2009/01/09

続デジタルカメラ15

 時計はお散歩に欠かせないツールである。最近は携帯電話の時計を頼りにしている人も少なくないが、アナログ時計の方が歩いた時間を把握するのに、直接的で分かりやすくてよい。今日はそんな、お散歩に有効に機能する腕時計を撮影してみた。この位の小さなものを撮影してみると、「お散歩カメラ」で、どこまで近接撮影が出来るのか把握できる。また、液晶モニター上どのくらいの大きさにフレーミングすればよいのかも試してみた。いつも見慣れている腕時計は、基準として理解しやすいからだ。この腕時計の実寸としては、直径35mm程度である。 余計なことだが、使い古した傷だらけの腕時計で申し訳ない。

 状況としては、出来るだけ大きく写るようにカメラをセットするが、被写体の明るさ確保や照明位置のこともあるので12cm位まで近づき(2台とも至近距離公称5cm)、次にズームで少しアップする(ファインダーのガイドライン線参照)。マクロ機構をONし、ピントを合わせながら、微調整で再びカメラを近づけるが、1.液晶モニターでは正確なピントを確認できない、2.あまり広角側に設定すると、画面周辺部のシェーディングが目立つ、3.望遠側は、被写界深度が狭くなる、などを配慮しながら、少しピントが合わせ易く無理の無いところで被写体を小さめにセットする。そして、交互にこの作業を行い、フレーム内の大きさが2台で等しくなるようなポイントを選んで(フレーム内の約1/3程度の大きさ)撮影した。カメラの設定条件は、写真のキャプションのとおりである。

 PDF掲載の画像には、上部の小さなサムネイルに示すようにフレームの中から時計を中心に、正方形(赤線)にトリミングして左右に並べた。傍に実物があるので比較しやすく、しかも、時計は止まっているので、カメラの画質の差だけといえる。Panasonic はわずかに文字盤が明るいのは、露出補正の誤差(1/3露出以下)と、ガンマ(Panasonicは暗部でよく立っている)などの違いと思える。また、色目の違いは、2機種のホワイトバランスのプリセット値が異なっているためと思われる。時計の文字盤は暗い紺色、回りのエスカッションは黒である。結果的には、画面の大きさは同じなので、カメラの解像力の差(Fuji 1200万画素、Panasonic 1010万画素)がそのまま出ている。ただし、照明光量不足の為か、Panasonicはノイズも多く、画素数の差だけとは言い切れない。

 初めて「お散歩カメラ」でマクロ撮影してみたが、結果的には比較精度として少々不満が残る。もっと照明の量や時間(精密に調整)を使えば、2つとも、もっと綺麗な写りになるかもしれないが、クローズアップと言う意味では、ある程度参考になると思う。
このシリーズはこちら。 (初めての方は、続デジタルカメラ3の本文を参照のこと)
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=0FF68288DD53524E&resid=FF68288DD53524E%21760&app=WordPdf