このカレー5種の総称は、「印度・伝統料理人」と言うらしい。「印度」と漢字で書かれているところに意味がある。日本にカレーが入ってきた大昔まで遡って、「日本人の持つカレーの誤ったイメージ」を正そうとする意図までも感じてしまう。つまり、英国式のカレーは、インド人は口にしませんよと言うことなのである。そうやって、本来のカレーの持つ印象を「徐々に歴史や伝統のある美味しさ」に導くように考えられた商品といえそうだ。そこに、この商品のコンセプトがおのずと浮き彫りになる。「古代伝統カレーレシピを本場インド人シェフが継承したカレー」という、インドの歴史ある文化遺産を掘り起こしたテイストなのである。うーむ!凄すぎる。なので、これが「本物の印度のカレー」と、自信を持って薦められるということなのだろう。これら5種には、1つ1つにそのカレーの特徴を象徴する「固有の名称」があるように、その究極にまで洗練されたスパイスや食材との組み合わせを活かした逸品といえそうだ。
商品の特徴を「パッケージ裏面にある説明文から転載要約」してみると、以下のような表記になっている。 → 1.「パニールマッカニー」は、殆どのインドレストランにある人気のインド料理でメニューで、トマトベースのソースにカスリメティとハーブを加え、インドのカッテージチーズ(パニール)を煮込んだ料理。→ 2.「ナプラタン」とは、9つの宝石と言う意味で、ムガール朝の時代アクバル王が9人の側近に作らせた料理が「ナプラタン コルマ」だと言われている。たくさんの野菜と、カルダモンの香り漂う濃厚なカシューナッツのソースの宮廷料理の1つ。 → 3.「ダル マッカニー」は、黒豆を弱火で約9時間コトコト煮込む、「辛抱が必要」な料理。ブーケガルニ、トマト、クリームとバターを加えて味付けをし、深い味わいのクリーミーなカレーに仕上げてある。 → 4.「パラック パニール」は、肥沃な土地に恵まれた小麦や野菜、乳製品の生産地として名高いプンジャブ地方の代表的な料理で、新鮮なほうれん草とインドのカッテージチーズ(パニール)を、玉葱とにんにくでじっくり煮込んだシンプルな料理。 → 5.「チャナ マサラ」は、ムガール朝の時代から続く伝統料理。スパイスをふんだんに使ってよく煮込んだひよこ豆は、ほっくりと仕上がり、高級な味わいがする。インドでは、オニオンスライスを添えてバドーラと呼ばれる揚げパンと共に食べるのが一般的。
これら5種は、いずれも鶏肉、豚肉、牛肉、えび、魚などを一切使っていない野菜カレーである。脂分としても、バター、生クリーム、パーム油程度で、ベジタリアンの人たちに最適なカレーにもなっている。たんぱく質は、豆やチーズが入っていて満足感は十分あり、お昼に丁度よいぐらいである。動物性の脂が殆ど使われていないので、暖めなくても、レトルトパックからスプーンですくい上げて食べることもできる。つまり保存食としても最適である。もちろん、これらの野菜カレーに飽きたら、独自に鶏肉、豚肉、牛肉、えび、魚を加工して上に載せるとか、いくらでも美味しく戴く方法はあると思われるかもしれないが、何回食べてもその必要はなさそうである。
ありがちな、重たい脂で内臓が痛めつけられることは全く無い。消化が早く健康的であることで、年配の人たちにも好感がもたれる筈である。そんな、体に優しいレトルトカレーであるが、驚くほど多彩なスパイスが入っているので、口腔内から鮮烈な薫りが鼻を通り抜ける。あまりにも手軽で、それでいて美味しいので、信じられないかもしれないが、全く「東京にある高級インド料理店で戴くカレー」と遜色は無い。食べた後には、何処からとも無く使われていたスパイスの一部が漂い、美味しかった記憶を再び好印象として残している。個人的な話になるが、鶏肉が嫌いな私にとって、海老カレーしか食べれないため、最近はめっきりアジャンタ等へも顔を出さなくなったが、このレトルトカレーがあると、益々インドカレー専門店へは足が向かなくなるに違いない。また、最近東京近郊に増えつつあるインド料理店とは競合になるかもしれない。
それぞれの原材料、エネルギー成分など詳細はこちら
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補足:品質保証として、このインドカレー専門製造メーカーは、ISO-9001、ISO-22000を取得しているとカタログに明記してある。