種類の豊富なヨーグルト分野だけあって、消費者の味覚は肥えているので、小手先の美味しさでは納得してもらえない。そのために、生産者は表からは観えないところでも苦労している。ヨーグルトに限らず、乳製品には、何といっても、質の高い生乳が必要不可欠で、それを収穫するには、生み出してくれる牛さんの健康が重要だ。機嫌良く、毎日美味しい牧草を食べたり、散歩したり、疲れたら牧草の上で一休みとか、クラシック音楽を聴いたり、ストレスなく自由気ままで、健康的に酪農生活を送ってもらわなければならない。そこは人間と同じなのである。また、その環境整備のために、人は自らの手によって、土壌の安全性を確保したり、牛さんの声に耳を傾けたり、わがままを聞くなど愛情を注ぐ必要がある。そんな、細かな整備を都度改良するとか、手の掛かる仕事になっている。
広い北海道の中でも特に小林牧場は拘り抜いた「循環型酪農」によって、優れた品質を長期間確保できる仕組みを完成させているらしい。その拘りによる長年の工夫や改良、そしてそれを実現してきた思想を含めて、「小林牧場物語」と定義づけているようだ。その優れた環境から生まれた生乳によって作られたヨーグルトに、余市のぶどう果汁とりんご果汁を使って、ゼリーにして(果肉に近い食感の得られる)ブレンドしたのが、「飲むヨーグルト 余市ぶどうゼリー/余市りんごゼリー」なのである。PDFの写真左には、プレーンタイプも用意した。
いきなり、果汁入りのヨーグルトを口にしても、どの味が特徴になるか迷うことがある。そこで、まず、プレーンから馴染んでみる事にしたい。プレーンは、やや「酸味が強い」さっぱりとしたヨーグルトである。これぞプレーンと言った感じで爽やかな後味が残る。原材料を観ると、生乳、ぶどう糖加糖液糖、オリゴ糖、乳製品とあり、色々入っているようだが、やや難解(表記:乳製品とは?)な部分もあるが、あくまで純粋なイメージが強い。それに比べて、ぶどうゼリーやりんごゼリーを加えた商品は、ゼリーに加工して粉砕しているにもかかわらず、果物の美味しさを損なわず、むしろ強調された仕上がりには、少々意外性(優れた技術)を感じながらも、全体として風味の良い魅力的な商品に仕上がっている。
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