どのような糖分でも即座に分解してエネルギーに変換出来る人は幸せだ。「午後の紅茶を飲みながらポッキーを口にする」というだけで、いかにも甘そうな話だが、反応は人それぞれのようだ。平素、甘いものを口にしない硬派な人にとっては、甘いカスタードと甘いアップルティーを組み合わせたら、「何がなんだか分からないくらい甘く、行過ぎだよ」という話になるだろう。また、割と甘いものは好きだけど、どうかしら・・・と言う人は、「これは結構いけますわ、まるでアップルパイのようよ」と言う人もいるらしい。常日頃、甘いものをよく口にする若者にとっては、「さっぱりした甘さが結構いい感じ」と言うに違いない。
アーモンドチョコのようなROYCEとの共同開発ではないが、最近のグリコの商品には、他社との協業で成功させる運気が備わっているようだ。今回は、「KIRINの午後の紅茶」とのコラボを試みている。同社の商品では聞いたことは無いが、惣菜とか調味液など他社との連携で売り上げに貢献するケースは、昔からよくあったそうだ。それらは、あくまで背後で仕掛けることはあっても、あまり表立った大げさな宣伝やPRは行われず、美味しいという情報を口コミと称して広げられてきた。もちろん、そのような情報操作は、裏側で大量の商品サンプルの提供とか、謝礼程度のお金も使われてきた。売り上げ拡大には、あの手この手が使われてきたのである。
我々消費者は、このような組み合わせを見て、「上手いこと考えた」ぐらいにしか思っていない。しかし、最初から企画を練って、パッケージデザインまで揃え、正々堂々と協業を表に出して宣伝をするには、この商品同士の組み合わせコンセプトに、自信を持っている証拠で、その裏付けとして、互いの商品にミートしたテイスティングを微妙に調整してある。また、それらは多くの人たちの評価を得ながら、完璧とまでいえる領域まで商品を詰めてある筈だ。その、ポイントは、アップルティーにシナモンが少し香るところであったり、ポッキーのカスタードにバター風味が加わっているところだ。これらが互いを引き寄せる「癖になる要素」なのである。
このパッケージデザインを見ると、「午後の紅茶とポッキー」を一緒に戴くと互いに不足している何かを埋め合わせるような印象を受けるが、実際、何度かそれを楽しむと、やはり、仕掛けられた壷に閉じ込められてしまうような感触を実感する。ただ、その時は、カスタード味のポッキーが好きだとか、アップル味の紅茶が好きだとか、どちらかが少しだけ多めに好きである必要があると思われる。それにしても、これからは、日本茶を合わせてカスタードの甘さを楽しむとか、ジャバティーとポッキーを楽しむとか、そんな古い人間にありがちな乏しい味覚を捨てる必要があるかもしれない。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212233&app=WordPdf
2015/02/27
2015/02/24
ブルーレイ / DVDプレーヤ
最近、映画のブルーレイ・ディスクを買い求めてしまった。つい大昔、パイオニアのレーザーディスクや日本ビクターのVHDを揃えた事も思い出して、もう、買うのは、やめろ、やめた方がよいなどと心で誓っていても、既に何枚かDVDディスクもあったりして、先行きそれを観ないわけにもいかないし、かといって、今すぐブルーレイ・ディスクを観たいわけでもない。結局、最後まで観なくても、ディスクを所有している安心感というのは、心に満足を残してくれるのかもしれない。
一方、テレビ映像をディスクに残しておきたいと思うことは、まったく無くなった。それだけ内容が軽薄で面白くないのかもしれないが、それによって、再生して見る時間的余裕とか、2度も観たいという気力は失われている。画面が大きくなった分、余計に内容が薄まっているのが今の放送業界の課題といえる。今年は、お正月からどのチャネルもテレビ東京のパクリのような、「路線バスの旅」を見せられるのには驚いた。
結局、ブルーレイやDVDディスクは、やはり再生専用としてのニーズの方が高く、据え置きの録画再生専用モデルよりも、液晶パネルが装着されているテレビが映る方が、はるかに普遍的欲求を満足させる。結局、その組み合わせに存在価値がありそうで、さらに、どのようなおまけをつけるか、あるいは、何処まで最新の規格を取り込むかに尽きる(アップデートにて対応も可)。そんなことを漠然と考えていたが、お店に出向くと、やはり、そのタイプの製品が案外売れていることがわかった。もちろん、持ち運びや移動が自由な充電式電池内臓のタイプが人気のようだ。そこで手ごろな価格で手にできたのが、ソニーのBDP-Z1である。
