2014/11/25

お米を食べ比べるセット

 おおよそメーカーと言うのは、専門分野というのがある。家庭で使う電気製品を専門にして製造する会社を、一般的に「家電メーカー」と呼ぶ。一方でメーカーと言うのは、別に○○マーケティング㈱と言う自社製品の「卸の会社」も持っている。昔流に言えば、○○販売株式会社と言った感じだ。作る立場と売る立場を別にすることで、より責任の明確化を図り、市場に対して優位性の高い製品を供給しようとするもの。その優位性とは、殆どが他社競合に向けられており、それぞれの製品が競争に勝てば、売り上げと利益が製品ごと確保できると言う概念になる。そのお陰もあって、国内市場では今まで世界最高水準の家電品が供給されてきた。

 でも、そういう風潮は我々顧客にとって、本当の幸せに繋がってきたのだろうか?と素直な気持ちに立ち返る人が増えている。できれば無駄な競争を回避し、人生が豊かになるための商品づくりや、もっと生活の快適性を追及するとか、生活全体で質の向上に寄与する商品とかを願う気持だ。電気釜だけではなく、美味しいお米も一緒に販売して欲しい、そんな感じである。そういう潜在的な不満を解消する「業態メーカー」というのがある。それが今日紹介したいアイリスオーヤマ㈱である。業態とは、営業形態から分類した区分で、いわゆる従来型メーカーが「専業の縦事業」と考えると、マーケットに対して「横軸に消費者の要求に適した営業」を行う形態のことだ。

 したがって、顧客の意見が直接自社製品に反映する。「ニーズがあるなら作る、さらに、生活用品として足りなければ用意する」という会社運営になる。つまり、LED照明を作っていながらペット用品もある、さらにヘルスケアもあるといった、あらゆる「人々が生活に必要な商品をくまなく用意して提供する」という会社である。それが、家電製品では既に有名な会社として、一目置かれているアイリスオーヤマである。大手家電メーカーをリストラされた人達を率先して雇用し、より磨き上げた商品作りに生かしてきた会社でもある。しかし、「業態メーカー」といっても、やはり従来のメーカー色の強い印象は払拭できない。それは、自社商品に対する拘りの源流が、社内の品質管理の考え方にあるからだ。これはとても良いことだ。

 今日は、同社が用意したお米を紹介したい。一等米100%という美味しさに拘り、産地種類別 「6品種」 のラインナップを用意している。そのために専門工場で低温保存、低温精米、低温包装に加えて子袋パックによる鮮度を保ち、安心を保証する。そして、放射線量、残留農薬、カドミウム含有など安全にかかわる検査、DNAによる品種判定、そして、美味しさに関わる検査等、隅々までに拘りを貫く、かつてない厳しい水準の社内規定に適合した商品群になっている。さらに、その6種類の中から人気の銘柄の「食べ比べセット」も4種類用意されている。もちろん、土鍋のような美味しさを追求した、同社のIH旨味炊飯鍋も魅力に映る。これらが業態メーカーならではの強みと言える。
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