2012/11/30

築地寿司店が監修した味噌汁

 平素から朝食は漠然と「コーヒーとパン」があればいいと思っているのだが、肌寒くなってくると、時たま・・・和風総本家のように「炊きたての御飯と美味しいみそ汁」っていいなあ~と思う時がある。そういう時は、何かしら思い出しているような、記憶を辿っている時なのかもしれない。何を隠そう、そのイメージは鮨屋の椀物にあった。お酒が呑める人は、もっぱらそれにマッチした刺身等をのせてもらいながら、徐々に悦に入ることが出来るのだが、呑めない人は「いささか珍しい椀物」を用意してもらうに限るのである。

  早くから目覚めた朝には、そういう特別に「美味しい椀物」を思い出すことがあるというわけである。だからと言って、珍しい椀物を思いついて、すぐに材料が用意できるわけではないので、即席があれば便利に違いないと思ったのだろう、マルコメがそんなニーズを先取りして用意してくれたのである。この「築地魚がし横町のお味噌汁」と言うフレーズが、仲買のプロを相手にした特別な美しさを暗示し、その「お店の監修」という表記が何処となく品質の高さを物語っているのである。


    たまにしか味噌汁を口にしない人には、これは便利で「とても美味しい商品」 と思うに違いない。また、自分で食材に拘って味噌汁を作る人にとっては、どってことない商品に見えるかもしれないが、口にしてみると分かるが、同じものをこの価格で作るのは無理である。そこが、鮨屋の名店の監修で、老舗の味噌メーカーであるマルコメが、合わせ味噌で提供しているという根拠なのである。そこにこそ職人の裏技が隠されていると思ってよい。上にある写真がその監修者である。なぜか自信に満ち溢れて「旨いぞ!」って感じである。

  やはり味噌汁は、ご飯の従属的なものとして、味噌汁の置き位置は決まっている。しかし、老舗味噌メーカーとしては、どうしても味噌汁を主役にしたかったのである。美味しい味噌汁なら、それだけで満足し、おまけにご飯が添え物のようにあればいい、そんな「飛び抜けた存在の味噌汁」に仕上げたいという気持ちが伝わってくる。鯛や蟹は、身がしっかりと再現され、まるでそこから溶け出した出汁のように、大脳がその旨味につい反応してしまう。しじみ汁は、今までの既成概念を超える出汁に濃厚な旨味を感じ、その味わいは驚くほど新鮮である。

  今日は、その老舗マルコメが満を持して発売した即席「かに汁、鯛汁、しじみ汁」の3種を紹介したい。ではこちら
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