つい先日、勇気を持って「頂」の「とんこつ味」を戴いたばかりだと言うのに、すぐに新製品が登場していた。それが、とろみ中華シリーズの「広東風醤油拉麺」と「四川風酸辣湯麺」である。どちらも、日本式ラーメンではなく、中華専門店で出される汁そばの種類になる。いずれも、上に乗せる具が大変凝っていて、それがそこそこ出来が悪いと麺とスープが台無しになるし、かといって、忠実に再現しようと思うと、具材を幅広く集める必要がある為、手軽に取り組むことは出来ない。これは消費者の偽らざる気持ちと言える。
しかし、サンヨー食品としては、明星食品の中華三昧に対抗すべく、新境地を切り開く必要があったようだ。そこは難しい領域で、他社は少々怖くて手が出せなかった。特に、あの人気の高い「担々麺」ですら難しい結果になった経緯があるからで、当時、誰でも肉味噌はどうするんだと迷ったに違いない。後に別パックで乾燥肉味噌品を提供しているが、その価格も100円とは、やや中途半端だった。できれば、400~500円でもよいのでタルタルソース風のチューブで肉味噌を提供してほしかった。しかし、そういう大きく価格の制限を受ける市場状況を考えると、結局、冷凍食品で対応した方が無難である。
話を戻すと、優れた麺の製造技術を確立したところが、製品の種類を広げるきっかけになっていることは間違いない。そこに、明星の中華三昧との大きな違いが見えてくる。中華三昧のスープは優れているが、今となっては、麺の太さやコシの固さは、サンヨー食品の頂シリーズがはるかに優れている。もちろん、スープだって負けてない。基本に忠実で、日本人好みの上品さが漂い、深みのある優しい味で手抜きなしの仕上げである。これで、上に乗せる具が、パッケージの写真の様な姿になれば、かなり本格的な「広東風醤油拉麺」になりそうだ。
家族構成を5人と考えて、日曜日のお昼に、今日は「広東風醤油拉麺」よ~!とか言いながら、お母さんは、筍、豚肉、人参、木耳、海老、いか、青梗菜、椎茸、もやし等を用意する。5人分ぐらいまとめて作らないと、これらの具材は準備に無駄が出過ぎるし、また、全ての種類の具材を用意することは出来ないかもしれない。そこで、どこまで妥協できるか、あるいは、材料の転用なども考え合わせると、私の場合は写真のような形になった。材料は、椎茸、もやし、きゃべつ、冷凍むき海老、ベーコン、メンマ、ねぎ、玉子である。これらをスープに絡めて麺の上に乗せる。その分スープ成分は少なくなってしまったが、それでもかなり美味しい。一方の「四川風酸辣湯麺」は、椎茸、もやし、卵、豚肉等があればOKで、「広東風醤油拉麺」との違いは卵だけでもよいようだ。いずれも具材と合わせるとスープが美味しい。
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