「吾国魚雷の由来」と時代錯誤のタイトルですが、祖父である「須山 智」がまとめた魚雷の技術史です。 これをこの度私が現代風にリメイクし補足解説を加えて、技術者向けのレポートにまとめました。 「吾国魚雷の由来は」元々は祖父がまとめたものです。
呉の海軍工廠に勤めていた祖父は、魚雷の開発を行っていました。初期には、輸入しか出来なかった魚雷ですが、国産化を進め、量産化・更なる高性能化のため(1917年)英国に渡り、技術を持ち帰りました。その後、海軍工廠で魚雷の主機関、加熱装置の研究・開発を極め、世界で最初に実戦で使用できる「特用空気魚雷」を完成させます(一般的には「九三式酸素魚雷」として広く知られています)。その開発経緯と実験結果を詳細にまとめてありました。
この手の(兵器としての)歴史に興味をお持ちの方に、かつて、父が分かりやすく再構成した「我国魚雷の由来」(1字違い)として出版していたのですが、それは、それで歴史的には良い資料かもしれませんが、私は、それを若いとき眺め、読む前から漠然と何か欠かけている、何か隠蔽されているものがありそうだと思っていました。
だから、本気で読むのをずーっとためらっていたのです。それがいったい何なのか、今、私は改めて探ってみたくなり、読みながら取材と時代考証を進め、現代でも参考になるポイントを抽出してみました。もちろん、原書にはない「隠蔽されていた事実への模索を加えて」私自身が祖父の苦悩に迫ります。事実を機軸に、事実を積み重ねながら検証を進めていくことで、意外な真実も見えてきました。次の世代に何か1つ伝へるために、PDFとしてまとめてみました。
あくまでも、私的な話なので興味があればご覧ください。
ファイルサイズが大きい(4.5MB)ため下記のSkyDriveに配置しました。
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21208&app=WordPdf