2011/07/12

UCCの水出し珈琲

  この夏の節電ムードの影響で、売れに売れているものがあるらしい。すだれ、風鈴、蚊取り線香、扇風機、かき氷製造機、ジェルを使った冷温寝具、などなど、そうそう、あの「熱さま、ひんやり、ジェルマット」もその代表例といえる。それらはどこか、懐かしい昭和の風情を感じさせる商品ばかりで、それを並べたスーパーのディスプレーを眺めながら、一挙に幼いころへ引き戻されそうになる。あの頃は、まだまだ、夏が楽しい時期で、朝から麦わら帽子をかぶって蝉やかぶと虫を採りに行き、午後からは市営プールで2時間程泳ぎ、3時頃には昼寝をして、夕方は母と買い物に出かけてアイスキャンディーを買ってもらい、植木に水をやるのを手伝う。夜は、縁側で花火をしたり、スイカをほおばったりと、とにかく力果てるまで遊んだ。そういう、夏を満喫した頃を思い出して、昭和の思い出に浸りながらこの夏を乗り切れるとしたら結構楽しいかもしれない。

  さて、またも、と言った方がよいかもしれないが、再び水出し珈琲の紹介である。今日はUCCの水出し珈琲で、「ポットで一晩つけるだけ」と書いてあり、じっくり出すタイプである。アイス珈琲を楽しむこの時期には、色々と違いがあってもよいので、早く抽出するタイプから、じっくり抽出するまで、種類が揃えば、楽しさも増えるかもしれないと考えた。ところで、改めて申し上げるほどでもないが、UCCとは関西の珈琲のトップブランドである。関東の人にはなじみが薄いかもしれないが、ぜひ試してもらいたいブランドである。さて、2社とも、希望小売価格は同じだが、UCCには季節限定の「1パック増量」サービスは用意されていない。商品に自信があるのか、あるいは、単に他社研究が不足していたのかわからないが、恐らく後者であろう。関東で商売をするのにKEY COFFEE の手口を無視できるほど余裕はないはずだ。

 ということで、水出しの手順に入るが、袋の裏に美味しいアイス珈琲の入れ方の記述があり、1パックを常温の水500mlに投入しそのまま冷蔵庫へ、4時間から8時間の冷蔵放置を推奨している。ほとんど、KEY COFFEEと同じ条件で抽出されることになる。そこで、まったく同じ容器にアルカリイオン水を少し濃いめになるよう投入して、UCCを先に用意し、2時間後KEY COFFEEを用意し、UCCの6時間後とKEY COFFEEの4時間後が一緒になるようにして比較してみた。いずれにしても、それより時間が短ければ香りやコクが物足りないだろうし、時間が長ければ、えぐみや苦みが過ぎるようになる筈だ。

 この商品の持つ「味わいの差」や、「2時間という抽出時間の差」は、果たしてどのような結果となって現れるのであろうか。そこに興味を持って購入してきたのだが、実際に抽出した珈琲を口にしてみると、心配した「抽出時間の違いや、濃いめとか、苦みとか」などと理屈では片付けられない味の違いが存在したのである。好き嫌いは別として、UCCを良くご存じの方は馴染みやすい、まさにUCCの味がするのである。丁度、あの赤と茶色のUCCの缶珈琲の味を想い浮かべてもらうとよい。UCCの珈琲で育った方には、とても懐かしい味と言えよう。一方の、KEY COFFEEは、こちらも、やはりKEY COFFEE の味がする。私個人は、関西育ちだが、関東の生活は長いので、やはり KEY COFFEE の方がなじみやすい。
ではこちら
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