今日は、レジャーシートを持って神代植物公園へ出かけた。入り口には、大砲のようなレンズの付いたカメラを自慢そうに競っているジジイの集団がいる。今の時期、何を撮影するか知らないが、みんな元気いっぱいで話し合っている。それを横目にしながら年間パスポートを見せて、まるで自分の庭のような感覚ですーっと入門する。ちょっと余裕というか、考える時間が欲しいので、無意識にまっすぐ進む。気持ちの整理がつかないまま、公園のほぼ中央にある「大芝生」に着くと、日陰を探して、レジャーシートを敷きながら、よっこらしょと腰を下ろした。大した意図もなく、本能的とでも言うのだろうか、思いつくままの行動である。さて、今日も何処か1枚ぐらい写真を撮らなくちゃいけない。これが今日の唯一の課題だが、今の時期、ほんと何を撮ったらいいのか分からない。おもむろに靴を脱ぎ、ごろっと、仰向けになると、そこには巨大な青いパノラマが広がっていた。それを見上げた途端、気持ちは思いもよらない方向へ飛んでいってしまった。
幼い頃には、よく空を眺め、はるか彼方に想いを馳せたものだ。このずーっとずーっとはるか彼方には、タコのような火星人がいて、何時か攻めてくるに違いない。そう思って50年が過ぎてしまった。どうも俺の生きている間には、攻めて来そうにないようだ。それにしても、空の色、雲の形は昔と少しも変わっていない。雲を宇宙船のように見立てて空想した頃が妙に懐かしい。これからの敵はCO2らしいが、見えないのにどうやって戦うのだろう。この青い空と白い雲のコントラストは失われていくのだろうか。それにしても全世界共通の敵を作るとは、神様も良く考えものだ。空が眩しいので、つい目を瞑る。草の匂いというか、まるで、空気いっぱいに芝生を混ぜ込んだ、むせ返るような匂いが鼻をつく。ちょっと懐かしさも手伝ってか、そのうち気にならなくなった。遠くでは、お母さんが子供を呼ぶ声が聞こえたり、耳を澄ませると虫の声まで聴こえてくる。老夫婦が昔話をしながら背後を通り過ぎる足音も聞こえる。この漂うような時間の流れに身を任せていると、ぐーっと青空に吸い込まれてしまいそう。ちょっと気が抜けて、うとうとしてしまった。しばらくして、蟻が腕伝いに歩いてくるのがわかり、片目を開けて払いながら起き上がる。
周囲を眺めながら、子供の頃、こんな広い公園が近くにあったら、仲間と絶対にいくつか秘密基地を作ったんだろうな。うーむ、やはり、敵と戦うための要塞が必要だ。その要塞には、CO2回収装置が隠されていて、いつ何処から現れるか分からないCO2を、いつでも回収できるように準備されている。「サンダース軍曹」なら背後に絶壁がある見通しの良い場所を選ぶに違いない。だと深大寺の方がいいんだな。しかし、ここも木々が生い茂り、迷路のように道が入り組んでいるから、隠れ家もたくさん出来そうだ。そうなると「忍者部隊月光」の登場かな。と、幾つになっても、昨日見てきたように、昔のテレビ番組を思い出すのであった。
そういえば、この正面には、子供達が「きゃっ、きゃっ、と、はしゃぎ回り」顔を出したり引っ込めたりして、両親をからかって遊ぶ茂みがある。内部は暗いため、外から内部の様子は分からないが、その分、内部から外は見やすくなっている。周囲360度が芝生で、誰がどこから近づいても、すぐに分かる。これも秘密基地としては好条件なのだ。この大芝生のほぼ中央に位置するパンパスグラスのことである。
