最近、映画のブルーレイ・ディスクを買い求めてしまった。つい大昔、パイオニアのレーザーディスクや日本ビクターのVHDを揃えた事も思い出して、もう、買うのは、やめろ、やめた方がよいなどと心で誓っていても、既に何枚かDVDディスクもあったりして、先行きそれを観ないわけにもいかないし、かといって、今すぐブルーレイ・ディスクを観たいわけでもない。結局、最後まで観なくても、ディスクを所有している安心感というのは、心に満足を残してくれるのかもしれない。
一方、テレビ映像をディスクに残しておきたいと思うことは、まったく無くなった。それだけ内容が軽薄で面白くないのかもしれないが、それによって、再生して見る時間的余裕とか、2度も観たいという気力は失われている。画面が大きくなった分、余計に内容が薄まっているのが今の放送業界の課題といえる。今年は、お正月からどのチャネルもテレビ東京のパクリのような、「路線バスの旅」を見せられるのには驚いた。
結局、ブルーレイやDVDディスクは、やはり再生専用としてのニーズの方が高く、据え置きの録画再生専用モデルよりも、液晶パネルが装着されているテレビが映る方が、はるかに普遍的欲求を満足させる。結局、その組み合わせに存在価値がありそうで、さらに、どのようなおまけをつけるか、あるいは、何処まで最新の規格を取り込むかに尽きる(アップデートにて対応も可)。そんなことを漠然と考えていたが、お店に出向くと、やはり、そのタイプの製品が案外売れていることがわかった。もちろん、持ち運びや移動が自由な充電式電池内臓のタイプが人気のようだ。そこで手ごろな価格で手にできたのが、ソニーのBDP-Z1である。
本機は、視聴するBD-ROMやDVDビデオに字幕が複数の言語で記録されている場合、言語選択が可能、また字幕表示OFFも可、専用のリモコンが付属、音楽CDの再生可(ヘッドホン端子アリ)、USB端子への接続(映像、音楽、写真再生可=ファイルの種類は確認のこと)、HDMI出力による大型テレビやBlu-ray 3Dテレビへの再生可、液晶画面:1366x768 10.1インチ画面、ホイップアンテナ搭載/外部アンテナ端子(プラグ整合器 別売り)アリ、電波状況によるワンセグ→フルセグ(優先)の自動切換え、LAN端子によるBD-LIVE、本機アップデート可、バッテリー駆動(充電、ディスク再生時間→5時間)、カーアダプター12V接続可、付属ACアダプター100V-240V。
さて、良いこと尽くめのような本機だが、このような機材の購入前には、必ず確認しておきたいことがある。BD-ROM、BD-R、BD-REなど、ディスクの種類や、書き込み時のバージョンによっては、再生できない場合があるからだ。どうしても再生しなければならないディスクがある場合は、Q&Aホームページ、あるいはサポートホームページ、などを参照するか取扱説明書ぐらい目を通しておく必要がある。また、実物を店頭で再生してもらうのも手だ。
サポートホームページ http://www.sony.jp/support/portable-player
BDP-Z1の取扱説明書はこちら
http://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/manual/44720020BDP-Z1.html
それでも不明なことは、使い方相談窓口0120-333-020に問い合わせをしてみたい。
手にした感想としては、目立たないデザインで、大げさな感じがなく「昔のソニーを髣髴とさせる控え目な印象」に好感し、結果として満足できる。ディスク再生・電波受信の画像は、誰でも最初に確認する。ただ、店頭では正確な状態がわからないので、購入してからの評価になる。さすがに画像の切れは、申し分なくエッジが鋭く切れ込んでいる。色バランスは、ややピンク系に寄っているような気がして、肌色の再現は悪くないが、色合いを緑側に少し調整したくなる。オプションボタンを押すと画面モードになるので、バックライト、コントラスト、色合い、色の濃さが調整できる。また初期値は、すぐに工場出荷時に戻せる。音声も同様に、小さなスピーカだが、スタンダード、ダイナミック、ダイナミックサラウンド、クリアボイスを切り替えることができる。なかなか凝った商品といえる。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%212212&app=WordPdf