本機は、視聴するBD-ROMやDVDビデオに字幕が複数の言語で記録されている場合、言語選択が可能、また字幕表示OFFも可、専用のリモコンが付属、音楽CDの再生可(ヘッドホン端子アリ)、USB端子への接続(映像、音楽、写真再生可=ファイルの種類は確認のこと)、HDMI出力による大型テレビやBlu-ray 3Dテレビへの再生可、液晶画面:1366x768 10.1インチ画面、ホイップアンテナ搭載/外部アンテナ端子(プラグ整合器 別売り)アリ、電波状況によるワンセグ→フルセグ(優先)の自動切換え、LAN端子によるBD-LIVE、本機アップデート可、バッテリー駆動(充電、ディスク再生時間→5時間)、カーアダプター12V接続可、付属ACアダプター100V-240V。
さて、良いこと尽くめのような本機だが、このような機材の購入前には、必ず確認しておきたいことがある。BD-ROM、BD-R、BD-REなど、ディスクの種類や、書き込み時のバージョンによっては、再生できない場合があるからだ。どうしても再生しなければならないディスクがある場合は、Q&Aホームページ、あるいはサポートホームページ、などを参照するか取扱説明書ぐらい目を通しておく必要がある。また、実物を店頭で再生してもらうのも手だ。
サポートホームページ http://www.sony.jp/support/portable-player
BDP-Z1の取扱説明書はこちら
http://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/manual/44720020BDP-Z1.html
それでも不明なことは、使い方相談窓口0120-333-020に問い合わせをしてみたい。
手にした感想としては、目立たないデザインで、大げさな感じがなく「昔のソニーを髣髴とさせる控え目な印象」に好感し、結果として満足できる。ディスク再生・電波受信の画像は、誰でも最初に確認する。ただ、店頭では正確な状態がわからないので、購入してからの評価になる。さすがに画像の切れは、申し分なくエッジが鋭く切れ込んでいる。色バランスは、ややピンク系に寄っているような気がして、肌色の再現は悪くないが、色合いを緑側に少し調整したくなる。オプションボタンを押すと画面モードになるので、バックライト、コントラスト、色合い、色の濃さが調整できる。また初期値は、すぐに工場出荷時に戻せる。音声も同様に、小さなスピーカだが、スタンダード、ダイナミック、ダイナミックサラウンド、クリアボイスを切り替えることができる。なかなか凝った商品といえる。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212212&app=WordPdf
一方、テレビ映像をディスクに残しておきたいと思うことは、まったく無くなった。それだけ内容が軽薄で面白くないのかもしれないが、それによって、再生して見る時間的余裕とか、2度も観たいという気力は失われている。画面が大きくなった分、余計に内容が薄まっているのが今の放送業界の課題といえる。今年は、お正月からどのチャネルもテレビ東京のパクリのような、「路線バスの旅」を見せられるのには驚いた。
結局、ブルーレイやDVDディスクは、やはり再生専用としてのニーズの方が高く、据え置きの録画再生専用モデルよりも、液晶パネルが装着されているテレビが映る方が、はるかに普遍的欲求を満足させる。結局、その組み合わせに存在価値がありそうで、さらに、どのようなおまけをつけるか、あるいは、何処まで最新の規格を取り込むかに尽きる(アップデートにて対応も可)。そんなことを漠然と考えていたが、お店に出向くと、やはり、そのタイプの製品が案外売れていることがわかった。もちろん、持ち運びや移動が自由な充電式電池内臓のタイプが人気のようだ。そこで手ごろな価格で手にできたのが、ソニーのBDP-Z1である。
本機は、視聴するBD-ROMやDVDビデオに字幕が複数の言語で記録されている場合、言語選択が可能、また字幕表示OFFも可、専用のリモコンが付属、音楽CDの再生可(ヘッドホン端子アリ)、USB端子への接続(映像、音楽、写真再生可=ファイルの種類は確認のこと)、HDMI出力による大型テレビやBlu-ray 3Dテレビへの再生可、液晶画面:1366x768 10.1インチ画面、ホイップアンテナ搭載/外部アンテナ端子(プラグ整合器 別売り)アリ、電波状況によるワンセグ→フルセグ(優先)の自動切換え、LAN端子によるBD-LIVE、本機アップデート可、バッテリー駆動(充電、ディスク再生時間→5時間)、カーアダプター12V接続可、付属ACアダプター100V-240V。
さて、良いこと尽くめのような本機だが、このような機材の購入前には、必ず確認しておきたいことがある。BD-ROM、BD-R、BD-REなど、ディスクの種類や、書き込み時のバージョンによっては、再生できない場合があるからだ。どうしても再生しなければならないディスクがある場合は、Q&Aホームページ、あるいはサポートホームページ、などを参照するか取扱説明書ぐらい目を通しておく必要がある。また、実物を店頭で再生してもらうのも手だ。
サポートホームページ http://www.sony.jp/support/portable-player
