2008/11/22

続デジタルカメラ8

 今日は、16時40分ぐらいの夕暮れ時の写真である。お散歩カメラでは、様々な条件で撮影されるため、このようなケースもありうると考える。しかし、一般的には、太陽に向かって撮影することの方が多い。太陽に向かって撮影すると、微小な角度の違いにより画像が大きく変化し、2台のカメラの比較には適さない。むしろ、作画領域の比較になりかねないので避ける(家族や友人に自慢するならば、太陽に向かって5カットも撮れば、いつでも簡単に面白いのが撮影できる。ぜひ試してもらいたい)。自然界は、気温が下がれば下がるほど空気の透明度が増し、遠くまで鮮明な画像が得られるが、今の時期は、まだこの程度である。それでも、寒気の入った日を狙い打ちした。その成果の1つとして画像から雲をなくすることができた。行き当たりばったりの撮影は、それが画面に反映されて後々不満を残したり、散漫な画像になりがちだ。そうしたくなければ、あらかじめ、それなりの準備とロケーションの下見等をしておく必要もある。写真撮影用に使える時間帯は約20分間である。その中の5分程度の時間で2台のカメラを交互に交換使用し、太陽が画面左側に落ちて行く方向でシャッターを切った。

 実際の撮影写真は、上と下に画像があり縦横比3:2であるが、上下の画面をトリミングして横長に仕上げた。したがって、左右でピクセルは、Panasonic 3800、fuji 4000 でリサイズは一切していない。色味については、フイルムならば、もう少し色は濃くなり、マゼンタ系がもっと出るように思う。それが、この写真の大いなる違和感といえる。そのためだろうか、この2台とも少し色を濃くする「夕焼けモード」を備えている。しかし、この「夕焼けモード」で撮影してしまうと、カメラの比較ではなくて、画像処理の比較になるため、ここでは、従来どおりのモードにして撮影した。実際の楽しみとして使うならば、その「夕焼けモード」の方がそれらしく見えたり、楽しく使えるはずだ。

 このような情景をウォ-キングの途中で遭遇したら、ぜひ撮影してみてほしい。どのような立派なカメラを使っていても、もう少し「良いカメラ(レンズ)を買っておけばよかった」と思う瞬間になるからだ。受光部の色フィルターがRGB原色なので、このようなYMCで構成される画像は、余り得意とはいえないし、レンズのコーティングによる影響も出やすいからだ。このように、元と比較して忠実度を問題にするとか、自然界の発色を重視するような人には、不得意な画像になっている。しかし、その価値観もこれまた様々で、この季節、毎日のように、このような情景を撮影するこだわり派も多い。撮り方にも影響されるのかもしれない。

 撮影画像に対して細かい事を問題にするようになれば、次から次へと買い換えてカメラやレンズをテストする羽目になる。それ自体は、悪いことではないが、お勧めできることではない。得意、不得意を把握しておけばよい。カメラが小さいことの方が価値があるからだ。

 PDFの中には補足説明はないが、PDFにしてみると画像左右1/4ぐらいはトリミングしたほうが良いと思える。このシリーズはこちら。 (初めての方は、続デジタルカメラ3の本文を参照のこと)
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21655&app=WordPdf