2012/11/09

冷凍食材・食品1

 少々本物と違っているとか、何か食った気がしないとか、満足感に欠けるとか、そんな贅沢をいったのは昔の話で、現在は大変上質の食品が提供されている。しかし、誰が何と言おうと、冷凍食品・食材の強みは、防腐剤を使う必要がないという点に尽きる。また、-18度保存という状態は、生では危険な寄生虫なども死滅する。おまけに、新鮮な状態で冷凍されたものは、栄養素もそのまま閉じ込める。これらは、まさに革命的なことである。理屈からいって、こんなに優れた仕組みは少ない。正しく解凍される前提では、子供たちに向けた食品としても優れている。

  冷凍食品を多用することは、家庭の食事に何処となく、創作者の愛情を感じられないのではないかと心配する向きもある。確かに忙しい現代人にとって「早くて便利」という点は優位性の1つであることは間違いない。しかし、冷凍食品メーカーとしては、大量仕入による材料原価の低減、技術革新による美味しさへの追求、大量生産による生産効率の向上等によるトータルコストパフォーマンスを追求するように努めてきた。だから、明らかに家計への貢献度も高くなっている。しかも賞味期間は、「正しく保存した場合」に約1年である。その長い賞味期限を上手く活用して、冷凍と生食材を適宜、組合せて「自慢の手作り料理への応用」を図るべきだろう。

  冷凍食品・食材が広く馴染める製品になれば、全国的に生産されている野菜、肉、魚などの原材料の無駄をさらに抑えることが出来るようになる可能性が高い。新鮮さに拘り、優れた素材を厳選して使用する日本料理などは、料理文化として大切にしたいが、一方で、徐々に生産者が減る分野では、冷凍する力を借りて原材料を少しでも大切に使う必要がある。外食産業を始め、料理に拘る人達も、既に無視できない領域に入ってきた筈である。しかし、昔の冷凍食品のイメージを払しょくできない古い人達も多い筈で、昔十分懲りてきたという人も少なくない。そこで、現在はどのような状況なのか、自分なりに調べてみることにした。その中から、確認できた美味しい冷凍食品を抽出して紹介してみたい。

  ただし、いくら美味しい冷凍食品と感じても、1つ気を付けるべきことがある。それは、水が凍るときに、体積は9%程度増えて細胞を破壊してしまうことにあり、先行きも避けることは出来ない。それを減らすため、水分の多い具材は細かく裁断したり、濃い味つけへの調味になっていることである。そのことが必然的に全体を高カロリーに仕上げてしまうのである。特に、濃い味は食べやすいので、味覚が鈍感になってきた人達は気をつけなければならない。

 今日は、味の素の「油・水なしでパリッと焼けるギョーザ(自社工場製)」を筆頭に紹介したい。これは、フライパンに冷凍餃子を入れて5~6分焼くだけ、特別何も気を使わ無くて良い。油を使う必要もなく完全に男の調理向けといえる。恐らく10人中8人までの方が、「価格、調理時間、仕上がりの美味しさ」を評価する筈である。もう1つは、マルハニチロ(あけぼの)「焼豚炒飯(材料全て国産)」で、電子レンジ4分で復元する。ギョーザ、炒飯の同時進行だと最大6分で調理が終了である。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211215&app=WordPdf

補足:PDF写真にある中華スープは、中華店などでも多用されている「ウェイ パァー」と呼ばれている中華だしの素を少量お湯で溶いたもの。ネギと醤油を少々加えている。これで本格的な中華定食になる。