BDP-Z1の取扱説明書はこちら
http://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/manual/44720020BDP-Z1.html
それでも不明なことは、使い方相談窓口0120-333-020に問い合わせをしてみたい。
手にした感想としては、目立たないデザインで、大げさな感じがなく「昔のソニーを髣髴とさせる控え目な印象」に好感し、結果として満足できる。ディスク再生・電波受信の画像は、誰でも最初に確認する。ただ、店頭では正確な状態がわからないので、購入してからの評価になる。さすがに画像の切れは、申し分なくエッジが鋭く切れ込んでいる。色バランスは、ややピンク系に寄っているような気がして、肌色の再現は悪くないが、色合いを緑側に少し調整したくなる。オプションボタンを押すと画面モードになるので、バックライト、コントラスト、色合い、色の濃さが調整できる。また初期値は、すぐに工場出荷時に戻せる。音声も同様に、小さなスピーカだが、スタンダード、ダイナミック、ダイナミックサラウンド、クリアボイスを切り替えることができる。なかなか凝った商品といえる。
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2015/02/20
浅草今半の切り落とし肉
どのような高級なお肉でも、すべてを綺麗にスライス肉として販売することは出来ない。よく、精肉店のガラス越しにそう考えることがある。お肉になってしまえば、黒毛なのか白毛?なのか検証のしようもないので、ここでは国産和牛の美味しいお肉と言う前提で話をしたい。牛さんの体の中から肉として採れる場所を「部位」といい、部位には名前がついていて、サーロイン、ヒレ、ロース、モモ、すね、などで、それに適した加工方法も提示されている。
その特定の部位(=サーロイン、ヒレ、ロース)などで、肉の厚さや大きさを均一にカットしたものを「スライス肉」と言う。それらを厚く切れば「ステーキ」用、薄く切れば「しゃぶしゃぶ」に使われる。逆にステーキやしゃぶしゃぶに適した部位と言う概念もある。また、特定の部位でも、厚みが一定なのに「大きさの不揃いなカット」を「切り落とし」と言う。切り落としは、スライスよりはるかに安価に求められるが、大きさが不揃いなので、お肉が主役の料理には少々不向きだが、実質的な美味しさを求めるには最適といえる。
さらに、特定の部位に限らず、厚みや大きさも不揃いでカットされたものを「小間切れ」と言う。幾つかの部位が混合され、大きさも不揃いなので、牛肉の端材と考えられる。端材なので安価だし、最も効率のよい使い方は、ミンチにして他の食材と混合使用することだ。家庭では、牛肉炊き込みご飯、ハンバーグ、メンチカツ、キーマカレーなど、あらゆる料理のベースとして使われ、美味しいおかずに変貌する。勿論、小間切れと言えども、お肉の良し悪しは十分把握できる。だから、国産和牛しか扱わないお店で購入したい。
店舗を構え、牛めし、すき焼き、しゃぶしゃぶを取り扱う、「優れたお肉の特定の部位しか扱わない老舗のお店」では、どうしても「切り落とし」が大量に出る。それは余り物だが大変美味しいし、そのまますき焼きとして、あるいは、玉葱やパン粉を加えてハンバーグに加工しても最高である。そこが、お肉こだわり派の人々の狙い目になっている。昔からお勧めしているお肉だが、「浅草今半の精肉店」で、今日は、1枚づつシートに包まった高級なお肉ではなく、量り売りの「切り落としのお肉」である。いつもは牛肉弁当しか買わないという人は、精肉店の場所が分かりにくいかもしれないが、必ず近くにあるので、一度覗いてみるとよい。そこでは、年配のご婦人がハンバーグ用や、生産地の掲示を観ながら「切り落とし」を大目に購入されている。確かにお肉の賢い買い方だと思われる。
補足: 浅草今半の店頭では「切り落とし」しか用意されていない。
その特定の部位(=サーロイン、ヒレ、ロース)などで、肉の厚さや大きさを均一にカットしたものを「スライス肉」と言う。それらを厚く切れば「ステーキ」用、薄く切れば「しゃぶしゃぶ」に使われる。逆にステーキやしゃぶしゃぶに適した部位と言う概念もある。また、特定の部位でも、厚みが一定なのに「大きさの不揃いなカット」を「切り落とし」と言う。切り落としは、スライスよりはるかに安価に求められるが、大きさが不揃いなので、お肉が主役の料理には少々不向きだが、実質的な美味しさを求めるには最適といえる。
さらに、特定の部位に限らず、厚みや大きさも不揃いでカットされたものを「小間切れ」と言う。幾つかの部位が混合され、大きさも不揃いなので、牛肉の端材と考えられる。端材なので安価だし、最も効率のよい使い方は、ミンチにして他の食材と混合使用することだ。家庭では、牛肉炊き込みご飯、ハンバーグ、メンチカツ、キーマカレーなど、あらゆる料理のベースとして使われ、美味しいおかずに変貌する。勿論、小間切れと言えども、お肉の良し悪しは十分把握できる。だから、国産和牛しか扱わないお店で購入したい。
