早くから目覚めた朝には、そういう特別に「美味しい椀物」を思い出すことがあるというわけである。だからと言って、珍しい椀物を思いついて、すぐに材料が用意できるわけではないので、即席があれば便利に違いないと思ったのだろう、マルコメがそんなニーズを先取りして用意してくれたのである。この「築地魚がし横町のお味噌汁」と言うフレーズが、仲買のプロを相手にした特別な美しさを暗示し、その「お店の監修」という表記が何処となく品質の高さを物語っているのである。
やはり味噌汁は、ご飯の従属的なものとして、味噌汁の置き位置は決まっている。しかし、老舗味噌メーカーとしては、どうしても味噌汁を主役にしたかったのである。美味しい味噌汁なら、それだけで満足し、おまけにご飯が添え物のようにあればいい、そんな「飛び抜けた存在の味噌汁」に仕上げたいという気持ちが伝わってくる。鯛や蟹は、身がしっかりと再現され、まるでそこから溶け出した出汁のように、大脳がその旨味につい反応してしまう。しじみ汁は、今までの既成概念を超える出汁に濃厚な旨味を感じ、その味わいは驚くほど新鮮である。
今日は、その老舗マルコメが満を持して発売した即席「かに汁、鯛汁、しじみ汁」の3種を紹介したい。ではこちら
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