今年も、いつものタイミングで大先輩から桃が贈られてきた。かといって、大先輩が桃農園をやっているわけではない。山梨の知り合いの直営農場で育ったものである。桃と葡萄に関しては、定期の発送顧客が多いため順番もあるようで、到着した時には、まだ少し固い状態なのだが、日に日に実が熟して、美味しくなるのである。美味しさの点では完熟が良いのだが日持ちがしないので、少し熟す前に送ってもらうのがよい。よくビールでは「一番搾り」が美味しいと言う宣伝をしているが、果物も一番育ちが美味しい。栄養分が隅々まで十分に行き届くためのようだ。
このような果物も、少々高くつくが、一番育ちを食べなくては本来の美味しさは分からない。東京で、もっとも著名で美味しい果物屋は「万惣」だが、同じ品種で「千疋屋」と違いが区別できるぐらいになると、人生が楽しくなると思う。そういう楽しみ方は、さほどお金がかかる訳でもないのに人一倍、醍醐味を味わえ、話題を提供できる趣味になること請け合いである。以前にも、「千疋屋」の「せとか」を紹介したことがあるが、それを見た柑橘系の好きな人が、わざわざPDFを印刷して「このせとかをください」と、日に何人も日本橋の「千疋屋総本店」に押し寄せた(ほんまかぁ!)らしい。そういう事後報告を聞いた。たまたま、印刷できるようにしてあっただけだが、好きな人は「旬の時期に一度は口にしてみたい」と思ったに違いない。
実は本当に果物好きな人に言わせると、とにかくたくさん食べることで胃袋と心が満たされるのだという。たくさん食べる中から、少し美味しいものとそうでない物との微妙な差が分かるようになるのだと説明してくれた。確かにそういう事も言えそうだ。私も、小学生の頃松山にいたので、友達の家のみかん山で好きなだけ何種類もみかんを食べ比べていたことがあるし、また夏休みには、福山の母の実家で二番目のおじさんが作る桃と葡萄農園で、ここでも「白桃」を好きなだけ食べていた経験から、勿論、土地や木の新旧の違いで多少甘味や渋みの違いはあるにしても、やっぱり、どの木でも一番最初に育った完熟が一番美味しいという実感を持っている。
ということで、まず、今日冒頭でお話しした、同じ生産者の産地直送の桃か葡萄をお薦めしたいと思う。こういうデリケートな果物は、産地直送が良いと思うからだ。いつだったか、スーパーの店頭で桃を片っ端から指先で触っている人を目撃したことがある。その時は、何か悪いものを見たような気分で、ずっと気持ちが悪かった。デリケートな部分を指先で触るなんてもってのほかである。そのことをいつも思い出し、それからスーパーでは、恐ろしくて桃は買えなくなってしまった。馴染みの果物屋さんから購入するとか、今日紹介するような、朝採りの産地直送品ならその様な事もなく極めて安心といえる。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211168&app=WordPdf
補足:過去に紹介した「千疋屋 総本店」の「せとか」のPDFを再掲
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21523&app=WordPdf
注意) Archivetec Report では、exploreでPDFがキザキザに再生される場合には、 Google Chrome ブラウザをお薦めします。表示までのスピードも改善されます。