店舗を構え、牛めし、すき焼き、しゃぶしゃぶを取り扱う、「優れたお肉の特定の部位しか扱わない老舗のお店」では、どうしても「切り落とし」が大量に出る。それは余り物だが大変美味しいし、そのまますき焼きとして、あるいは、玉葱やパン粉を加えてハンバーグに加工しても最高である。そこが、お肉こだわり派の人々の狙い目になっている。昔からお勧めしているお肉だが、「浅草今半の精肉店」で、今日は、1枚づつシートに包まった高級なお肉ではなく、量り売りの「切り落としのお肉」である。いつもは牛肉弁当しか買わないという人は、精肉店の場所が分かりにくいかもしれないが、必ず近くにあるので、一度覗いてみるとよい。そこでは、年配のご婦人がハンバーグ用や、生産地の掲示を観ながら「切り落とし」を大目に購入されている。確かにお肉の賢い買い方だと思われる。
補足: 浅草今半の店頭では「切り落とし」しか用意されていない。
2015/02/17
吟十勝あんぱん
麻布十番モンタボーに「吟十勝あんぱん」というのがある。以前から、年に1度ぐらいだけれど、忘れたころに突如店頭に並ぶので買ってくる。美味しいので、次は、いつ店頭に置かれるのかと楽しみにしていたら、ある日、その「あんぱん」の下にこんなことが書かれていた。「初物の小豆は、毎年その年だけの特別な味わいを届けてくれ、その初物を楽しむ事を「あずきヌーボー2014」と命名しました」。ほー、パンの楽しみ方を提案してきたモンタボーが、期間限定の"和"の味わい品を用意したということか、おまけに、餡がなくなり次第に販売終了するという強気な期間限定商品とのこと、なるほどやはり一寸見逃せない「あんぱん」だったようだ。
これが、十九代も続いた由緒正しい老舗の一品なのである。「あんぱん」というより、餡子に皮をまとわりつけた形をしていて、普通のあんぱんとは別格の生まれの違いを感じさせ、いかにも大切に育てられた格好をしている。餡子は、北海道十勝産の小豆を使った贅沢感あふれ、小豆の持つ紫っぽい色合いまでもが表面に浮き上がり、アントシアニンたっぷりの素材感を顕わにしている。餡子には白ざらめが使われているようで、あくまで自然な風味を生かした甘さが際立ち、うーむ、いかにもこれが十九代目が解き放つ品位の高さなのだろう。素晴らしい甘さと風味のバランスを保っている。
これを、一般的な感想では「餡子が甘くないから好き、だから美味しい」とか、訳のわからない表現をする人もいるが、それはまったくもって「餡違い」で、世の中には、飛び切り甘くて口の中で溶けやすい餡子でも、パンの生地との相性によっては、喉越しの良さから美味しさを実感することもあり、そんな中年好みの「小安いあんぱん」も存在しているのである。さて、そんな独特の餡子の美味しさを味わうには、ここはやはり、自然な風味を生かし、甘さを引き出すために、コントラストを強調したい。ここでは、抹茶のエスプレッソを用意してみた。加えて、喉越しを改善するために、少しだけバターを加えるのが私は好きだ。もちろん、好き嫌いはあるにしても、独特の風味が浮かび上がり幅広い美味しさを実感できる。
使われている素材が純粋であることから、自分なりのアレンジでも素材の存在感を失うことはない。たとえば、餡子とバターの場合は、わずかに渾然一体となった独特の風味が、ちょっと洋風な味わいの幅の広さを感じたり、抹茶のエスプレッソによって、それが純粋な和風の饅頭などの風味にも感じたりと、品位の高い美味しさを味わうことが出来る。これらは、あくまでニュートラルな餡子の味付けを楽しむことにも繋がり、最後まで自分好みに拘り、飽きの来ない食べ方が楽しめるのである。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212225&app=WordPdf
これが、十九代も続いた由緒正しい老舗の一品なのである。「あんぱん」というより、餡子に皮をまとわりつけた形をしていて、普通のあんぱんとは別格の生まれの違いを感じさせ、いかにも大切に育てられた格好をしている。餡子は、北海道十勝産の小豆を使った贅沢感あふれ、小豆の持つ紫っぽい色合いまでもが表面に浮き上がり、アントシアニンたっぷりの素材感を顕わにしている。餡子には白ざらめが使われているようで、あくまで自然な風味を生かした甘さが際立ち、うーむ、いかにもこれが十九代目が解き放つ品位の高さなのだろう。素晴らしい甘さと風味のバランスを保っている。
これを、一般的な感想では「餡子が甘くないから好き、だから美味しい」とか、訳のわからない表現をする人もいるが、それはまったくもって「餡違い」で、世の中には、飛び切り甘くて口の中で溶けやすい餡子でも、パンの生地との相性によっては、喉越しの良さから美味しさを実感することもあり、そんな中年好みの「小安いあんぱん」も存在しているのである。さて、そんな独特の餡子の美味しさを味わうには、ここはやはり、自然な風味を生かし、甘さを引き出すために、コントラストを強調したい。ここでは、抹茶のエスプレッソを用意してみた。加えて、喉越しを改善するために、少しだけバターを加えるのが私は好きだ。もちろん、好き嫌いはあるにしても、独特の風味が浮かび上がり幅広い美味しさを実感できる。
