以前、「今半の切り落とし肉が美味しい」という話を書いた。切り落としといえども、それは日によってお肉の生産地が異なるが、何時でも「美味しいお肉」が用意されていることに変わりはない。そこで、切り落としを買ってきて、さらにそれをおかずに調理するのは面倒だと思う人には、今半のハンバーグを紹介しておきたい。1個=120g なので、元気な若者には物足りないかもしれないので、そういう僕ちゃんは、2個使ってほしい。2個でも合計606円(税込み)なので、付け合せの野菜を購入しても、たかだか知れている。ただ、ソースは付属しないので自作する必要がある。その時は、ケチャップとソースを混ぜて使ってみよう。幼い時の母さんのハンバーグになる。
このハンバーグは、精肉店舗の方で「冷蔵用として」販売されている。したがって、東京近郊の人にしかお勧めできない(冷凍がよい場合は、WEBショッピング・コーナーに更なる上級品が用意されている)。原材料は、国産和牛、玉葱、パン粉、ケチャップ、砂糖、食塩、胡椒である。(原材料の一部に小麦、乳成分、大豆を含む)と記述されている。調理は、フライパンでそのまま裏表に火を通すだけである。ただ、焦げやすいのでフライパンに載せる前に少し平らに変形させ、気長(表裏各4~6分、余熱を上手く活用のこと、染み出した脂は調理用のペーパーで除去する)に弱火で火を通すようにしたい。食べてみればすぐにわかることだが、ソースしだいで「昔ながらの美味しいハンバーグ」に仕上がる。
上の写真は、ハンバーグの上に大葉、その上に大根おろしを乗せてみた。さっぱりと、和風の出汁醤油で戴きたい。ところで、かつてドイツハンバーグを紹介した時に、「お肉の素性だけに拘ってはいけない。そこに注目するよりも、シェフが味に責任を持って作った品物の方が、美味しさに偏りがなく、なるほど美味しいと思うことが多い」と書いているが、このハンバーグを口にすると、いや、やっぱりお肉こそ素性が重要だと思うに違いない。うーむ、ハンバーグとは、そのような紆余曲折というか、何度も回り道をして辿り着く食材の1つかもしれない。
家族がたくさん居ると、自ら美味しい牛肉を買ってきて、自宅で作る方が美味しく出来るかもしれない。しかし、たまに、1個か2個、欲しい時のことを考えると、作った後の残りを冷凍しておくしかない。自宅での冷凍には美味しさを保つ機能(細胞レベルの冷凍振動などの管理)が無いため、後々、大方は品質が劣化したハンバーグを口にすることになる。食材の美味しさの魅力は、次にまた口にしてみたいと思うかどうかがだから、やっぱり、食べたい日に今半に寄って303円のハンバーグを2~4個ぐらい買ってくるのが良い。余ったら、カレーに乗せるとか、ハンバーガーのパテとして戴くのも良い。美味しいから、余っても使い道は色々ある。
代表的な店舗の東横のれん街の例。
http://www.tokyu-dept.co.jp/toyoko/norengai/shop/detail.html/?shopcode=ASAKUSAIMAHANseiniku