7月中旬の梅雨明けは、体にとって急激な温度変化を強いられるため最も辛い時期である。あの強烈な日差しが目に入るだけで、朝はめまいのしそうな時すらある。昼間の食欲は無くなり、夜は睡眠不足と急激に精神力を後退させ、まさに人生のロスタイムかのような日々が続く。ついつい、冷たいものばかりに触手が動いてしまい、何か食べたい物は無いかと問われても、言葉を発するのさえ面倒だ。口数も減り「うん、アイス珈琲か冷やし中華」、そのぐらいしか思い当たらない。しかも、この時期冷たいものを食べ過ぎると、その時はさほど実感は無いにしても後々胃腸を壊し、自律神経も失調しがちになる。ただ、このあたりまでは、よくある話なわけだが、私には続きがあり、徐々に病巣は時間と共に拡大し、最後は昔痛めた腰痛に苦しむのである。
その辛い時期は、さほど続くわけではないが、たった7~10日の対処の仕方が、この夏の体調を大きく左右するといっても過言ではない。毎年体へのダメージは大きくなっているように感じるのは、年齢のせいか、地球環境の影響か分からないが、その時期がまたやってくる。やや恐怖感にも似た防衛本能が頭をよぎるようになり、この時期を上手く乗り切るために、無理の無いところで、あらゆる工夫を考えるのである。そんなに不安なら、平素から節度ある行動と規則正しい生活をすればいいじゃないか、と思われるかもしれないが、それが出来るくらいなら自分はもっと「真っ当な人間」になっていたはずである。このたった1週間が自分の人生観そのものと言って良いほど「精神的な脆弱性」を露呈するのである。そんなことに気が付いて、もはや7~8年になるのだが、季節の変わり目は、お亡くなりになる高齢者の方々も多いという話を聞くと、先行き、きっと自分もそのパターンだなと脅えるのである。
そこで、いつも色々と考えを巡らせるているわけだが、結局、その時期は「仕事をしなければよい」、という結論に毎年達するのである。仕事は、何かにつけて体よりも頭が優先され、神経が仕事の方ばかりに行き、つい、緊張感から「体の障害を予感する」余裕がなくなる。早くこの仕事を終わらせて楽になりたい、あるいは、もっと品質の良いものにしたいと願うあまり、今、喉元に心地よい冷たいものを口にしてしまうと、それで暑さと仕事の両方からくるストレスを解消しようとしてしまうのだ。今の自分の年代は、頑張っていても、なかなか効率が上がらず空回りすることも増えるし、つまらないことにこだわりすぎるきらいもあるし、必要以上に心配の可能性を広げすぎる傾向もある。要は、胃腸を壊しやすい人格といえるのであろう。おっと、お酒で紛らわす人も肝臓がやられるだけで同じ傾向があるので、気をつけて欲しい。こういう人種は、仕事を適当に休んで、もっと余裕をかまし、季節感を大切に楽しむべきだと思えるのである。
そして、食欲の無いときは「この季節にしかない果物」を食べることである。太古の昔から、人々はこの季節に熟すものを食し、この辛い時期も上手に過ごしてきたようだ。現代は、元気が出ないからといって、素早い反応を期待し「ファイト 1発」でも「愛情一本」でも構わないが、大切な肝臓を傷めないよう、ここは1つオーガニックにいきたいものだ。すでに、近所の八百屋さんには、すいか、桃等が大量に並んでいる。これを、あくまで冷やさずにまめに食べることに徹するのがよい。ゴリラやチンパンジーになったつもりで、飽きるまでひたすら食べるのである。旬の果物は、「一番実りが美味しい」ことに決まっていて、その分栄養価も高いと言われている。
そんな背景で、様々な言い訳から、恥ずかしげも無く今日の話題の「桃」にすることにした。絶対にって断言できるくらい、「季節の果物と、旬の海の物」を幅広く取り入れることは体に良い。桃は10~12個入りの箱で買ってきて、朝起きたら珈琲の前に常温の桃を食べる、また小腹が空いたらおやつ代わりに食べる。夜デザート代わりにもう1つといった具合に、1日朝昼晩3個は食べられる筈だ。飽きたらやめればよいが、案外カロリーは低く、水溶性の繊維が多く、お腹も凄く快調になり、おまけに果糖が頭の立ち上がりを改善し、「低GI果物で血糖値も上がりにくく、糖尿病予備軍の人にも最適」だ。どんな人でも、ひと夏軽快に過ごすために自分なりに無理の無い努力が必要なのである。
ではこちら
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