2010/03/09

薄皮ミニパンシリーズ

  最近の食品は、ちょっと懐かしさをイメージしたパッケージ・デザインや古くから親しみのある原材料を使って、年配者を上手に取り込んで購買に結びつける商品が増えている。古くから口にしてきた食材の流れを受け継ぎ、昔を思い起こさせるデザインは、安全や安心感があり、少々高くても売れるのだという。ここでも、昭和の歌謡曲を懐かしむのと同じ様な現象が起きているに違いない。また、期間限定とか、発売記念とか、創業記念とか、付加価値をつけた商品も売り上げを伸ばしているという。それでも、やはり割安感のある商品には敵わないとも言われ、やはり、食品はいつも価格と品質がシビアに追求される商品と言えよう。

 さて、今日紹介するのは、様々な工夫を凝らした菓子パンの紹介である。いやいや、何も高級な菓子パンを紹介しようというのではない。何処のお店にも置いてあり、財布にすこぶる優しく、食べて満足度120%、おまけに豊富なバリエーションが楽しめる薄皮のミニパンである。「あっ、知ってる、食べたことあるよ!」とおっしゃる方も少なくないと思うが、何処のお店でも空前のヒットを飛ばし続ける、この「ヤマザキ製パンの薄皮ミニパンシリーズ」は、1袋に小さなパンが5個入っており、お店によっても、品物の種類によっても、多少ばらつきがあるものの 1袋110~140円 前後で販売されている。

  このデフレ時代の感覚にジャストミートした低価格のミニパンは、大型スーパーからコンビにまで、幅広く取り扱われ、とにかく売れに売れている。理由は、若者からお年寄りまで、幅広い層になじみ深い味わいと、小さいけれど価格を越えて美味しいからだ。以前から製造元のヤマザキでは、1.つぶあん、2.クリーム、3.白あん、4.チョコ、5.ピーナッツの5種類を常時ラインナップしているが、この程度の定番なら何も新しくも珍しくもない。しかし、頭についた「薄皮」という言葉にちょっと気を引かれ、1度は食べてみようと、そそられるのである。甘味党には、この薄皮でたっぷりと詰め込まれたあんこが、嬉しいに違いないが、ちょっとうるさい「じいちゃん、ばあちゃん」にも、このあんこの美味しさは評価されそうだ。おまけに、主婦の方にも手に取りやすいように、同社30周年記念の白いオーバルディッシュ応募点数シールも付いている。

  さて、ヤマザキの戦略は、そのラインナップだけに留まらない。今日のpdfの写真は、そのシリーズの新製品を3種類用意してみた。1つは、もう見ただけでも、興奮する「黒糖入り 栗つぶあん」で、これ以上美味そうなイメージがする菓子パンはない。2つ目は、「よもぎ入り つぶあん」、これも「おばあちゃんのおもち」を思い出すような懐かしい風味のパンで、薫りが高く美味しい。いまどき、とっても嬉しい一品である。そして、もう1つ、3つ目は、なんで俺の好きなものを知ってるんだぁ~と思える「練乳ミルク&つぶあん」である。この練乳ミルクといえば不二家のお家芸だけど、なるほどヤマザキはグループ会社の得意技までミニパンに利用するのか、形振り構わないのが嬉しい。売上げを伸ばしている商品の企画は、何処までも強気のようだ。そして、もう1つ、今日は入手できなかったが、「桜の葉の入ったあんパン」もあるらしい。これも、じいちゃんばあちゃんには受けが良さそうだ。

  この、薄皮という饅頭独自の言葉イメージに、年配の甘い物好きを虜にする「あんこ」をベースにし、子供のおやつにもなる大きさと、記憶に残る美味しさとでも例えればよいのだろか、一種の懐かしさを呼び起こす食材を組み合わせ、様々なバリエーションを用意して、さらに顧客のニーズに応えようとしている。今後、この薄皮ミニパンシリーズがどこまで種類を増やし、売り上げを伸ばせるか、じっくり見守りたいものである。pdfの写真には、追加で伊藤園の「おーい お茶」、20周年記念の紙パックで、際立つ薫りの「緑茶とほうじ茶」2種も配置した。
ではこちら
https://onedrive.live.com/view.aspx?cid=CFBF77DB9040165A&resid=CFBF77DB9040165A%21535&app=WordPdf