2014/11/14

カロリーメイトブロック プレーン

   あえて色付けをしない、ストレートに本来の素材を活かす、あるいは、あえて無味無臭にする、そういった意味合いが込められた「カロリーメイト プレーン」。シンプルでありながら、「アクセントのある歯ざわり」を実現していると宣伝されている。パッケージの表側は、相変わらず小さな横文字が並んでいて舶来品を連想させる。そこの文字列を追いかけた訳ではないが、一体何が書かれているのか、こういったところが古くから神秘的な印象を持ち、アポロ計画時代のNASA御用達をイメージしたままなのだろうか。

  口にしてみると、確かに、最初は今まで通り「ほっこりとした小麦粉を焼いた時の香りが」口の中に広がる。まるで、口の中の水分をすべて取られてしまいそうだ。好き嫌いは別として、・・・ といっても、私は、昔からこの香りで「咽が詰まりそうな印象を持つ」ので好きではない。チーズ味は、さらにその印象が強調されてしまう。しかし、その香りの難関部分さえ通り抜ければ、フルーツ味、チョコレート味、メープル味、ポテト味は、たいへん好感のもてる風味だったと思う。


    プレーンという表現は、「風味」ではないので、表記末に「味」は付かないが、僅かにリンゴの香りが漂い、その果肉を「乾燥して固めた粒」らしき物が混合されている。この手の粒は、従来も混合されていたが、これほど歯ごたえのある粉砕感ではなかった。リンゴ味以外は判別がつかないが、他の風味の固い粒々も混入しており、それらを砕くと甘さも広がる。これらの粒によって、今までにない食感を実現しており、確かに「美味しい」という印象が残る。

  プレーンという新製品にどのようなコンセプトを持ちこむか、難しい課題だったと思われる。若者にとっては「粒々を砕く美味しさ」があり、咽が詰まりそうな年配者には「粒々を溶かす美味しさ」が感じられる筈だ。正直申し上げて、チョコレートやメープルなどの風味の違いよりも、食感の違いが分かりやすく、明らかにインパクトがある。今までよりもストレートに美味しく思えるし、トータルで少し甘さが増して咽を通過しやすくなった。商品の進化の仕方として素晴らしく気持ちよく、誰でも受け入れ易い商品がラインナップに加わったと思える。