人それぞれ、今まで口にしてきた食材の経験値によって、滅多に無いことだが、感想の「食い違い」が生まれることがある。同じものを口にしても、意見が大きく分かれてしまうのである。おそらく、味わう要素が違うとか、そもそも期待値に違いがあるのかもしれないが、そんな状況で、好き勝手に言葉を並べても、何を基準にしているかはっきりしなければ、それを伝える言葉や文章は力を発揮しない。「えー、ほんまか?」と思いながら、そんなことを痛感したのが、この商品だった。だから、どのような食材の評価も、あくまでも個人の感想であることを忘れてはならない。
元々、他人の感想や評価にはあまり関心はないのだが、それは「知らないお店の商品だし、写真の様子がどうも自らの持つ印象とは若干異なる」せいか、ついコメント欄を覗いてしまった。ところが、「こんな、まちまちのコメント見たことない」と思うほど賛否両論が並んでいて、美味しいのか、不味いのか、一体どちらが本当なのか、ハッキリしてもらいたいと不満が湧き上がって来た。更に付け加えると、もし自分だったら、どのような感想を吐き出すのか興味を持ってしまった。ビーフシチューなら多少能書きを主張できるので、すぐに取り寄せてみることにした。
それにしても、これは難しい食材の1つと言える。以前(1914/04/18テラズフーズのビーフシチュー)も紹介した事があるが、おおむね冷凍で届けられるこの手の商品は、牛肉とシチューが入っていれば、付け合わせのじゃがいも、人参、玉葱、いんげん、マッシュルームなどは、別途用意しても構わない。また、量が足りなければ、2個使用すればよいし、その方が好みが活きてくるとも言える。したがって、評価のポイントは、あくまで牛肉とシチューの濃厚な「お味の作り方」にある。また、何処の洋食屋でビーフシチューを戴いたとしても、今時2,400~3,200円は持ち合わせが無ければならない。その認識の違いも評価のポイントになると思う。
さて、前置きが長くなったが、それが今日の「浅草ヨシカミのビーフシチュー」である。この商品は、2袋1パックになっていて、3パック(6食分)が冷凍状態で届けられる。これが、消費税、冷凍送料込みで4,550円(ホームページ参照のこと)なので、お店に出向いてビーフシチュー戴く(2,450円)とすれば、約2回分と言ったところ。袋の中には、牛肉とシチュー、人参、マッシュルーム等が入っているようだ。凍った袋から1袋取り出し、そのまま沸騰したお湯に約7分温める。それをお皿に盛りつけたのがPDF写真。じゃがいも、いんげん、玉ねぎは別途付け加えた。
牛肉の占める割合は30%と表記されていて、たっぷりではないが十分な量と考えられる。シチューは、赤ワインをベースにし時間を掛けて丁寧に作られているようで、不満はない。また、牛肉そのものも、ほろりと崩れるようで、一般的な仕上がり。しいて言えば、牛肉がややこま切れになっていて、シチューの中を探す感じだ。これは、意見は分かれるかもしれない。そのほか、マッシュルームや人参も良く煮込んである。ただ、ローコストに仕上げてあることで、人参の面取りは荒い。全体を通して、悪くはないが、もし意見が分かれるとすれば、使われている脂分などが人によって敏感に反応したりして、評価が分かれるのかもしれない。作りとしては、決して不評が与えられるような粗末な作りではない。
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