果、細胞の活性化=内臓の衰えや傷を治す、便秘の解消 等が挙げられており。かつては、胡麻を煎って香ばしくして、すり鉢で擦って使うなど日常的であったが、最近は手間の掛かる事がどんどん消えていく。そう考えると、昔から伝えられてきた胡麻による健康法は、理にかなっていたようだ。
さて、この「金の胡麻ドレッシング」には、大量の「すりつぶされた胡麻」が入っており、そのドレッシングとしての美味しさとあいまって、野菜をモリモリ食べる事が出来る。このドレッシングの特徴としては、酢とオリーブオイルを使ったさっぱりしたドレッシングとは異なり、濃厚な仕上げになっているため、野菜のみに使うドレッシングとしても満足度は高いが、シーフード、冷シャブ、冷やっこなどにも使える。また、味噌ラーメンなどに少し加えると高級感も出る。ドレッシングは一種類では飽きが来る事も多いので、1つ、この「金胡麻ドレッシング」を食卓に加えてみるのも良い。毎日少しづつでも摂取し続けると、上記のような効能が得られる可能性があるのも嬉しい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21793&app=WordPdf
補足 胡麻を食べる時の状態は、煎った後にすりつぶされるのがよいとされる。まれに、胡麻風味とか、胡麻入りとかの胡麻がそのままの姿で入っているドレッシングも多いが、胡麻の効能を重視するなら、せめて胡麻がすりつぶされている商品を選択すべきである。