2011/10/09

やけて焼けて

 上のタイトルは商品名で、セラミックストーンを使用した石焼き風のオーブン鍋のことである。今日は、その調理器具の話である。・・・・何度も何度もその効能についてテレビから吹聴されると、そ、そ、そうかと思うものである。おまけに、今回限りのお値引き期間中ですと言われると、9月下旬だったこともあって、清水の舞台から飛び降りる気分で購入を決めたというわけである。と、大げさに自慢するほど高価な物ではないが、形は至ってマニアックといえよう。

 さて、急に秋を感じるようになって、これだけ気温が下がると火を使った焼き物が楽しいかもしれない。自宅の庭で七輪に備長炭を使って、脂の乗った秋刀魚を焼くのもよいが、臭いで猫が見物にくるし、その割には煙が近所迷惑かもしれず、そんな大仰なことをする人はもういない。だからといって、割烹専門の魚屋で焼いてもらった秋刀魚を持って帰るのも面倒だし、イトーヨーカ堂の焼き秋刀魚では余計情けないし、セブンイレブンの秋刀魚も立派だけれど、ちとレジでさびしい。なんかこう、自分でちょっと工夫をして、たくさん食べられなくなった胃袋とも相談しながらも、焼き物を楽しんでみたいと常々考えていたわけである。

 構造は、熱を閉じ込める容器の中にセラミックで出来た小石が入っていて、そのうえに野菜を乗せたり、あるいは、アルミホイールを敷いた上に網を置いて、肉や魚、貝類を置き上蓋を閉じて10分~20分ガスレンジに掛けて火を通す。そして余熱も使って、全体にむらなく火が通った頃に「独特で美味しい焼き物」が出来上がるのである。どのような食材も周囲からまんべんな熱を加えることで、いつもと少し違う「素材の美味しさ」が引き出せる。本格的な焼きいもや、ベークドポテト、焼き茄子、焼きとうもろこし、ローストビーフ、焼き魚、焼きりんご、チップを使って燻製、茶葉を使って風味の良い鮭の焼き物など、次から次へと工夫次第で自由自在に使えそうである。

 写真は、最も簡単にできるベークドポテトが出来上がったところを見ていただく。セラミックストーンを敷いて、その上によく洗って土を落としたジャガイモを2個焼いてみた。おおよそ中火と弱火の中間で、左上に見えている不思議な恰好をした黒いカバーを乗せて20分程加熱する。さらに15分程度放置して蒸らし、最後にバターを乗せる。その状態を上から覘いたショットである。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211021&app=WordPdf

補足:商品情報は、ホームページ http://www.hirota.tv/yakete.html に詳細がある。