どんなことでも、少しずつ積み重ねていくことで、目標とした姿や形へ知らず知らずのうちに近づく。「継続は力なり」ともいわれるが、そんな大袈裟な話でもなく、何も考えずぼちぼちやるだけでも、いずれその成果に酔いしれる時がくるようだ。そんな、自己満足もしばらくすると充実感を伴った「とてつもない行動力」を引き起こし、益々色々な事を試してみたくなる筈である。そこで、どうせ良い結果になるなら、毎日食べる食事の一部に、「体によいとされる物」を加えることで、先行き、どのように体が変化するのか、試してみたい気持ちになる。取り立てて、10歳も20歳も若返る訳でもなく、かといってCMのように空が飛べるようになる訳でもないが、結局、そんな「つまらんこと」まで本気で考えるようになるのである。
どこか「年寄り染みた視点」のように思えるが、そういうものを早くから評価しておくことで、自分に合う食材なのか、それとも適さないのか、あらかじめ判断できる優位性は無視できない。そこで、目を付けたのはお米である。最近どのお宅でも、お米の消費量は大きく減っているといわれるが、それでも、私は最低1日1回は口にするので、ここに手をつけることは、継続する意味というか、僅かでも低GI化に貢献できる価値もあると考えられる。古くは、ダイエットが目的で、玄米を戴くことに興味を持ったことはあったが、最近は、「侘び寂の食事」に目覚めているせいか、発芽米という1つも2つも癖のありそうな「お米」に気持ちが惹きつけられたのである。
発芽米とは、玄米を少しだけ発芽させることによって栄養価を高めたお米のことで、その高めた栄養価とは、GAVA、食物繊維、ビタミンB1、マグネシウム、PSG などというもの。そこに、見慣れない言葉が2つもあり困惑してしまうが、調べて要約すると、GAVA(ギャバ=γ-アミノ酪酸)は、ストレスや血圧調整によい成分として注目されている。GABAは、白米の10倍、玄米の4倍レベルまでに達するという。ストレスでイライラしやすい人や、緊張が続く仕事をされる方に効果があるとされる。また、PSG(=㈱ファンケルの登録商標)とは、発芽米から発見されたとされる健康推進成分で、発芽米の「ステロール配糖体」という。中性脂肪や基礎代謝にかかわり、体脂肪のつきにくい体づくりに貢献し、血管の老化を予防。さらに、LDLコレステロールを低減するという優れもの。この「ステロール配糖体」は、白米に比べて7.5倍、玄米に対しても約2倍含まれている。「うーむ、どちらも、よくわからない」が何か良さそうな気分になってくるから不思議だ。これが健康志向の本質かもしれない。ま、騙されたと思って続けてみることにしたい。
炊き方は、発芽米を白米と2:1で混合する。発芽米は無洗なので、白米も無洗で使えるものが便利である。炊飯前30分以上水に付け置きし(1時間ぐらいが望ましい)、炊き上がっても、蒸らし置き15分以上など、きっちり管理して炊き込む感じだが、食感としては、プチプチした感じに加えて、もちもちとした食感があり、意外に食感も良い。たかが一膳、されど白米より噛み応えがある分、食べた実感は十分に残る。ご飯は野菜だとする考えもあるが、それとなく分かる感じがして、何か固めの野菜とご飯を一緒に食べている印象もある。とにかく、美味しいとか、美味しくないとかよりも体が受け付けられるのかどうか、とりあえず続けてみないと何とも言えない。
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