2012/11/16

白クマ塩ラーメン

 いくら毎日美味しいパンを食べていても、時にはごはんも食べたくなる。同じように、麺が革命的に進化した最近のラーメンも、確かに美味しいには違いないが、やはり同じ味では「飽き」がくる筈だ。人は、飽きると別の選択肢を求めて次々と目線を広げていく。眼を皿のようにして新たな刺激を求めるが、特に、口コミ等で人気になった商品にも特別興味をそそり、試してみないと気が済まなくなる。今日紹介するこの「白くま塩ラーメン」は、札幌で製造されて、北海道の物産展などでは必ず売り切れてしまう商品である。パッケージは「白くまの顔」に似せてあり、そのデザインが北方感を漂わせ、おまけに可愛いく見えることもあって人気が出た。

  それでは、なぜ「白クマ塩ラーメン」なのだろうか、それには理由があった。白クマとは、絶滅危惧種に指定された「ホッキョクグマ」を指している。その絶滅危惧種の飼育と繁殖に1963年から努めている札幌市丸山動物園へ、このラーメンの売上金の一部が援助されているということのようだ。確かに、お値段(1袋148円)を聞いて、少々驚きを隠せないが、マツコデラックスさんが深夜のテレビ番組で大変美味しいと絶賛したこともあって、益々人気が高まったということのようだ。


   上の図は、パッケージの裏に記載されている調理方法だが、この作り方をそのまま実践したのでは、正しい評価に繋がらない可能性がある。そこで、初めて口にする人に、お薦めの調理方法を補足しておきたい。まず、スープ用と麺茹用に2つの鍋を用意する。次に、「麺がゆったり回転するような大きめの鍋」にたっぷりのお湯を満たし、麺を入れて茹でる。スープ用のお湯は200~220cc程度用意する。スープの素を袋ごと麺と一緒に、麺を茹でる鍋の中で温める。スープの素は1分ぐらいで取出して丼に移し、スープ用のお湯を使い丼にスープを単独に作っておく。麺は3分ぐらい経過すると自然にほぐれ始めるので、箸で軽くほぐし、4分程で笊にあげてよくお湯を切り、スープの入った丼へ移す。最後に、焼豚、かいわれ、薬味等をのせて完成となる。

  この作り方のポイントは、「たっぷりのお湯」を使って麺を茹でることにある。良くできたスープの味を際立たせるためにも、「麺をゆでたお湯」でスープを作ってはいけない。たっぷりのお湯を使って麺を茹でると、麺の表皮がつるつるになりラーメンというより、ヌードルに近い食感に到達する。スープは、ほのかに上品でまろやかな塩気に満ちて、洋風な雰囲気が漂っている。できれば、丼と言うより、洋風な真っ白な器に盛って戴きたい。スープは少し茶色い。
ではこちら
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