使われている素材が純粋であることから、自分なりのアレンジでも素材の存在感を失うことはない。たとえば、餡子とバターの場合は、わずかに渾然一体となった独特の風味が、ちょっと洋風な味わいの幅の広さを感じたり、抹茶のエスプレッソによって、それが純粋な和風の饅頭などの風味にも感じたりと、品位の高い美味しさを味わうことが出来る。これらは、あくまでニュートラルな餡子の味付けを楽しむことにも繋がり、最後まで自分好みに拘り、飽きの来ない食べ方が楽しめるのである。
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2015/02/13
ステラおばさんのクッキー
子供のころ美味しいと思ったお菓子は、幾つになってもその印象が残って懐かしい。だから、一寸だけでも口にしてみたいと思うことがある。しかし、逆の印象のあるお菓子は、大人になってからも、また、歳を重ねれば重ねるほど拒否してしまう確率は高い。少々大袈裟な話になるかもしれないが、今まで人生の中でクッキーを特別美味しいと思うことはなかった。もちろん嫌いとまでは言えないが、今、お皿の上に並べてあったとしても、紅茶の方は素直に戴くが、クッキーには手が出ないと思うのである。
そのくらい、幼いときの印象は強く残る。昔の話に戻すと、帆船の舵のマークの入ったクッキーを、よくお土産げに戴くことがあったが、何度口にしても、どれを口にしても、少々脂っぽく感じて、美味しいという印象は残らなかった。それが以来55年以上続いているのである。大脳皮質に深く刻まれてしまった「見た目よりも美味しくないから気をつけろ」という暗示は、それに近い食感のビスケットや焼き菓子に至るまで、全てを同列に扱うようになった。本来の流れなら、まじめに作った昔の方が美味しかったが、最近は美味しくなくなった。という愚痴は案外に多いと思うのだが。
ところが、若い人たちには、それほど「そういう印象」は存在しなかったようで、年代ごと「美味しいクッキーは沢山あるよ」という表現に変わってきた。確かに「高級で格調もあり、高価なもの」なら沢山存在することは知っているが、小安く、手軽で、バリバリという庶民的なレベルでは、賞味期限だとか小売価格とか、クッキーの種類とか、それら幾つかの要素で、いま1つニーズに広がりがないと思ってきたが、徐々に、原材料の薄力粉、バター、ショートニング、フレーバー、さらに混ぜ合わせる素材の美味しさなど、全体の品質が高まったようで、最近は特に静かなブームが起こるぐらい美味しくなっているらしい。
「ステラおばさんのクッキー」という商品もその1つで、ステラおばさんは100種類のレシピの中から季節に合わせて20種類程度が焼かれ、全国57店舗で販売されている。缶のパッケージが綺麗で、枚数別のパッケージもあったり、あるいは、企画として「つかみ放題」とか、「食べ放題」とか多彩に用意されていて、お客を逃さない工夫も準備している。クッキーは、どれをとっても丁寧に作ってあり結構美味しい。そして、食べ終わると次から次へと口にしてみたいと思うのである。1枚ごとでは、特別お安いこともないが、いくつか「美味しさの違いを楽しむことで、満足度やその価値が上がってくる」と思われる。つまり、そこそこの価格で、軽い食感と後を引くような美味しさが魅力だ。最近は、テーブルにこのクッキー数枚と、ミルクや紅茶の組み合わせで「おやつを楽しむ」ことが意外に心地よいと実感することがある。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212223&app=WordPdf
そのくらい、幼いときの印象は強く残る。昔の話に戻すと、帆船の舵のマークの入ったクッキーを、よくお土産げに戴くことがあったが、何度口にしても、どれを口にしても、少々脂っぽく感じて、美味しいという印象は残らなかった。それが以来55年以上続いているのである。大脳皮質に深く刻まれてしまった「見た目よりも美味しくないから気をつけろ」という暗示は、それに近い食感のビスケットや焼き菓子に至るまで、全てを同列に扱うようになった。本来の流れなら、まじめに作った昔の方が美味しかったが、最近は美味しくなくなった。という愚痴は案外に多いと思うのだが。
ところが、若い人たちには、それほど「そういう印象」は存在しなかったようで、年代ごと「美味しいクッキーは沢山あるよ」という表現に変わってきた。確かに「高級で格調もあり、高価なもの」なら沢山存在することは知っているが、小安く、手軽で、バリバリという庶民的なレベルでは、賞味期限だとか小売価格とか、クッキーの種類とか、それら幾つかの要素で、いま1つニーズに広がりがないと思ってきたが、徐々に、原材料の薄力粉、バター、ショートニング、フレーバー、さらに混ぜ合わせる素材の美味しさなど、全体の品質が高まったようで、最近は特に静かなブームが起こるぐらい美味しくなっているらしい。
