2012/04/20
混ぜご飯の素
決して得意分野ではないが、炊き込みご飯は、元々好きなので過去にも幾つか紹介したことがある。これらは、牡蠣飯とか、帆立ご飯とか、あさり飯などで、味も最高である。ただ、じっくり取り組む時間は無いので、既成品と生の素材を混ぜるなどして完成させるのだが、先行きは全てオリジナルを突き詰めていきたい。そのための準備として、よく切れる包丁を購入したり、超贅沢な出汁の素を試してみたり、今日紹介する商品の様な、既成品をしたたかに検討材料の1つとして試しているのである。
料理は、レシピを真似れば早い成果に繋がると考えがちだが、それでは面白みがない。何でもそうだが「パクリで済ませると人生を貧弱にする」。やはり、既成品を超える独創性を見出してこそ、喜びが沸き上がり、さらには次への挑戦気運が高まるのである。とまあ大袈裟な話にするつもりはないが、既成品を使うのは、あくまで参考資料としてである。様々な既成品を口にし、自分なりのものを模索するのである。例えば、私のような広島県人は牡蠣飯は、さぞかし拘って作るのだろうと思われるかもしれないが、本醸造の醤油と昆布だしと多めの牡蠣だけである。ただ、牡蠣は寒い場所で採れる牡蠣に限る。最近は特にそう感じる。やはり三陸の牡蠣がよい。あえて、広島県の中で抽出するならば倉橋島の牡蠣を使いたい。地元ならではの個人的な見識なのである。今年は三陸の牡蠣が採れなかったのが残念であった。
この本醸造の醤油と昆布だしと多めの牡蠣という単純な作りは、素材の味が強いので、若いうちは、これで完璧と悦に入っていたわけだが、歳を重ねるともう少し幅の広い豊かな感じに仕上げたいと思う事がある。そうなると、海の素材か、山の素材か、畑の素材か何か組み合わせてみたいと考えるわけである。そこで、同じ海で採れるものを組み合わせて味のトーンを揃えるか、あるいは、山のものと組み合わせて、絶妙な味に仕上げるか、同じ時期に採れる畑のものを組み合わせて、少しぼけた感じに仕上げるか、理屈では無限の可能性が広がっていることになる。
今日は、そんな教材の1つとして「ほたてごはんの素」と「あわびごはんの素」を紹介したい。温かいご飯に混ぜるだけで出来上がるのでいたって簡単である。いつも驚くが、どういうわけか、この手の海の素材を加工にしているにも拘らず、山梨で作っているケースが多いのである。商品はパックが2個セットになっていて、パックのシールをはがすと、ジェル化したごはんの素が現れ、そのままつるっと取り出し温かいご飯の上に乗せてかき混ぜる。これだけの事であるが、ジェル化しているのでこぼれもなく操作性がよい。両者とも様々な山海の素材とエキスを組み合わせて味をまとめあげている。個人的な好みは別として、こういう味作りは、素人には簡単に真似できるものではない、やはりプロの技の領域なのであろう、甚だ感心するばかりである。また、この商品の最大の特徴は、いつでもどこでも「温かいご飯さえあれば」すぐに作れるところにある。
ではこちら
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