少ないラーメン店の知識をこのタイミングで出してしまうのは、後がないといいますか、恐らく最初で最後だと思います。
私も麺食いの端くれとして、他にラーメン屋さんを知らないわけではありません。お店を回って評価するだけなら一刀で、ずばっと切れます。可哀想なくらいノックダウンしてしまいます。歳を重ねる度に多少遠慮とか、思いやりとかは出てはきましたが、そんなことで妥協していたら、お店に入るときは、必ずお腹が空いているというタイミングが必要です。それでは、正しい評価になりません。それにしても、「すぐ飽きて箸を置いてしまう」店はたくさんあります。
お腹一杯でも、別腹が機能するぐらい「美味しく」ないと、人様に紹介出来るわけありません。ラーメンとはそういう物のようです。したがって、紹介するお店は厳選されていくのです。もちろん、人には人の好みがあることは分かっていますし、だから、ただ「美味しい」では、説明になりません。
まず、麺は必ず、歯ごたえのある食感でなければなりません。まさに、「麺の品格は腰にあり」です。 これが大前提になります。
そしてスープには、鮮明で洗練された主張が必要です。麺との絡みに優れているのは最低限度の条件です。
また、たとえいくつかの厳選素材を使っていても、味にまとまりがあり、コクと旨みに溢れ、単独でも飲み干すのに適正な濃さが必要です [ とかく、使っている「素材」や「煮込んだ時間」を強調する傾向がありますが、ここは、職人の仕事ですから、言い訳ばかりではなくて、ちゃんと結果を出さないと駄目です ]。
この二つが渾然一体となって「独自の美味しさ」を構成するのです。
・・・と、能書きはこれくらいにして、北海道ラーメンの店、渋谷「壱源」の紹介です。 もう、何年も通っているのですが、スナップを撮るのは初めてです。
いくら美味しいと思っても、2杯は体に良くありません。時折、そんな若者達を見ることがあります。御年配の方は、よく噛んでお召し上がりください。
ご存知の方も多いと思いますがレポートにまとめましたのでダウンロードしてご覧ください。
http://www.nextftp.com/suyama/noodles/%E5%8C%97%E6%B5%B7%E9%81%93%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3.pdf