2012/05/25

Gerble ジェルブレ

   こういうビスケットは、生まれて初めての経験になった。現代人に不足しがちな食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含んでいて、体内のバランスを維持するとか、快適な生活が出来るとか、そうやって健康とかダイエットとかの匂うフレーズを耳にすると、「そんなの、美味しいはずがない」と言う印象が強いものだが、これだけ種類が豊富だと、どれか美味しいものがあるに違いないと、ついパッケージの写真を見ながら、これはどうだ、あれはどうだと食べ漁ってしまった。ビスケットという手軽さから、そうやって、何種類か食べてみたのだが、それが、全て「何故か自然で素朴、食感は懐かしくて、すーっと口に入る美味しいもの」ばかりだったのである。

  さすが、フランスで1928年に生まれた栄養食品だけの事はありそうで、まさに「食文化の違い」を「見せつけられた想い」といえよう。我々のような古いタイプの日本人にとって、例えば朝食は、玉子かけご飯とか、納豆、海苔、焼き鮭、ワカメの味噌汁とかの定番を連想するわけだが、一方で今の若者はパンと珈琲、ハムエッグ、チーズ、サラダなどかもしれない。それに対して、フランスでは、小麦胚芽入りのパンであったり、鶏や鴨などの鳥肉、鹿、ウサギ、羊、フォアグラ、カエル、エスカルゴなどを連想してしまう。行きつこところまで行ってるという見方もできるが、やはり、そこに歴史的な食文化の合理性が息づいているような気がしてしまうのである。

  そういう視点からフランスの歴史的な食文化を捉えると、やはり「今の体の調子を見て、食事を選んで楽しむ」と言う感覚が強い様に思える。毎日同じものを漫然と食べている我々とは、少々気概が異なるようである。そういうことなのだろうか、中途半端にダイエットだとか健康食品と言うよりも、さらに細かく分類されて、記述によるとビタミンEやマグネシウムで生き生きと人生を楽しむとか、食物繊維をふんだんに含んで快適な生活を目指すとか、健やかな生活を継続するための栄養素を含むとか、どれも、さほど違いは無いようにも思えるのだが、幾つかの目的に合わせて「成分を大幅に調整してあるビスケット」らしいのである。こういう成分調整されることで、自ら意識して体に気を配り、毎日の健康を自分で作り上げていくのである。

  今回紹介するのは、この3種類の機能別シリーズのビスケットなのだが、どれも20枚入りで400円相当になっており、国産の類似品に対しても少し贅沢な印象を持ってしまう。しかし、それぞれのシリーズ別に設けられた栄養成分表の分類を見ると、目的にきっちりと合わせて成分に違いがあり、選択されるビスケットも明らかに異なっていて、その摂取栄養素に対する認識の高さに驚かされる。またダイエットに始まる健康志向は、ゆるい精神状況ではどうしても継続が難しいものである。しかし、その自分の意識と同じぐらい、徹底して周囲の環境が整備され、口にするあらゆるものの目的を浸透させることで、日常的行動に馴染んだ高いモチベーションが継続出来るのである。
ではこちら
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