2012/04/24
スゴイダイズと優しいダイズ
新製品が出る度に、このブログで取り上げているので、ひょっとしたら、この商品が好きなんだと思われるに違いない。しかし、はっきり申し上げて、商品そのものが好きなわけではない。大塚製薬グループが好きなのである。特に、ボンカレーの時代1965年頃からのファンである。現在でも、大塚製薬と重なるイメージは、「ある田舎の田園風景の中にある」。畑の真ん中にぽつりと建っているお店に、遠くから砂埃をあげてバスが来た。一人の男を降ろしてバスは走り去る。男は砂埃の中でベンチに荷物を置きながら、ふと、お店の軒先を見あげる。すると、1960年代後半に配布されたであろう松山容子さんのホーロー仕上げのボンカレーの汚れた看板をみつけてしまう。「ああ~、ボンカレー食いたい」、そして、その看板の様に、錆びたその記憶を修復しておきたいと、願うのである。うーむ、そんな感じかな。
最近、沖縄の方では松山容子さんのパッケージのままボンカレーが販売されている事実を知ってしまった。「なんだよそれ、関東でもどこでも、全国で売ったらいいじゃないか・・・今、復活が流行だし」と口を突いて出てしまったのである。そのくらい、長い間販売されて来た商品には、他にはない信頼感である。また、信頼感=食べ慣れた美味しさでもある。長い間と言えば、そうそうオロナミンCだって、いや、オロナイン軟膏だってそうで、若いころからお世話になった製品ばかりである。そして、今日のこのダイズと言うのは、今の自分の体が必要としている食材であり、それだけ、体に良い食品だということは分かっている。問題は、どうやって食べやすい商品に仕上げていくのか、それを見とどけたいし、それが楽しみなのである。
そんな興味から、新製品が出れば、必ず口にしてみて、「うーむ、まだ青臭さが残っている」とか、「少し甘味が強すぎるとか」とか、ああでもない、こうでもないと屁理屈をこねている訳である。これがまさに古いファンならではの応援気分なのである。かつて、「ミルクのようにやさしいダイズ」を紹介するのに、自ら抹茶を溶かし混んでバームクーヘンと一緒にPDF写真で紹介したことがある(2010年5月)。その時は「やさしいダイズ」と「抹茶」の相性は抜群で、青臭さや苦みが緩和されて、かなりのみやすかった記憶がある。ただ、抹茶そのものは「やさしいダイズに」なかなか溶けなかったし、本物の抹茶を大量に使わないと、ダイズの青臭さも消えなかった。
今日紹介するのは、同じように抹茶を入れて仕上げた「ミルクのようにやさしいダイズ」と、さらに食べやすくなったヨーグルトタイプの「スゴイダイズ」である。前者の、抹茶味は、私の好みよりかなり薄味仕上げで、飲みやすさは良いとしても甘味が強すぎる感じである。これは、バナナ味やイチゴ味と同じ甘味なので、それなりに、ちゃんと計算づくの甘味のようである。後者のヨーグルトタイプのスゴイダイズは、青臭さが潜む渋みがかなり減った。良く冷えていると、味も香りも全くヨーグルトそのものである。かなり食べやすくなった感じである。口にするときの温度は重要な要素になっている。あと、以前のカップタイプは寒天で固めてあったが、新製品は流動性のある黄色になっていて、蓋を開けるときには、力を入れ過ぎてベトッと飛ばないよう注意が必要である。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211129&app=WordPdf
補足1:松山容子さんは、当時、今でいう「暴れん坊お姫様」といった感じの役で、テレビで人気の女優さんであった。きっと、そんなことを思い出すおっさんは多いのではないかと思う。大塚製薬とはそういう、自分と密接に時代を重ねてきた会社なのである。
補足1:商品の備わっている効能などは、大塚のホームページを参照されたい。