2009/10/09

カロリーメイトの新製品

 我々の世代には、大塚製薬の古くからのファンが多い。そこで、ウォーキングの予定された連載を中断して、スパッと割り込みでカロリーメイトとSOYJOYの新製品紹介をしよう。 カロリーメイトのような、携帯型のバランス栄養食は、発売当初、庶民から縁遠いという意味で宇宙食のように言われてきた。しかし、最近では、効率的な食材として、もっぱら若者に定着し、さらに当時発売を見守った我々中高年からも高い支持を得ている。当時とは、今から25年くらい昔のことである。

 その頃はスペースシャトル初期の宇宙開発時代で、人類の未来を予感した同社の社長による崇高な理念によって企画された製品である。そして、今スペースシャトルはその使命を終え、次のステップである宇宙ステーション滞在試験時代を迎えようとしている。カロリーメイトも同様に、これだけ息の長い商品であるがゆえに、次のステップに進むことで、これからも益々重要度が高まっていくに違いない。勿論、売れない時期もあったはずなのに、粘り強く継続する姿勢に、おのずと周囲からの信頼も高まっていると言えよう。

 さて、商品ラインナップは、1.フルーツ味、2.チーズ味、3.チョコレート味、4.ポテト味、に加えてこの度5.メープル味が加わった。いずれも、11種類のビタミンと6種類のミネラル、そして、たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維が含まれている。チョコレート味やフルーツ味に比べて成分的にチーズ味やポテト味の糖分が異なっているのかと思えば、全く同じ40~41g使われている。しかも、栄養成分比較をしても殆ど違いは無い。あるのは、味付けだけのようである。

 私も含めて、昔ながらのファンはフルーツ味が好きである。いつも、口の中の水分を全て持っていかれるのが大変辛いので、珈琲のお供のお菓子ぐらいの扱いでしかなかったのだが、今回、改めて新製品を含めた5種を比較してみると、自分自身がお菓子の概念を捨てきれずにいた事に気がつく。だから今まで、ポテト味には手が出せてなかった。しかし、改めて並べて比較してみると、ポテトも結構いけるではないか。これは、まさにじゃがいもの加工品を食べている印象で「どっぷり大人の味」である。そして、まさに、これこそ開発当初の「バランス栄養食」の本来のイメージに近いと思えたのである。それに引き換え、新製品のメープル味は、やはり、再びお菓子に近づいた商品になっている。これでは、お菓子の種類を増やしたに過ぎず、美味しいに間違いは無いけれど、少々企画に行き詰った結果なのかも知れないと、そんな感じを受けた。

 考えるに、カロリーメイトの期待される将来像は、やはり、お菓子の種類を増やすことではないように思う。あくまでも、社会とのかかわりを強くするところが重要な使命なのではないだろうか。例えば、勝手に考えるに、あくまで勝手にとお断りしての話だが、ダイエット効果を既に認知されている現在、次のステップは、製薬会社の特権を生かしながら、露骨な表現は出来ないにしても、効能があるといわれている天然素材を添加した、例えば①ボケ抑制、②老化先延ばし、③血管強化 などの高齢化社会に係わり合いのある、若干際どい効果を伴う製品作りである。勿論、製薬会社であるが故の難しさもあるだろうが、やはり、ぎりぎりの線で話題を先取りしながら、自社のアドバンテージを生かしてこそ、カロリーメイトの社会的価値を決定付けると考える訳である。

 安易に、別路線でベーコンエッグ味とか、ハムサラダ味などを揃えるのも悪くは無いが、中高年の我々の期待に応えるべく、今後、社会全般として不足しそうな栄養素を投入してこそ高付加価値のバランス栄養食になるのではないだろうか。 あくまでも勝手な期待である。

 おっと、忘れないうちに、もう1つの話題がSOYJOYのブルーベリー味の登場である。こちらは、Fe、葉酸、カルシウムを強化したタイプではなく、7種類用意されたスタンダードなラインに加えられている。外装デザインは、レーズン・アーモンドと酷似しており、店頭では間違いそうである。よく確認してお求め戴きたい。中身はブルーベリーにオレンジピールが加えられ、食感は従来品に比べ、さらにクッキーやケーキにより近づいた感じで、まさに小腹の空いた4時のおやつである。 これでまた1つ選択する悩みが増えたという人も少なくないだろうが、万年液晶モニター観測派には、こちらの方が好都合なお菓子である。そうそう、カロリーメイトにも、効能は気休めかもしれないが、こうゆう感じの商品が欲しいのである。
 ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21375&app=WordPdf