還暦を過ぎたおっさんとしては、いまさら少々褒められても、何を言われても、それなりに受け流せる気持ちの余裕はある。ただ、機嫌を伺うような挨拶程度のジャブを返すのに「受けを狙う」なら何か面白い言葉を発して、相手を動揺させるとか、色々手口は考えられるが、そのようなリアクションも最近は面倒というか、正直しんどい。ところで、今日は髪の話になる。その髪のカットのために、大倉山まで通っているのだが、そこのカリスマ美容師(=凄いすよ、鋏なんか逆手に持ってるんじゃないかと見間違える作法で、すばやくカットしその切られた髪を拾い上げると、ほぼ同じ長さに揃っていたりして、正に「入神の技」と言ったところ)が、カットも大方終わりかけながら、ぼそっと、一言「髪の腰」が強くなっていますけど、何かしています?、「つやもいいし、元気になってます」というのである。
いや、実際何もしていないので、きっと、上手を言って、俺を背後から喜ばせようとしているな!その手には乗らないぞって思いながら、少し間をおいて「何もしてないよ」と返した。何やら、頭頂部の髪を指で挟んで左右に引っ張りながら、首をかしげている。彼は、そんなに根拠も無く上手が言えるほど調子の良い男ではない。私がカリスマと呼ぶぐらいだから、芸術派のプロフェッショナルなのである。もう15年以上の付き合いだから、私の物腰をみて機嫌を判断するぐらいの間柄である。「その彼が、そんな言葉を掛けるなんて・・・・」、と思い出したように、帰りの電車の窓に映った髪を覗き込んでいたのである。そんなことを、言われたのは生まれて初めてである。潮来笠の橋幸夫ではないが、首を右へ傾けたり、左へ傾けたりしながら、「トップの髪かあ~」と手で触ってみながら、思い当たることを探そうとしていた。
大昔、私がまだ高校生の時代に、父が夜ジョギングをしていて、帰り際にへこんだ流水溝に足をとられ捻挫をしたことがある。それ以来、そのことを時々思い出し、自分の年齢を意識し始めながら、ウォーキングで足腰を痛めてはいけないと思い、特に、背中に負荷を掛けるようになってからは、必要以上に気を使ってきた。以前に紹介したことがある「コラーゲンとヒアルロン酸の入ったパウダー」を珈琲やスポーツドリンクに混ぜて飲んでいる。これは、美容系の製品で、グルコサミン、ビタミンC、美体質乳酸菌、低分子コラーゲン、ヒアルロン酸、食物繊維、CoQ10、エラスチン、4種のハーブミックスと女性のお肌に良いとされるものの集大成商品と言えるものである。
最近違うと言えば、これしか考えられない。家に戻ってから早速コラーゲンとヒアルロン酸の効能を調べてみた。幾つか効能はあるらしいのだが、元々女性向けに用意された記述のページが多い中で、もちろん私には無関係だが、美しくなる要素が上位にランクされていて、お肌に潤いを与えるとか、色々あるのだが、結局、そのような効果は最終的な効果であって、むしろそれ以前に細かい効能が挙げられている。そこに、あった。「髪が太くなる=3ヶ月程度で髪のハリやコシが改善され、髪の直径が増す」という報告である。そのほか、骨が丈夫になるとか、傷が治りやすくなるとか、美容だけではなく、中高年の老朽化した皮膚や筋肉にも効果的な事が分かってきた。コラーゲンとヒアルロン酸なんて、表側から分かるような効能があるとは思ってもみなかったが、確かに、トップの髪の艶とか張りが良くなっているように感じる。いまだ、トップに髪が残っている方は是非お試しあれといったところ。
では参考程度にこちら。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211336&app=WordPdf