2014/11/21

チリペッパー味とアップルパイ味

 我々消費者はいつも新製品に敏感だ。「どれどれ、なになに」と興味を持って受け入れる姿勢は昔から変わらない。テレビのCMで刺激を受けて、デパート等での試食で評価を下す流れは自然と言える。中でも、大塚グループの商品は、年齢に関係なく、お孫さんから年配の方々まで幅広く、しかも、美味しいとか、美味しくないとかあまり文句を言われる事もない。そんなことより、むしろ「体にどのくらい良いのか」が興味の中心になっている。それは、病気で入院した時に「点滴が不味いから外してくれ」と言う患者がいないのと似ている。

 それは、原材料から徹底した基礎研究がなされ、商品化にもたっぷりとした時間、物、お金を掛けているからである。しかも、信頼される商品作りのために、新規の設備投資等による品質管理も徹底したものがある。そういう価値観の1つ1つに顧客の理解が進み、少々お高いけれども選ぶなら、とびきりの品質の「大塚」という流れが今加速している。最近は、食の安心安全とか厳しく言われるようになり、それまで培った同社の拘りが益々評価されるようになっている。その裏付けとして大塚の商品とよく比較され、逆に顧客から安い理由を聞かれたりするメーカーも多いようだ。

 今日の商品は、ソイカラの「チリペッパー味」とミルクのようなやさしいダイズは「アップルパイ味」で、いずれも本当に大豆商品か?と疑いたくなるほど奇抜なアイデアの商品だ。そのくらい、いずれもダイズを意識することが少なくなってきた。ソイカラは、以前、「のり納豆味」を発売して、評判はすこぶる良好だったようだ。「チリペッパー味」は、それに続く独自性が感じられる。これだけ辛味が活かされると、繋ぎに少し辛味をやわらげてくれる飲み物もあった方が良い。だから、ミルクのようなやさしいダイズの「アップルパイ味」という組み合わせになるわけで、辛味と甘味の対極の美味しさを実感できる。

 大塚グループが、これらのアイデアを商品化するとは、全く想定していなかったが、明らかに若い人の趣向が企画力に反映して、製薬会社としての裏打ちされた技術と、市場ニーズをうまく融合させた商品に仕上がったと思われる。辛味は旨みの1つとも言われ、誰にでも親しまれる歴史的背景を引きづっているが、中でもチリペッパーというのは、ずば抜けて馴染みやすい辛さで、大変美味しく作られている。特に、これから寒くなってくることから、生姜ブームに飽きたら、次にチリペッパー味も加えて体を温めたい。辛い物はお腹が一杯でも、次々と手が伸びる。口元が辛くなりすぎたら、ミルクのようなやさしいダイズの「アップルパイ味」がある。
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