2012/07/20

常温鰻丼


     「そんなんあるんけ?」と問いかけられそうな見出しになっているが、それはそれとして、「空腹こそ成長」である、とか「空腹によって人は健康になれる」とか、この時期もっともらしい理屈が蔓延している。それに近い話は以前から、聞いたことがあって、夕食を止めて1日2食にした知り合いが「すこぶる体調がよくなった」と言う話であった。うーむ、やっぱりそうだったのか、と、私も漠然とそんな気がしてきたのである。それは、食事の消化にかかる時間が長くなって、多くは食べられなくなった。とか、その関係で出来るだけ早く夕食は済ませたいと感じるようになったからだ。それにしても、1日2食を実現するのは難しいが、量を減らしていく必要はあると心得ている。

 さて、話は少々ずれるが、紫外線を受けると日焼けが進む。運動をしたり、体を動かすと乳酸がたまって疲れを感じる。仕事は、ストレスを受けて免疫力が低下する。また、免疫力が低下するによって疲労感が増す。やはり、外的要因で体はいくらかダメージを受けるわけである。実は食事を摂る行為も同じように考えることが出来る。食事の量が増えると、それを分解して、体に必要な栄養素として蓄えるのに「大きなエネルギー」を消費するのである。つまり疲れる。大して使いもしない栄養素を蓄えるためにエネルギーを使い、その使われなかった栄養素は形を変えて永久凍土のように体にまとわりついていくのである。

 人は昼間よく活躍すると早くから空腹を訴える。この時、その空腹感は活躍した量に比例すると考えがちである。実は、ここに大きな誤りがあるのではないかと考えるようになった。やはり、人はこれから消費するエネルギーを予測する必要があるのではないだろうか、つまり、これから使うエネルギーをあらかじめ摂るという考え方の方が健全ではないかと思うのである。さらに考え方を推し進めると、これから良い仕事をする為に美味しいものを食べる。他方で、今日一日頑張ったから、それ以上無駄なエネルギーを使わず、体を休めると考えられるようになるのである。

 結局、朝は元気の出る、好きな物を食べるのがよいと言う事に繋がていく。そこで考えたのが、朝、常温で食べる鰻丼である。やはり、夏は疲れやすく、元気が出にくい。だから少々高価でも鰻丼のような物、つまり好物がよい。この鰻は冷凍物である。この鰻丼の作り方は、冷蔵庫の冷たいご飯、冷凍の鰻を就寝する前に、お茶、肝吸いと共にラップを掛けてテーブルにセットして寝る。すると翌朝常温に戻っていると言うわけである。勿論、素早く食べられる。その楽しみの為に、夜のご飯を意識的に減らし、朝早く起きるモチベーションに繋げるのがよい。ま、楽しみの先送りである。そんなことが出来る日は、目覚めも非常に良いという結果が得られている。
 朝早く、一人静かに食べると元気が出るぞ!おっと、今日は昼も鰻だ。
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