「ポンパドウル」という名前の会社がある。美味しそうな独創性のあるパンの製造販売を行う会社で、日本全国にお店を展開し、社員722名、売り上げ152億円を誇っている。「ポンパドウル」とは、1700年代のフランスの貴婦人の名前からとったもので、そのポンパドウルさんは優れた文芸、美術、芸術に類まれな才能をもった御婦人であったことから、それにあやかり、どこまでもハイセンスな商品を取り揃えて、若い女性から年配の御婦人まで幅広く支持を得ていると自慢できるお店のようだ。
商品は、フランスパン、食パン、菓子パン、惣菜パン、サンドイッチ、バラエティー・ブレッドと幅広く取り扱う。それらは綺麗に分類されていて、見るだけでも美味しそうだ。パンは焼きたてが美味しいが、一度にたくさん買っても食べられないので、店頭では苦渋の選択を迫られる。特に興味深いのは惣菜パンで、そのまま口にしても、組み合わせる食材に独創性が感じられ、時間が経過していても、その薫りと奥深い味わいに満足感が湧き上がる。そこには、一日中パンを口にしても良いかと錯覚するくらいで、日本人であることを忘れてしまいそうになる。そんな、美味しさに豊富なバリエーションが用意されている。
中でも、今日紹介するこのミルクフランスは、とても独自性を感じるフランスパンである。見た目からは皮が硬そうで、ちょっと、そのまま食べれるのだろうかと不思議に思えるようだが、一度でも口にしたことがある人なら、その魅力に虜になるにに違いない。パンは固ければ何度も噛む。何度も噛むためには、出来ればパンは少し甘いほうが良い。甘い味なら練乳味、そんな願望をストレートに表現したのがこの「ミルクフランス」である。「いやいや、ミルク味のクリームを挟んだパンならどこにでもあるよ」って言われそうだが、香ばしいフランスパンに独特のコンデンスミルク味のクリームが挟んであり、これが他を圧倒する美味しさを演出しているのである。このミルクフランスは、購入したその日のうちに戴かなければならない。
そしてもう1つ、ジャンボレーズンというフランスパンがある。PDFでは背後に写っている。これこそ、外見の似たものは多いが、これには、特大のレーズンを入れて焼き上げてあり、小麦の豊かな薫りと特大レーズンから染み出るほのかな甘みが、カリカリの外皮とフワフワの中身と相まって、持ち帰ったら、すぐに「かぶりつきたいぐらいで」、もう、病みつきになりそうである。また、初めて観た人も裁断された断面が、見るからに美味しそうで、すぐに手が伸びてしまう筈だ。そんな、ジャンボレーズンは、薫りの高さも魅力的である。できれば、これも早めに戴きたい。
こちらは、1本で1,050円。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%211322&app=WordPdf