2014/01/07

焙煎で胡麻油の色が変わる

  そこに含まれる成分とか、その効能などを把握することも無く、何が何でも「元気になればよい」と「盲目的にテレビのCMや人の話を信じてしまう」こと、そんなことが加齢に伴って増えてくるのかもしれない。心の底で、信じて鵜呑みにすることの代償として、現状から救われることを望んでいるようだ。それほど、人によって老化は辛いことなのか、しかし、その辛さを受け入れてこそ「陰徳を積む」ことであり、魂の成長なのである。だから、やはり焦らず、冷静に自分を納得させる内容に整理しておく必要がある。また、食べ物で補えるならば、出来るだけ自然な形で口にすべきで、それが純粋であればあるほど「効果も顕になる」と思えるのである。

  老化は体の酸化であるとされ、その酸化を防ぐのに、胡麻に含まれるセサミンが良いと言われてきた。一体それは何なのか、何処にどのくらい存在しているのか知りたい。そこで、胡麻の成分を調べてみた。胡麻の種類によっても多少異なるかもしれないが、51%が脂質、19%がたんぱく質、18%が炭水化物、食物繊維10%、残りの数%が、ビタミン、ミネラル、機能性成分とされている。脂質は不飽和脂肪酸のオレイン酸とリノール酸がバランスよく含まれて、それはオメガ9とオメガ6に属し、日常的に食品から摂取されているものと同じだ。たんぱく質、炭水化物も良質で、糖質も含み、極めて栄養価の高い食材の1つとされる。では、あの「体に特別効くとされるセサミン成分」は、一体何処にあるのだろうか。
  
  残された、おおよそ1%には「ゴマリグナンという特有の機能性成分」が存在するそうだ。機能性成分とは=必ずしも体に必須だとは言えないが、摂取することで健康増進に良い結果を発揮すると説明されている。これが、胡麻のパワーといわれる由縁のようだ。さらに掘り下げると、ゴマリグナンには、セサミン0.5%、セサモリン0.3%、その他セサミノール、セサモール等が微量が含まれているそうだ。やっと、ここでセサミンが登場する。専門筋の記述によると、それは、体の中に入ると肝臓で代謝されて高酸化作用を持ち、老化防止等に有効とされる。また、運動機能の改善も顕著で、微量でも大きな有効性を発揮するとされている。なるほど、この「運動機能の改善が老化で最も渇望されている魅力」といえるかもしれない。そのような、胡麻による効果を実感するには、1日1000粒程度摂取するのが目安のようだ。

  よーしと思っても、毎日1000粒の胡麻をすり鉢で磨り潰して食べるのも面倒である。それなら、胡麻油をそのまま使った方が手軽で応用が広がる。しかも、多くの人が口にしてきた歴史がある製法で作られた胡麻油なら安心である。そこで、老舗の胡麻油会社には何か情報があるに違いないと思えたのである。そこで、胡麻油にも、透明で薫りの殆ど無いものがある事を知った。胡麻は焙煎せずに生のまま圧搾製法で搾ると、透明の液体で薫りの無い胡麻油になる。一方、低温で焙煎することで、搾った油の色が琥珀色に変わり、香ばしい薫りを放つ液体になるようだ。実際の製品でも、その透明の胡麻油の方は何も香らないが、琥珀色の方はとても香ばしく薫る。これなら、日常的に上手に使い分けが可能だと考えられる。炒め物でも食材別に2種類の胡麻油の使え分けが出来そうだ。おまけに、この中にもセサミンが存在しているなら、それはそれで納得である。
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