「ステラおばさんのクッキー」という商品もその1つで、ステラおばさんは100種類のレシピの中から季節に合わせて20種類程度が焼かれ、全国57店舗で販売されている。缶のパッケージが綺麗で、枚数別のパッケージもあったり、あるいは、企画として「つかみ放題」とか、「食べ放題」とか多彩に用意されていて、お客を逃さない工夫も準備している。クッキーは、どれをとっても丁寧に作ってあり結構美味しい。そして、食べ終わると次から次へと口にしてみたいと思うのである。1枚ごとでは、特別お安いこともないが、いくつか「美味しさの違いを楽しむことで、満足度やその価値が上がってくる」と思われる。つまり、そこそこの価格で、軽い食感と後を引くような美味しさが魅力だ。最近は、テーブルにこのクッキー数枚と、ミルクや紅茶の組み合わせで「おやつを楽しむ」ことが意外に心地よいと実感することがある。
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2015/02/10
Meltykiss チョコレート
最近は香料の改良やその進化なのか、あるいは原材料の品質が向上したのか、はなはだ素人には想像もつかないが、チョコレートの美味しさのバリエーションが広がっている。パッケージ・デザインも凝ってきているにもかかわらず価格を抑えながら、更なる美味しさを追求する姿勢は、チョコファンを魅了するに十分なコンセプトで、その最初の一口にすべてをかける者にとって、なかなか心地よい時間が続いているようだ。
チョコのファーストインプレッションは、とても重要な要素になっている。一度でも美味しい思いをすると、しばらく離れられなくなるからだ。ここが、価格を抑えて内容量を減らしてでも「ガッチリ掴みたいファンのハート」なのである。それでも、次々と新たな美味しさを求める若者は、新商品へ挑戦を続けられるが、枯れたファンになると、かつてのファーストインプレッションに思いを馳せるのか、メーカー名が印象に残るのか、そのような懐かしいものに惹かれることも多い。
写真のチョコは、㈱明治が冬季限定で販売しているMeltykiss 2種類で、「くちどけ際立つ魅惑のピラミッドショコラ(6粒入り)赤いパッケージ」と「カカオ際立つ魅惑のダークショコラ(標準8粒入り)黒いパッケージ」になる。ピラミッドショコラの方は、口解けがとてもおいしく感じ、3粒ぐらいは立て続けに口に運んでしまう。ダークショコラのほうは、カカオがすぐに解けて口いっぱいに広がり、おっと、大人の味だと安堵感に浸る。どちらもシンプルなお味で雑味が全くない。そこに、これらの商品が高品質な印象を受ける。
赤いパッケージのピラミッドチョコの方は、内部にキャラメルソースが入っており、その分、水あめ、洋酒、アルコールなどソース用の成分も含むと原材料の種類は多いが、1箱のカロリーは201kcalと、こちらのほうがダークショコラより54Kcalも低い。ダークショコラの方は255kcalで、大人好みの難しい美味しさを醸し出しているにもかかわらず、カカオマス、砂糖、植物油脂、ココアパウダー、レシチン、香料のみで作られている。ダークと固めの印象があるにもかかわらず、素早く口で解けるのが嬉しい。
チョコのファーストインプレッションは、とても重要な要素になっている。一度でも美味しい思いをすると、しばらく離れられなくなるからだ。ここが、価格を抑えて内容量を減らしてでも「ガッチリ掴みたいファンのハート」なのである。それでも、次々と新たな美味しさを求める若者は、新商品へ挑戦を続けられるが、枯れたファンになると、かつてのファーストインプレッションに思いを馳せるのか、メーカー名が印象に残るのか、そのような懐かしいものに惹かれることも多い。
写真のチョコは、㈱明治が冬季限定で販売しているMeltykiss 2種類で、「くちどけ際立つ魅惑のピラミッドショコラ(6粒入り)赤いパッケージ」と「カカオ際立つ魅惑のダークショコラ(標準8粒入り)黒いパッケージ」になる。ピラミッドショコラの方は、口解けがとてもおいしく感じ、3粒ぐらいは立て続けに口に運んでしまう。ダークショコラのほうは、カカオがすぐに解けて口いっぱいに広がり、おっと、大人の味だと安堵感に浸る。どちらもシンプルなお味で雑味が全くない。そこに、これらの商品が高品質な印象を受ける。
赤いパッケージのピラミッドチョコの方は、内部にキャラメルソースが入っており、その分、水あめ、洋酒、アルコールなどソース用の成分も含むと原材料の種類は多いが、1箱のカロリーは201kcalと、こちらのほうがダークショコラより54Kcalも低い。ダークショコラの方は255kcalで、大人好みの難しい美味しさを醸し出しているにもかかわらず、カカオマス、砂糖、植物油脂、ココアパウダー、レシチン、香料のみで作られている。ダークと固めの印象があるにもかかわらず、素早く口で解けるのが嬉しい。