幼い頃には、よく空を眺め、はるか彼方に想いを馳せたものだ。このずーっとずーっとはるか彼方には、タコのような火星人がいて、何時か攻めてくるに違いない。そう思って50年が過ぎてしまった。どうも俺の生きている間には、攻めて来そうにないようだ。それにしても、空の色、雲の形は昔と少しも変わっていない。雲を宇宙船のように見立てて空想した頃が妙に懐かしい。これからの敵はCO2らしいが、見えないのにどうやって戦うのだろう。この青い空と白い雲のコントラストは失われていくのだろうか。それにしても全世界共通の敵を作るとは、神様も良く考えものだ。空が眩しいので、つい目を瞑る。草の匂いというか、まるで、空気いっぱいに芝生を混ぜ込んだ、むせ返るような匂いが鼻をつく。ちょっと懐かしさも手伝ってか、そのうち気にならなくなった。遠くでは、お母さんが子供を呼ぶ声が聞こえたり、耳を澄ませると虫の声まで聴こえてくる。老夫婦が昔話をしながら背後を通り過ぎる足音も聞こえる。この漂うような時間の流れに身を任せていると、ぐーっと青空に吸い込まれてしまいそう。ちょっと気が抜けて、うとうとしてしまった。しばらくして、蟻が腕伝いに歩いてくるのがわかり、片目を開けて払いながら起き上がる。
周囲を眺めながら、子供の頃、こんな広い公園が近くにあったら、仲間と絶対にいくつか秘密基地を作ったんだろうな。うーむ、やはり、敵と戦うための要塞が必要だ。その要塞には、CO2回収装置が隠されていて、いつ何処から現れるか分からないCO2を、いつでも回収できるように準備されている。「サンダース軍曹」なら背後に絶壁がある見通しの良い場所を選ぶに違いない。だと深大寺の方がいいんだな。しかし、ここも木々が生い茂り、迷路のように道が入り組んでいるから、隠れ家もたくさん出来そうだ。そうなると「忍者部隊月光」の登場かな。と、幾つになっても、昨日見てきたように、昔のテレビ番組を思い出すのであった。
そういえば、この正面には、子供達が「きゃっ、きゃっ、と、はしゃぎ回り」顔を出したり引っ込めたりして、両親をからかって遊ぶ茂みがある。内部は暗いため、外から内部の様子は分からないが、その分、内部から外は見やすくなっている。周囲360度が芝生で、誰がどこから近づいても、すぐに分かる。これも秘密基地としては好条件なのだ。この大芝生のほぼ中央に位置するパンパスグラスのことである。
レジャーシートの上で自由気ままに連想を重ね、無意識に子供の頃に戻っている自分がいて、それでいて、今日のブログの写真を気にしている自分もいる。何か50年くらいを行ったり来たりして変な気分だ。しかし、時には、こんな時間に青空を眺め、幼い無邪気な頃を思い出し、自由奔放に過ごすのも悪くは無い。そして、それが、呉にある二河公園だったら、もっと鮮明に思い出せるかもしれない。いやいや、今は様変わりして大切にしてきた古い記憶は、即座にかき消され、現在の風景で上書きされてしまうに違いない。まさに「故郷は遠くにありて想うもの」なのだ。そんな情けない思い出を巡らせていると、何だか時間の経過感覚を忘れてしまったような気がして、左手を引き寄せ時計に見入る。大して時間は過ぎていない。「よし」と気合を入れ、今日はこの空間を切り取っておこう。おもむろに、今見えている風景に構図を定めシャッターを切る。まったく「観えている、そのまま」の写真である。そして、レジャーシートの外に並べた靴を引き寄せて立ち上がり、けんけんをするように足を靴に納め、すたすたとパンパスグラスに近づいていった。近づくにつれ、こんなに背が高いのかと見上げるようだ。ふわふわの穂のような部分を触ってみたいが届かない。仕方なく、ここも観たままをカメラに収める(上写真)。今日は、この2枚でお仕舞にしよう。 そろそろ、小腹が空いたし、隣の売店で腹ごしらえでもして、もう1度、横になって怖いような昔に戻ってみようかな。
その「観えている、そのまま」の写真は、こちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21350&app=WordPdf
その「観えている、そのまま」の写真は、こちら
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