2012/09/07

大豆を栽培するキット4

  分野の違う事について、我々は如何に無知か分かる。極端な言い方をすると、興味のない人にとって園芸や農作物は、種を撒いておけば勝手に育つぐらいにしか考えていない。そういう知識の現実を十分認識した上で、この大豆キット「Soylution」は提供されている。この環境があくまで自然にベランダに置いた大豆の鉢植えを「美味しそう?」に育てたのである。これは、徹底して完成度の高いキットだったと思える。私は水を与えただけだ。ただ、それでも誤解してはならないのは、全てがうまくいくわけではないし、それでも、絵に描いたように大豆が育てば嬉しいし、満足度も高い。

  この時期、朝顔や昼顔を育てても虫がついて困ることがある。バジルも同じだ。いずれにしても、何時でも、何回でも、安定して植物を育てるのは簡単ではない。だから、1つ1つ葉や幹を観察しながら、危険をいち早く察知して対処する習慣の必要がある。分からないことがあれば調べるしかない。今は、昔と違いネットでおおよそのことを調べることが出来る。その基礎的な知識を駆使して、専門家に尋ねるのがよい。そうやって、熱心に専門情報を受けることで、一方的な情報収集では得られない、より実際に適した対処法を入手することが出来る。さらに、知識として持つだけでは「実に付かない」ことでも、実践を積み重ねることよって、次第に大きな果実を得ることが出来るようになる筈だ。

  かつて、祖母の庭いじりを思い出すに、きっと、この何気ない触り具合で楽しむ世界にも、ある程度の「コツ」というのがあるに違いないと思っていた。だが、コツとは、原理や原則を飛び越えたところに臨機応変に浮遊していたりするので、ある意味では危うい知識とも言える。やはり、それを伝授されたところで、一般解答のようなわけにはいかないのである。たまに花屋で鉢植えを買ってくることもあって、ある程度時間が経過すると、何故か枯れてしまうこともある。もっとも、販売した方は、小安い鉢植えを未来永劫楽しまれても困るとは思うが、あっ気ない終わり方をすることも多い。それがいったい何であるか、それこそ専門家に尋ねるしかないのである。環境が悪かったのかと思って反省し、再び購入してくる。これが答えなのかもしれない。

 そういうものと一緒にはできないけれど、スーパーの野菜売り場の茄子やトマト、胡瓜や大根などをみて、これだけの美しい色や形を作り、おまけに洗って袋詰をし、おじさんの顔まで出して安全性を保証する。これで195円は、「めちゃめちゃ安いぜ!」と感じるのである。農家の高齢化が進んでいる現在、一体いつまでこのような「美しい野菜」を提供してもらえるのか心配になる。そういう想いを理解した上で、今日の写真を見てもらうわけだが、やはりスーパー等にある枝豆は、豆がたわわに実っていて、「素晴らしいな」と改めて感動するわけである。それもこれも、大豆キット「Soylution」を育ててみてわかったことで、もし、枝豆の段階で食べたければ、スーパーで塩茹でしたものを買って来た方がよい。そして、できれば、この大豆キット「Soylution」を眺めながら食べるとよい。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211190&app=WordPdf

補足:文中で使われている Soylution =Soy(大豆)+solution(解決)という造語。誤解のないように。