2015/02/06
飲むグラ
実物を見る前は、ええ?何?と聞き直すような商品名であった。文字を追いかけると、グラの後の文字を知りたくなる。「グラノーラ」のことらしい。グラノーラって?と言う人も少なくない筈だから、補足をすると=穀物、果物、ナッツなどを乾燥し粉砕したり、固めたものの総称で、バランスの良い栄養成分を構成した食品。牛乳や豆乳に混ぜて栄養補給に使うとか、栄養バランスを整える目的で使われる。つまり、飲むグラと称して、隠された文字を表に出すと「牛乳や豆乳に溶かして飲む、穀物、果物、ナッツ粉砕混合品」ということになる。
その商品には何が入っているかといえば、1.アーモンド、2.カシューナッツ、3.くるみ、4.ココナッツ、5.いちご、6.コーン、7.オーツ麦、8.大豆、9.大麦、10.サイリウム、の10種類。パッケージを開けてスプーンですくって舐めてみると、わずかに「甘みのある黄粉」といった感じで、親しみやすい反面、飽き易いかもしれない。年配の人の中には、ご飯に乗せて食べてみたいと思う人がいても可笑しくない味だ。
オーツ麦とは、玄米と比較し食物繊維が約3.5倍、鉄分は約2倍、カルシウムは約5倍とグラノーラの主成分として使われることが多い。また、サイリウムとは、オオバコ科の植物インドオオバコの種子の皮殻から精製したもので、成分の9割が食物繊維。これら成分に加えて、ナッツ、大豆、大麦などによって低GIを実現し、食物繊維、ミネラル、ビタミンをバランスよく含んだ食品として機能させている。
食べる時の推奨量としては、1食分=30gあたり、エネルギー125Kcalとして、たんぱく質4.5g、脂質4.7g、糖質8.8g、食物繊維3.7g、ナトリウム13mg、カリウム185mg、カルシウム23mg、リン67mg、鉄0.9mg、ビタミンA 216μg、ビタミンD 2.2μg、ビタミンE 4.8μg、ビタミンB1 0.5mg、ビタミンB2 0.5mg、ナイアシン 5.1mg、ビタミンB6 0.4mg、ビタミンB12 1.0μg、葉酸108μg、パンテトン酸2.8mg、ビタミンC 35mgを含んでいると書かれている。1日1回小腹が空いた時に試してみるのが良い。どろどろ状になるかもしれないが、余計な味のない「まるごと大豆飲料」に溶かすと、腹持ちも良い。
この会社には、同系列の商品が7種類を用意してあり、用途や好みによって選択できる。その他にも、お菓子や様々な健康食品を販売しており、ホームページを1度覗いてみるとよい。
http://ajigen.com/index.html
その商品には何が入っているかといえば、1.アーモンド、2.カシューナッツ、3.くるみ、4.ココナッツ、5.いちご、6.コーン、7.オーツ麦、8.大豆、9.大麦、10.サイリウム、の10種類。パッケージを開けてスプーンですくって舐めてみると、わずかに「甘みのある黄粉」といった感じで、親しみやすい反面、飽き易いかもしれない。年配の人の中には、ご飯に乗せて食べてみたいと思う人がいても可笑しくない味だ。
オーツ麦とは、玄米と比較し食物繊維が約3.5倍、鉄分は約2倍、カルシウムは約5倍とグラノーラの主成分として使われることが多い。また、サイリウムとは、オオバコ科の植物インドオオバコの種子の皮殻から精製したもので、成分の9割が食物繊維。これら成分に加えて、ナッツ、大豆、大麦などによって低GIを実現し、食物繊維、ミネラル、ビタミンをバランスよく含んだ食品として機能させている。
食べる時の推奨量としては、1食分=30gあたり、エネルギー125Kcalとして、たんぱく質4.5g、脂質4.7g、糖質8.8g、食物繊維3.7g、ナトリウム13mg、カリウム185mg、カルシウム23mg、リン67mg、鉄0.9mg、ビタミンA 216μg、ビタミンD 2.2μg、ビタミンE 4.8μg、ビタミンB1 0.5mg、ビタミンB2 0.5mg、ナイアシン 5.1mg、ビタミンB6 0.4mg、ビタミンB12 1.0μg、葉酸108μg、パンテトン酸2.8mg、ビタミンC 35mgを含んでいると書かれている。1日1回小腹が空いた時に試してみるのが良い。どろどろ状になるかもしれないが、余計な味のない「まるごと大豆飲料」に溶かすと、腹持ちも良い。
この会社には、同系列の商品が7種類を用意してあり、用途や好みによって選択できる。その他にも、お菓子や様々な健康食品を販売しており、ホームページを1度覗いてみるとよい。
http://ajigen.com/index.html
2015/02/03
Glico x ROYCE
