日本にも「うこん」という食材がある。インドが原産で高温多湿環境下の、熱帯・亜熱帯に分布するショウガ科の多年草植物で、根茎を加工したものである。女性には、「美人になる食材」といわれ、お酒飲みには、「二日酔いに効果ある」とか、テレビでもCMが流れている。また、まこんぶと混合した「我神散」という胃腸薬(粉末)にも長い間使われている。随分健康的で愛想の良い食材植物と言えよう。しかし、それをお湯で薄めて飲もうとしても、刺激性があり、苦くて吐きそうになるが、体によいと言われると、何とか我慢できる程度の代物である。
しかし、これがカレーに使われると俄然威力を発揮する。日本のカレーは英国式のシチュー風ボテボテ・カレーでウコンの占める割合は極端に少ないので分かりにくいが、サラサラのインド式カレーでは、うこんはターメリックと呼はれ、その他のスパイスと共に大量に使われて、その効能は配合比率によって家族の健康管理にも応用されると言われている。
世界中に排出されているインドの優秀な人材は、みんなそのような環境で育っている筈だ。最近は、その効能を売りにしたインド人経営のカレー店も増えている。その様なお店では、日本での店舗代、光熱費、人件費、肉類の価格などによって、いくらスパイスが容易に入手できたとしても、優れた品質の安価なカレーは提供されにくい。一方、カレースパイスは、デパートでも多くの種類が販売されているが、揃えると案外高価になる。また、専門的な知識を持ってすれば、それらスパイスは漢方薬屋ですべて入手可能だが、ブレンドなどが難しいとされている。
と言うこともあり、今日は「カレー粉末」を紹介しよう。カレーは最も単純なメニューでもあり、普段の製作には、英国式カレールーを使うことも少なくない。しかし、このカレー粉末を使って、体に優しくスパイシーで油成分の少ない、カロリー低めのカレーを楽しんでもらいたい。もちろん、英国式カレールーとの併用で食べやすく仕上げるのも良い。材料には、ジャガイモに変えて大根とか、さっぱりセロリなどを組み合わせてみると面白い。牛肉、シーフード等食材の選択は自由。いずれも、スパイスが薫り高く楽しめる。 特に、最近の研究で、中高年にはうってつけの食材になった。
それは、こちら
http://www.nextftp.com/suyama/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AB.pdf