口にしてみると、確かに、最初は今まで通り「ほっこりとした小麦粉を焼いた時の香りが」口の中に広がる。まるで、口の中の水分をすべて取られてしまいそうだ。好き嫌いは別として、・・・ といっても、私は、昔からこの香りで「咽が詰まりそうな印象を持つ」ので好きではない。チーズ味は、さらにその印象が強調されてしまう。しかし、その香りの難関部分さえ通り抜ければ、フルーツ味、チョコレート味、メープル味、ポテト味は、たいへん好感のもてる風味だったと思う。
プレーンという新製品にどのようなコンセプトを持ちこむか、難しい課題だったと思われる。若者にとっては「粒々を砕く美味しさ」があり、咽が詰まりそうな年配者には「粒々を溶かす美味しさ」が感じられる筈だ。正直申し上げて、チョコレートやメープルなどの風味の違いよりも、食感の違いが分かりやすく、明らかにインパクトがある。今までよりもストレートに美味しく思えるし、トータルで少し甘さが増して咽を通過しやすくなった。商品の進化の仕方として素晴らしく気持ちよく、誰でも受け入れ易い商品がラインナップに加わったと思える。