Caplico とは、ホイップして泡状に空気を混ぜたチョコレートを固めたものを指すようだ。断面を観察すると、軽石のように泡が固まった形をしている。そのような多孔質に仕上げられたチョコレートは、従来にない口当たりの軽さと、溶けやすさが手伝って、口にほおばるとチョコレートの美味しさを即座に感じることが出来る。また、その食感は子供からお年寄りまで親しみを持って受け入れられてきた。濃厚で硬い高密度のチョコレートとは、対極にある食感で、それが従来よりも一回り大きな市場を作り上げてきたと思われる。
Glicoには、既に多くの種類の Caplico が用意されているが、北海道の高級チョコレート・ブランドのROYCE(ロイズ)とコラボレーションで、より品質の高い、一段と磨きをかけた大人向けのカプリコスティック Caplico x ROYCE を発売している。誰が口にしても、ストレートに「これ美味しいね」とその風味のよさがすぐに口を突いて出るほどだ。さすがにチョコレート好きは敏感で、その Caplico は、発売されるや否や店頭からも「すぐに姿を消し」てしまった。企画が好評で、生産が追いつかないほど販売数を伸ばしている。
一方、「Glico のお家芸はアーモンドチョコだよ」と言う人も少なくない。我々も幼い時からカリッ、カリッと歯ごたえを楽しんできた。そのカリッとした歯ごたえは、同社独自のフライド製法から生まれている。したがって、Glico を越える品質のアーモンドを使って、チョコレートの美味しさを実現した商品は他にない。しかし、アーモンドもチョコレートも自社として様々に改良を加えられてきた経緯がある。そして、今回のこの商品は、その延長線上の企画になるかもしれないが、味わいや風味の違いを追求して、テスト的にロイズのチョコレートとのコラボに踏み切ったようだ。ただ、こちらは、従来比でお値段が高すぎるせいか在庫は溢れている。
我々からすると、Glicoのアーモンドチョコレートは、とっくに完成の領域に達しているので、こんなことを要求すら考えなかったが、実際出来上がった商品「 ALMOND プレミオ」を口にしてみると「おおー、これは美味しい、行きすぎた贅沢感」さえ感じるのである。Glico と ROYCE のコラボレーション、つまり美味しいものに美味しいものが組み合わせれば、贅沢に決まっていると我々は簡単に片付けそうだが、コラボする時の整合性の難しさや、ビジネスとして確実な成果を得るための企画力が潜んでいたようだ。そこに、両社がとっておきのノウハウを惜しみなくつぎ込んだ様子を連想させる。Caplico x ROYCE も ALMOND プレミオも、いずれも素晴らしい完成度を実現している。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212221&app=WordPdf
Glicoには、既に多くの種類の Caplico が用意されているが、北海道の高級チョコレート・ブランドのROYCE(ロイズ)とコラボレーションで、より品質の高い、一段と磨きをかけた大人向けのカプリコスティック Caplico x ROYCE を発売している。誰が口にしても、ストレートに「これ美味しいね」とその風味のよさがすぐに口を突いて出るほどだ。さすがにチョコレート好きは敏感で、その Caplico は、発売されるや否や店頭からも「すぐに姿を消し」てしまった。企画が好評で、生産が追いつかないほど販売数を伸ばしている。
一方、「Glico のお家芸はアーモンドチョコだよ」と言う人も少なくない。我々も幼い時からカリッ、カリッと歯ごたえを楽しんできた。そのカリッとした歯ごたえは、同社独自のフライド製法から生まれている。したがって、Glico を越える品質のアーモンドを使って、チョコレートの美味しさを実現した商品は他にない。しかし、アーモンドもチョコレートも自社として様々に改良を加えられてきた経緯がある。そして、今回のこの商品は、その延長線上の企画になるかもしれないが、味わいや風味の違いを追求して、テスト的にロイズのチョコレートとのコラボに踏み切ったようだ。ただ、こちらは、従来比でお値段が高すぎるせいか在庫は溢れている。
我々からすると、Glicoのアーモンドチョコレートは、とっくに完成の領域に達しているので、こんなことを要求すら考えなかったが、実際出来上がった商品「 ALMOND プレミオ」を口にしてみると「おおー、これは美味しい、行きすぎた贅沢感」さえ感じるのである。Glico と ROYCE のコラボレーション、つまり美味しいものに美味しいものが組み合わせれば、贅沢に決まっていると我々は簡単に片付けそうだが、コラボする時の整合性の難しさや、ビジネスとして確実な成果を得るための企画力が潜んでいたようだ。そこに、両社がとっておきのノウハウを惜しみなくつぎ込んだ様子を連想させる。Caplico x ROYCE も ALMOND プレミオも、いずれも素晴らしい完成度を実現している。
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